発見が常識を覆す、覆った常識が時代を変える、変わった時代が人間と政治を変える

政治は知恵を出せ
政治家よ常識を変える発見をしろ
政治家よ時代と人間を変えろ
政治は誰にでも出来る物ではない

第20話 神功皇后

2007年10月31日 | Weblog
天子のプロポーズ見事、玉砕した。
「わしの求婚が断られたとあってはメンツが立たぬ!
そこで、何が何でも妃になってもらえねばならぬ。」
卑弥呼
「私に、死ねとおっしゃるのですか」
天子
「馬鹿を言え!わしは人なぞ殺すはずない」
卑弥呼
「では!どうなさるのですか?」
天子
「今日から、お前は、神功皇后だ。」
卑弥呼
「神功皇后ですか?」
天子
「皇后と言うのは天子になる子を産んで育てる者という意味だ。
お前は、この子を産んだに等しい、
しかも、わしのプロポーズじゃ、
だから、すでに、お前は、わしの妻じゃわかったな”!」
これが、大和朝廷の心よりのお礼だった。



第19話 天子のプロポーズ

2007年10月31日 | Weblog
卑弥呼は帰り支度を始めた。
それを元気になった子が見つけ、父と祖父に注進した。
「婆~がどこかにいくっていってる!」
たちまち、天子が飛んできた
「卑弥呼よ!何処に行くのだ?」
「そろそろ、九州へ帰ります」
「ならん!ならん!帰ってはならん! 
この都にいつまでも居てくれ!」
「それは出来ません、帰らせてください!」
「卑弥呼よ!聞けばそなた一人身だという、
ならば、わしの妃になってくれ!」
天子は卑弥呼に結婚を申し込んだ。
彼女の献身的な看護と、人柄の良さと、
子供達の接し方が実に上手だし、
何よりも神より授かった能力が素晴らしい。
天子は、そばに居て欲しいと心から思った。
そばに居させるためのプロポーズだった。
しかし、卑弥呼は断った。
「天子様、プロポーズありがたく思います。
女は、いくつになってもプロポーズはうれし恥かしです。」
好意に対し、礼を述べ、断る理由を説明した。
「私の病の治療方は、病人の穢れを(けがれ)
我が身に吸い取って集めているのです。
だから我が身は大変穢れてます。
とても嫁にいける体ではありません。
身を清め、祓わなけなければ私が病気になり、命を失います」
「そうなのか、仕方がない、あきらめよう」
「別れるのがいやだ」
と言ってしがみついてくるこの子が可愛かった。
やわらかいほっぺと小さなふっくらとした手は
自分の産んだ3人の娘を思い出させ、
涙が流れて止まなかった。



第18話 運命の出会い 後編

2007年10月31日 | Weblog
大広間で卑弥呼は待たされた。
いつの間にか、中央の卑弥呼の両側に、側近の者達が、
ズラ~とならんで座っていた。
彼らも、評判の神がかりの
卑弥呼の見学に来ていたのだった。
「お前を呼んだのは私だ、わしの孫の病を治してくれ、
その前に、聞きたい!なぜ?
そのような力を授かったのか?」
「それは、私にもわかりません。
それがわかれば、私と同じ能力を教育すれば持てるでしょう」
「神の気まぐれか?。まず、治療をしてくれ」
私に治せるかわかりませぬが、やってみましょう。
お孫様の所へ案内してください」
「ついて参れ!」
天子は孫の寝所へ歩き出した。
南向きの明るい一室に3歳の男の子が寝かされていた。
青白い顔色から、いかにも病弱でいたいけな子だった。
「病を治して欲しいというのはこの子なのですね」
天子に問いかけた。
「そうだ!治せるか?」
「やってみましょう」
卑弥呼は早速診察を始めた。
この子の症状は奇病でない。同じ症例を九州で見てきた。
食料事情の悪い、貧乏人の子に良く出る症状だ。
日本の王と呼ばれる皇室になぜこんな病が出るのか
不思議に思った。
「どうだ?病は治るか?」
心配そうにたずねた。
「おそらく、半年もすれば回復するでしょう」
卑弥呼は子供を裸にして、全身をさすりだした。
特に、膝の周りを念入りにさすった。たたいて、
揉んで、掴んで、背中と腰とツボを押し、足を伸ばした」
母親の乳の出が悪く、栄養不老から来る胃腸の弱さが、すべての原因だった。
やがて、子供は見る見る元気になった。
そして、卑弥呼のすっかりなついていた。
奈良の都について半年が過ぎていた。
いよいよ、別れが近づいた



