発見が常識を覆す、覆った常識が時代を変える、変わった時代が人間と政治を変える

政治は知恵を出せ
政治家よ常識を変える発見をしろ
政治家よ時代と人間を変えろ
政治は誰にでも出来る物ではない

第100話 魏志倭人伝 中篇 下 卑弥呼の策略

2007年11月22日 | Weblog
魏の使者が邪馬台国へようやく到着した。
魏王からの送り物を差し出した。
卑弥呼は丁重に使者の労をねぎらい、祭壇の高台へ導いた。
通訳を通じて会談を行った。
卑弥呼「実は使者殿へ願いの義があります」
使者「願いの義?何なりと私に出来ることなら」
卑弥呼は今までに見た、過去と未来を語り始めた
一昼夜に渡り、卑弥呼の話が続いた
魏の使者は、驚いた”
過去と未来が見えるなぞ、だれが、信じよう。確かに、
話を聞けば、さもありなん、されど、魏の公文書に、とても、
書けたものではない・・・使者は思った
使者は、思案を重ね、丁重に断った
使者「卑弥呼様、貴方の得意まれな能力を、目の当たりにして
   決して、疑ってはいない。
   しかし、その話は、聞かなかった事にして欲しい。
   魏は内乱の真っ最中だ、未来のことなぞ、
   だれも考える者は、だれも居ません、明日をも知れぬ命です。
   とても、国王に申し上げることは出来ません
   私の首が飛びます」
卑弥呼「どうしても、無理か」?
使者 「無理です。一万年の歴史を、どうして書けましょう”」
    時間と紙が足りませぬ」・・・・・
沈黙が襲った・・・
卑弥呼はがっくりとうなだれた。
自分の見たことを伝えたい・・
伝えねば・・・深い苦悩が襲った
魏の使者がおもむろに、口を開いた・・・
「信じられない未来の事は書けぬが、しっかりと、
貴方のことは、魏の公文書に書き記しましょう”貴方が倭の国の女王だと」
卑弥呼は仕方あるまいと、あきらめた・・・
魏の使者「貴方は、どうして、その能力を手に入れたのですか」
卑弥呼は生い立ちを語り始めた・・・
魏の使者は、涙を抑えきれず、嗚咽さえ漏らし始めた。

第99話 魏志倭人伝 中篇 上 卑弥呼の策略

2007年11月22日 | Weblog
卑弥呼は難斗米に策を授けた
卑弥呼 「難斗米よ”魏の国は大きい、それに比べて、倭の国
     は小さい。だから、倭の国を大きく見せるために
     わざわざ、遠回りさせて、ゆっくり時間をかけて、
     連れてくるのじゃ」
難斗米 もっと、具体的に教えてよ
卑弥呼 魏の使者をお連れするルートだが、対馬から、志賀島
    それからが問題なのじゃ、まっすぐお連れすれば5日も
    あれば到着するが、回り道をさせるのじゃ、
    つまり、九州を一周させる。
    鹿児島の薩摩湾に上陸をして、大分まで陸路で来なさい
    そして、その間にある国で、酒と温泉と女達で接待し
    て、時間を稼ぐのじゃよ
難斗米 酒と温泉と女達で接待して、時間を稼ぐ?
    なぜ?こんなことをするのです?
  
「ほほほ」卑弥呼は笑った・・
意図を難斗米も読みきれぬらしい

卑弥呼 それは幻の国「邪馬台国」の位置を魏に悟られぬため
     と、倭の国を大きく見せるためじゃよ。 
難斗米 なるほど”
卑弥呼 女と酒で魏の使者は時間を失う・・・
    失った時間は魏の王に報告は出来まい・・
    だから。使者は、必ずつじつまを合わす必要があるから
    さらに、距離を長く報告をする。
難斗米 なるほど”記録に残った距離はでたらめになる。
卑弥呼 そうだ”お前も楽しんで来い”

いつの世も役人は接待に弱い”酒と女は絶対の効果がある。
男というものは・・・だらしはないからのう”
「ほほほほ~」 卑弥呼は面白そうに笑った。

策を授けられた難斗米は魏に旅立った・・・・