エメラルドの瑕疵

旧 『楽母の人見知り日記』です。 最近、ご朱印集めがマイブーム

カフーを待ちわびて

2009-04-28 06:28:26 | 
原田マハ著 宝島社文庫 2008年5月26日初版

カフーとは沖縄、与那喜島地方の方言で『いい報せ』『幸せ』という意味。
サブタイトルが Waiting for good news(まんま=笑)

これ、映画化されたのを見損なった。 何かと重なっていたか、ライブに備えて出費を抑えたか・・・単に、いつも行ってるTOHO系列じゃなくMOVIXのみの上映で、ちょっと二の足踏んだか。。

でも、とても気になっていたもの。第一回日本ラブストーリー大賞受賞作品。
ラブストーリー、好きです~

久々読み終えて泣きましたっ。多分、去年の『余命一か月の花嫁』以来。

原作に忠実に映画化されていたのなら、観に行かなくて正解でした。
余りに大泣きするような映画は明るくなると恥ずかしい。

物語は沖縄のうんと過疎化した島が舞台で、淡々と淡々とした光景が目の前に広がります。嵐の場面でさえも私には風の音も、雨のたたきつける音も感じず、ただいつも明るい空と海と白い砂浜、デイゴの赤い花とか・・・ガジュマルの葉音とか。
そういうものしか思い浮かばない。
そんな島のリゾート開発と、昔ながらのユタと呼ばれる・・・巫女のおばあ・・・幸という名のいわくありげな女性なんかが絡まりあって進んでいく物語なんだけど。

まとめてしまえば『幸せは待ってて与えられるものではない』という事。
そんな棚ボタで幸せが来ると思うなよ、かな(笑)

あのね~、ここでまたすごい事を思ったんだけど、やっぱりこの歳になって分かる事は、推理小説のように数々の、一見ばらばらだと思える伏線が、実はちゃんと一つの物に集約していくというか帰結するというか、そういうのが現実にあるんだな、と思い知ること。
僕の目の前に広がる九つの道がいつか重なって、新しい未来へと続く???

観たいと思っていた映画は沖縄が舞台だということ。
沖縄といえば、誰かさんの出身地で、普段、彼の出身地をそんなに意識するでもないのに、やっぱりどこかで刻まれているということ。そして、この本のテーマ。
待っていて与えられるものじゃない、ということ。それは、ここ何年も私も実感していること。こういうひとつひとつがばらばらな点、なのに、読み終えた時に私が見つけたもの。。。今はそれをうまく書ける自信がないので、また、機会があれば書いてみたいと思わせた本でした。


コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« バーン・アフター・リーディング | トップ | 私はまだついているかもしれない »

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはよ~ございます♪ (エー)
2009-04-28 09:50:54
今朝は、めっきりと冷え込んだけれど、とっても良い天気になりました♪
朝っぱらから、妹と長電話。。。
私、内気で人見知りで引っ込み思案だから???
それで、「カフー」掴み損ねているのかも~???(ぶひっ!)
返信する
はい (ポンチ姫)
2009-04-28 12:18:22
エー様わかりますわ♪姫も、同じです、待ちすぎて、首が、縮ん?でしまいましたわ♪♪「いつまで、待てば♪いいのですかぁ~あ♪」
返信する
お返事です (楽母)
2009-04-28 16:38:27
あ~、今日は久々放置プレー(笑)

エーさん
朝からの段どり悪さが続いています。
今さっき、やっとお買い物にもいけたほど。 はい、楽母も内気、引っ込み思案、人見知り。誰も信用しないけど。
あっという間に読めた本でした。
DVDを待つか、祇園会館での再上映を待つかして、映像化されたものを待ちわびます(笑)

ポンチちゃん
チャゲアスが解散した以上、どれだけ待ってもあかんかもしれへん。。。
返信する

コメントを投稿