谷 瑞恵 著 集英社文庫 2013年9月25日 初版
シリーズ2作目。
思い出の時計 修理します だったはずの商店街の時計屋店主と、彼を取り巻く人々との穏やかで不思議な物語。
今はもう寂れた商店街にひっそりとその時計屋がある。
注意しないと行き過ぎてしまうような店にかかっているプレート。
ひと文字落ちて、思い出の時 修理します。
そう、ここを訪れる人は時計を修理してもらいながら、実は思い出も修理されていく。
今回の文章で一番心に残ったのは、帯にもあったように
「思い出は 私の中にだけ あるものじゃないんですね」というくだり。
例えば、私なんか父の勤めの加減で何度も転校を余儀なくされて、その土地、その土地、その学校学校で、ちょっとした思い出を積み重ねてきた。
富山の中学に転校して出席した初めての日、教室の前の一段高くなった場所に立たされて、自己紹介をするようにと担任から言われた朝。
私はまだ制服が間に合わなくて、浜松の時の制服姿。
新しいクラスメイトの好奇心いっぱいな視線を受けて、自己紹介したっけ。
なんだかどんよりした北陸の空と、変わった形の校舎と、、、方言、イントネーションの違い。。。
そう言うのはこまごまと覚えているけれど、多分、クラスメイトの中にも、あの日、違う制服で登校してきた私を覚えている人もいるわけで。。。
そんな当たり前の事を思い至らなかった。
たった一人で知らないところに乗りこんでいった心細さで、世界は私から見た一面だけのように感じていたけれど、私を見ていたクラスメイトからは、また違う一面もあったわけで。。。
なんか、そんな事を思ってしまってた。
ちょっと出来すぎの感じのあるストーリで、前作よりひねりが利いているように感じた。
結構ね、涙ながらに読んじゃったりで、この穏やかさも私には好ましい一冊。
シリーズ2作目。
思い出の時計 修理します だったはずの商店街の時計屋店主と、彼を取り巻く人々との穏やかで不思議な物語。
今はもう寂れた商店街にひっそりとその時計屋がある。
注意しないと行き過ぎてしまうような店にかかっているプレート。
ひと文字落ちて、思い出の時 修理します。
そう、ここを訪れる人は時計を修理してもらいながら、実は思い出も修理されていく。
今回の文章で一番心に残ったのは、帯にもあったように
「思い出は 私の中にだけ あるものじゃないんですね」というくだり。
例えば、私なんか父の勤めの加減で何度も転校を余儀なくされて、その土地、その土地、その学校学校で、ちょっとした思い出を積み重ねてきた。
富山の中学に転校して出席した初めての日、教室の前の一段高くなった場所に立たされて、自己紹介をするようにと担任から言われた朝。
私はまだ制服が間に合わなくて、浜松の時の制服姿。
新しいクラスメイトの好奇心いっぱいな視線を受けて、自己紹介したっけ。
なんだかどんよりした北陸の空と、変わった形の校舎と、、、方言、イントネーションの違い。。。
そう言うのはこまごまと覚えているけれど、多分、クラスメイトの中にも、あの日、違う制服で登校してきた私を覚えている人もいるわけで。。。
そんな当たり前の事を思い至らなかった。
たった一人で知らないところに乗りこんでいった心細さで、世界は私から見た一面だけのように感じていたけれど、私を見ていたクラスメイトからは、また違う一面もあったわけで。。。
なんか、そんな事を思ってしまってた。
ちょっと出来すぎの感じのあるストーリで、前作よりひねりが利いているように感じた。
結構ね、涙ながらに読んじゃったりで、この穏やかさも私には好ましい一冊。
以前の学校が授業がすすんでたし、親せきの男の子もいたのですが、それでも、一部の男子からはかまわれました…すぐ慣れたけど。
自分の見方と他人の見方様々ですもんね。
私もどう見られてたんだか・・・(苦笑)
私は転々とあちこちで住んだわけだけど、今思うとそれは全然不幸でなかったし。
いろんな所で住めてその地、その地、を知るのは良かったと思ってるよ。
ただ、幼なじみって言える人がいないのと、同窓会のお知らせは大学しかないわ(笑)
うん? 月猫さんなのか(笑)
多分、一番いやだったのがこの中学の3年生になった時の富山行き。
多感な時だったというのもあるし、気候風土、それまでいたところとあまりに違っていたから。
でも、子供の時から転々としたおかげで、人間、どこに行っても住める、ってのは体感しました。
住めば、そこが都。
小さい頃に多くだと覚えたのに、今時計屋さん段々少なくなりそうです。
転校は経験したことないです。転校生ってほんとすごいと思いますよ・・。まったく知らない所に一人で!
小さいときとか、大学生ぐらいの方が転校する方も、転校生を迎える方も自然だと思います。
小学校の高学年から高校生ぐらいは、どっちも妙な意識があるように感じます。
ま、それもこれも運命ってもので(笑) 転校したくない、とは言えなかったです。
最近はやりの、コミックみたいな表紙ですね。
ま、かっこいい男性であることは間違いないでしょう(笑)
転校生って、結構、大変なのよ。
ほんと、周り中、誰も知らない子ばかりだし、先生だって、学校独自のしきたり、めいたことだって全く分からないところから始めなきゃならないんだし。