第17話 運命の出会い 前編

2007年10月31日 | Weblog
日本の歴史教育は7世紀から始まります。
その理由は、文字です。文字によって
記録が残っているからです。
記録を丹念に調査した結果を子供達に教えているわけです。
しかし、実際には、インカ・マヤの文明と同じように文字のない歴史が
7世紀以前2000年以上の歴史があるわけです。
卑弥呼の時代は文字のない世界に生きていた。
しかし、中国ではすでに文字が実用化されていました。
そんな、世界に生きていた人間のドラマです。

卑弥呼は宮殿の中に入った。
宮殿の周りには土塀で囲まれ、大きな門と呼ばれる扉があり
大きな屋敷だった。床は高床と呼ばれ
地面から2mはあり、床の下を歩けるぐらいの空間が設けられていた。
宮殿の周りには同じ様な高床の建物があり、米蔵だった。
 卑弥呼の一行は大広間に案内されて、
ここで待てと指示を受けた。しばらくして、天子が現れた。

第16話 奈良の都

2007年10月31日 | Weblog

(西暦57年中国に使いを出した。
この見聞を参考にし独自の町を建設し始めた。
計画を実行するまでに100年の歳月が過ぎた)

朝廷の使者の道案内で都に到着した。
初めて見る都は、建設の途中だった。
卑弥呼の故郷は環濠の堀に囲まれた村に過ぎないが、
都は町になりつつあった。
これは、やはり、後漢に使いを出した、効能だった。
天子(天皇)は使者の見聞を聞いた。
属国扱いされて、腹を立てたものの
後漢の国の様子を聞く「綺麗に整然と計画された町並みは綺麗だった
そして、壮大な宮殿に王に仕える、大勢の女と男。
建物の色合いに見とれ、木造の建築技術、料理の種類
さらに、文字。等々」
 使者の見聞を元に、研究機関を設け、設計をし
着工に取り掛かったばかりだった。
後漢に使いをだして、もう、150年過ぎたのに建設中だ。
 都に、大勢の職人がやっと育ったばかりだった。
それにしても、活気にあふれていた。
その、計画道路の中央に朝廷の宮殿が見えた。
卑弥呼の一行は宮殿の中に吸い込まれていった。


第15話 朝廷の使い

2007年10月31日 | Weblog
卑弥呼の霊能力の強さは大和の朝廷の耳にも届いた。
ちょうどその頃、天皇の息子が病で寝込んでいた。
三歳をとっくに過ぎたのに
病弱で、いまだに・・・・・・
立って歩けないのだった。
近隣の医者を呼んで診察させたが、一向に回復の気配がない。
そこで、うわさの霊能師の卑弥呼を呼んだのである。
卑弥呼は使いの話を聞いて・・・
早速、上京の準備を始めた。
弟の難斗米(ナシメ)を共に九州を出発した。
朝廷は、女性の卑弥呼をきずかい船を用意していた。
別府湾から瀬戸内海を抜けて大阪に着いた。
後は、陸路である。そして、大和に着いた。
いよいよ、朝廷に面会である



第14話 卑弥呼病院を造る

2007年10月31日 | Weblog
卑弥呼は神から授かった
ヒーリングを生かす為に、
診療所を解説した。
心を癒すオーラと身体を見抜くレントゲンのような眼力とで
傷を治す力を使い病人を治療を始めた。
彼女の力は抜群の効き目が顕れた。
やがて、噂が広がり、大勢の人々が列を成した。
さらに、うわさが広がり、隣国からも人が集まりだした。
さらに、口コミでひろがり、九州じゅうに広がり、
我が国に来てくれと招待されるようになった。
彼女は、やがて、九州を巡り始めた。
診療所の解説から8年後、彼女のうわさを、
大和朝廷が聞きつけた。


