三日坊主脱出!

シモネタあり、おやじギャクあり、自虐あり、たまに真面目な話あり

黄色い桜

2006年05月20日 21時26分02秒 | その他
PTAの仕事で、先生方にお手紙を書く機会がある。
しかし、これが非常に私には厄介な問題だ。
大体、会議などにおいても、私の言い分は、
「??」という顔をされることが多い。

自分では一生懸命文章を推敲して発言してるつもりだけど、
他人には通じないことの方が多い。

なので、手紙を書く場合も、数時間かけて考え、推敲した下書きを、
主人に見てもらうのだけども、大概、さらに数時間を要する。
主人に、「これはそういう意味に受け取られないよ」
「これはそんなふうに読み取れないよ」
そう言われて、私の意図を聞いてもらい、文章を直す。

昨日は朝の5時まで延々と続けた。
これには、本当に心から感謝している。
なかなか、ここまでしてくれる旦那はいないだろうというのは
自分でもわかっている。

同時に、自分達夫婦の溝というか、違いが、なんだかよくわかった。
夫婦の溝というより、私の欠陥って感じかな。

普通の人のわからない、が、わからない。
昔の私は、無意味な自信によるプライドがあって、
他人が私をわかってくれないということ自体を受け入れることができなかった。
だから、なんでわかってくれないの?となる。
いや、まー、今もやってしまうんだけど。

だけど、こう色々、いろんな方面から言われると、
本当に私の文章や考えというのは、わかりにくい、わかってもらえないんだなと
認めるしかない。
なので、主人が、「これは普通そう受け取らないよ」と言われると、
昔は、「なんで?」と反論していたが、今は、おとなしく、
「じゃ、普通の人にはどう書いたら伝わるの?」と聞くようにしている。

しかし、それなら朝までかかるわけがない。
主人に、私が思ってることを伝えるのもまた時間がかかるわけです。
一生懸命説明して、あれこれやって、ようやくようやく私の伝えたい真意を
主人が理解してくれて、やっと普通の人向けの文章になる・・。

昔は、お互いに通じないことにイライラして喧嘩になっていた。
今も、イライラして段々と喧嘩になってくるけど、
喧嘩になってる内容は、いつまで話し合ってもわかり合うことがないことに気付いた。

強いて言うなら、
桜はピンクだと言う主人と、桜は黄色だと言う私が喧嘩するようなもんだ。
桜が黄色に見える人がいるなんてことは夢にも思っていない主人。
一方、他人には、なぜ桜が黄色に見えないのかわからない私。
なんでピンクに見えないの??
これはピンクでしょ?と色々説明されても黄色に見えてしまうもんは仕方がない。

最近は、主人も、私の感覚がすでに人と違うというのを理解してくれたようで、
なんでわからないんだ!!と以前のように怒ることは少なくなったように
思う。
私も、なんでわかってくんないの!!と主張するより、
そっかー、普通はわかってくれないもんなんだと受け入れるようになったので、
まー、なんとかなってるような気がする。

主人には感謝してる。
だけど、昨日のことを思い出しながら、わかったことがある。
主人は、私に一生懸命説明してくれる。
時間をかけて、時にイライラしつつも、
私が「わかるように」しようとしてくれる。

彼の場合は、私がわからないということを多分理解してくれるんだと思う。
なので、わからない私が、他人にわかってもらうためには、
どういうふうに対処すればいいのかを教えてくれる。

前述の桜の例を使えば、

桜が黄色に見える私に、一生懸命、桜はピンクに見えるもんなんだよ
と親切丁寧に教えてくれるのが主人。

桜が黄色に見える私に、桜が黄色に見えるのはおかしいわけでもないけど、
大概の人はピンクに見えるようだよと教えてくれるのが彼。

普通、桜がまさか黄色に見える人がいるなんてことは夢にも思わず・・・。
だから、主人が取る行動は普通だし、一生懸命に説明してくれるんだから、
本当に感謝しなくちゃいけないことなんだと思うし、感謝してる。
しかし、どうしても桜をピンクだとわからせたいと思ってるわけで、
私には息苦しくなってしまうし、段々と、ピンクに見えない自分が
悲しく、情けなくなってしまう。

彼の場合は、黄色に見えてしまう私というのをわかってくれる。
その上で対処法を教えてくれる。だから、私は楽なんだと思う。
受け入れてもらって、その上、対処法を教えてくれる。
真っ暗な暗闇に指す一筋の光にさえ見えるときがある。

たまたま、私が、普通の人と感覚が違うところが多くて。。。
主人を責めることはできないし、主人は本当に協力的なんだと思う。
やっぱり自分に問題があったんだなぁと認識するしかない。