弁護士太田宏美の公式ブログ

正しい裁判を得るために

汚染わら想定外、津波想定外・・・汚染牛の波紋の大きさも想定外、想定外は無責任と同義!!

2011年07月20日 | 福島原発 東日本震災

最近、良く聞く言葉に「想定外」がある。

私の記憶では、ライブドアの堀江氏が「想定外」をはやらせたと思う。

それ以来、何でも想定外といえば、免責されるという雰囲気になった。

今回の地震でも、原子力の専門家も想定外、政府も想定外、農政関係の役所も
想定外・・いたるところ想定外です。

しかし、稲わらが牛の飼料として、福島だけでなく近隣の県の畜産農家に売られて
いたというのなら、畜産業について指導監督する立場の行政担当者は
当然知っていなければばらないことです。
それを想定外ですませるのは、
自ら無能力、やる気がないことを自認していることになる。

みなさん、これからは

「想定外」という言葉を

「私は馬鹿です。何もわかりません。仕事もきちんとやる気はないのです」

と翻訳することにしましょう。

飼料のわらですが、つい数日前までは、福島産の牛に気をつけておきさえすれば
よかったのですが、
今では、「福島のわらを食べた牛」に気をつけなければならなくなりました。
新潟産の牛も対象になることがわかりました。
新潟は東北ではなく、北陸です。とすると、消費者である我々には、
何を基準に安全な牛肉を選択すべきか、全くわかりません。
イオンやイトーヨーカ堂や小田急、高島屋など、本来信頼できるお店でさえ、安心
できないのです。そのうえ、伊藤ハムの材料にも!!
想定外の無責任の結果、汚染牛の被害は「想定外」に広範囲に及ぶことになって
しまった!!

こんなことが「想定外」で責任逃れをさせてはいけません。

なお、汚染牛、この程度では毎日食べなきゃ大丈夫とコメントする専門家が
います。
これも無責任です。
そういう言い方をするなら、人間はいずれは死にます、病気にもなります、
ですから、少々津波があり、少々地震があり、少々原子力発電の事故があっても
どうってことないですよ、となってしまいます。
少なくとも専門家はミスがあったなら、ミスはミスとしてきちんと認め、
反省し、再発防止を考えるべきです。

日本中、無責任人間は氾濫しています。

その筆頭が菅総理です。

もういい加減に目をさまさなきゃいけません。

「想定外」は無責任、無能力、無気力の代名詞です。
「想定外」という言葉を使う人には警戒しましょう。