第13話 ちょっと一服、番外編

2007年10月31日 | Weblog
 北朝鮮は、偽札は造るわ、麻薬は造るわ、テロは起こすわ
拉致・誘拐はするわ、ミサイルは発射するわ
核実験はするし、国民は飢えで苦しみ、ろくな産業しか興せず
兵隊ばっかり鍛え、兵器は売るわ、ひどい国だ。
日本に居る暴力団そのものだよね!
日本の政治家は、暴力団の対処の方法を知らないから
北朝鮮のも対処の方法がわからない。
暴力団で実験・訓練をすれば、対処の方法がわかるよね!
逆に、暴力団をつぶせれば、北朝鮮の対処の方法が判るよね!
ともかく・・・・
「北朝鮮なぞ、国を造りやがって、スターリンのばかやろ~~
 平気で人を殺す、残酷な男を指導者に選びやがって
 スターリンのくそったれ~~」
これが、北朝鮮の人民にかかったスターリンのろいを解く呪文だよ
スターリンは天才だよね!
「弱いものは強いものに従う。これが動物の世界で
人間の世界は、馬鹿は天才には逆らえない」・・スターリンは知っていた。
これが、スターリンの世界戦略だった。
隣国の指導者に馬鹿ばかり選んだ。
反乱を起こさぬために、
そして、北朝鮮だけが残った。
他の国の馬鹿は殺されたもしくは追放されたけどね。
そして、北朝鮮だけが残った。
馬鹿に支配された見本が北朝鮮ですよ!
こう思ってこの国を眺めてごらん。
結構!おもしろいよ!!!



第12話 霊能者卑弥呼誕生!

2007年10月31日 | Weblog
卑弥呼は33歳まで苦労はしてきたが
それまでは、平凡などこにでもいる主婦だった
普通に生きてても女は
どこかで、怪我や心に傷を負うはずだが、
彼女は幸せ一杯に暮らし、生きてきた。
その、幸せが、一気に崩れ去り、不幸を大きくした!
夫婦というのは「永遠の友達」だ・・・・
片方が死んでも、それでも友達で居られる・・・それが夫婦だ
しかし。苦労を知らず育った故の、後追い自殺・・・
そんな、心の綺麗な娘を神は見放さなかった。
「心と魂の世界を知りなさい。心と魂を感じ
見ることが出来る人物が霊能者だ」と神は語った。
神の本当の声を聞いた・・・・
「お前にヒーリングの力を与えよう」と・・・・
「天才になったからといって、全能になったわけではない
まだ、天才の端くれだと知りなさい。
修行と努力を怠ったら、すべては無に帰すと知りなさい」

天の声と、夫の声が聞こえるようになった

第11話 卑弥呼の禊(みそぎ)後編

2007年10月31日 | Weblog
 一皮めくれた人間は天才になる。
天才は霊能力を持っている。
卑弥呼の脳が柔らかくなった。
一枚の写真のように焼きついた
夫のゾンビの亡霊の姿が、
だんだんと肉が付き、元の逞しい肉体蘇えった。
さらに、その優しい夫の声が聞こえるようになった。
そこで、一旦修行を止めて
弟を安心させるための家に帰った
弟は、姉の姿を見て驚いた。
卑弥呼の体内からエネルギーが湧き出し
目に輝きが宿っていた。
卑弥呼は、さらに、修行を進めた。
やがて・・・・
手と、目から、オーラが噴出し
肉体を包んだ。


第10話 卑弥呼の禊(みそぎ)

2007年10月31日 | Weblog
 卑弥呼は夜な夜な夫の亡霊にうなされた
この亡霊を打ち払うために、禊をした。
川を遡り、綺麗な水の湧き出る場所を探した。
川に入り、死臭を払った。
さらに、滝を探し、体を清め続けた。
3ヶ月を過ぎた頃から、彼女の体に異変が起きた。
下半身の血液が脳みそに集まり始めた。
金冠をかぶせられた孫悟空がお経を唱えられたように!
あるいは、茨の冠をかぶった主イエスのように
脳に血液が集まると、脳が膨れ始めた。
膨れた脳が頭蓋骨を圧迫し
「ズキン、ズキン」と痛みを感じ始めた。
脳を覆っている1枚の薄い膜が「パチン」と音を立ててはじけた。
人間が一皮向けるとはこのことだろう


