るり姉

椰月美智子著　双葉文庫　2012年11月1日　第2刷

これまた帯の、『本の雑誌』2009年上半期エンターテインメントベスト10


文句なしの　　1位　　だ！

なんてのにつられて買っちゃうんですよね（苦笑）
　
タイトルになっているるり姉にかかわる、彼女の姪3人、姉（つまり姪たちの母親）　夫、らが1章ごとに自分たちの目を通してるり姉と日常を綴っている。

その誰もがとてもリアリティーのある日常で、いきいきとした風景がよく見えてくる。

元気で、三人の姪からはるり姉と呼ばれているが、実は彼女らの母親の妹だから、叔母にあたる。
でも、お姉ちゃんと呼びたいぐらい大人と子供の中間の人（笑）

なかなかに魅力的なるり姉が第1章で、重篤な病気におかされていることが分かる・・・というところから物語は始まる。

ま、これは・・・・って読み進んでいくうちに最後に、騙されたなぁ、って思うんだけど、その騙され方も嬉しいような、なんだか元気になれる本でした。