第9話 卑弥呼の黄泉帰り 後編

2007年10月31日 | Weblog
 卑弥呼は悲鳴を上げた。
ゾンビのような、夫の腐乱死体をみた。
卑弥呼は後悔した。
「見てはならぬものをみた」。
顔を両手で覆い、体が震え、涙が出た。
卑弥呼の悲鳴を聞いて弟が駆けつけてきた。
墓を暴いた姉を見て、絶句した。
そこまで・・愛を・・・
墓を埋め戻し大きな石を乗せた。
弟はこれから姉はどうなるのかと心配した。
卑弥呼は、今度は余りにも変わり果ては
愛する夫の姿にショックを受け寝込んでしまった。
愛は覚めたが・・・・・
夫のあのゾンビの姿が目に焼きついた。
その、夫のゾンビがやがて脳裏へと移動し、動き始めた。
毎夜、毎夜、亡霊にに苦しめられた!”



第8話 卑弥呼の黄泉帰り 中篇

2007年10月31日 | Weblog
卑弥呼は夫の墓を掘り始めた
一心不乱に掘った”
夫を覆っていた土がすべてなくなり、
一枚の布が死体を覆っていた。
卑弥呼は「やっと会えた」と思った
布の端を掴んだ。
一気に布をめくった。
「ぎゃ~」!”!卑弥呼は悲鳴を上げた。
愛した夫はゾンビに変わっていた。
髪は伸び放題に伸び、とぐろを巻いていた。
顔は、半分肉が削げ落ち白骨化しており、
残りの半分は腐乱し、目と鼻と口の開口部から、
蛆虫が出たり入ったりしていた。
手と足は爪が伸びていた。
胴体は亜バラが見え、腐乱し蛆虫が、夫の肉を食っていた。
死臭が卑弥呼の体に巻きついてきた。
卑弥呼の夫への「百年の恋が、一変に冷めた」


第7話 卑弥呼の蘇り 前編

2007年10月31日 | Weblog
卑弥呼は深い眠りから、目が覚めた。
目が覚めたとき、弟の顔があった。
「姉さん!死なないでよ!
俺を残して、死なないで!
姉さんが死んだら・・・・・・・・・・・
今度は俺が一人ぽっちになるじゃないか」
弟の難斗米は涙を流しながら話しかけた
身内を失った悲しみは・・・
卑弥呼には痛いほど良く解った。
自分の苦しみを・・
弟が味わっている

弟に・・・・
二度と自殺をしないと約束はしたが・・・、
弟の必死の説得にも、心が動かない。
まだ、生きていく、気力が湧いてこない。
数日が過ぎた・・・・
「会いたい!会いたい!優しかった夫に、娘に・・・会いたい!
どうしても!会いたい!!」
卑弥呼は意を決して、夫の墓まで出かけた。
そして、夫の墓を掘り起こし始めた!

第6話 卑弥呼の受難

2007年10月31日 | Weblog
 卑弥呼は平凡な娘で、三児の母だった。
愛する夫と3人の娘に囲まれて、年を取り
やがては、孫の子守をして、一生を終える。
それで、十分の幸せを感じていた。
 ところが、神は、過酷な運命を卑弥呼に与えた。
卑弥呼が三十路を超えた頃から
天候の不順がひどくなってきた。
日照りが続き、米の凶作にさらに凶作が積み重なり
水争いはおこるし
食い物の奪い合いが部族間の戦いにまで発展した。
力のない者は餓死して死にいたった。
弔いのない死体は、死臭を放ち
ウジが湧き、伝染病を発生させ、人口が激減した
卑弥呼は、この流行病で・・・・・
愛する夫と3人の娘と両親もなくなってしまった。
生き残ったには、卑弥呼と弟夫婦だけだった。
愛する者をすべて失った神への怒りが点を突き
怒りが納まった時、今度は深~い悲しみに変わる。
深い悲しみが心と肉体を傷つける。
卑弥呼はすっかり生きる気力を失ってしまった。
寝ても覚めても、愛する夫と娘の面影を追い続けた。しかし、もう居ない!”
生きる望みを失った心が
食欲をうせさせ、見る見る衰弱して行った。
さらに、心が生きることを拒否し
懐に石を詰め込み、川に自ら、沈んでいった。
肉体が川底をこすりながら流れ
意識は暗闇の中に消えていった。