シーズ・ガッタ・ハヴ・イット
cast >> Tracy Camilla Johns, Tommy Redmond Hicks, Spike Lee, John Canada Terrell, Joie Lee, Epatha Merkinson, Bill Lee ...
writer / director >>Spike Lee（85min）
music >>Bill Lee
region 1 >> English, Spanish, French subtitles, captioned
ブルックリンを舞台に、それぞれ持ち味の違う３人の男性と関係を持ちながら、１人の女性としての「自由」を追求する主人公の姿を描いた、モノクロ映像が美しいドラマ ーーー。ニューヨーク・インディーズ映画の "雄" であり、ブラック・ムービーの旗手である奇才スパイク・リー監督（ filmography ）が脚本・出演も兼ねて、弱冠29歳・約３千万の低予算ながら卓越したセンスとアイディアで撮りあげた作品。ハイテンポなカッティング、粋な台詞、センスのいい音楽に、彼独特のユーモアが溢れる、初期のＳ・リー作品。撮影はアーネスト・ディッカーソン（ filmography ）。
やさしくて誠実な好青年ジェイミー（トニー・レッドモンド・ヒックス ← 映像に出てくる男性 "Death Of A Prophet" ）、ナルシストでルックス抜群のグリアー（ジョン・カナダ・テレル）、失業中だが持ち前のユーモアで明るさを失わないマーズ（Ｓ・リー）の３人と付き合っているノーラ（トレイシー・カミラ・ジョーンズ "New Jack City" ）。彼女は束縛を嫌い、自由で気ままな生活を楽しんでいた。しかしノーラが「感謝祭」のディナーに３人を招待し同席させたことから、そんな「恋愛ゲーム」に耐えられなくなったジェイミーは、彼女に「決断」を迫ってくるが・・・・・。
ノーラをレズビアンの道に誘おうとしているオパルをレイ・ドーウェル、ノーラの父をビル・リー（← スパイクの父。本作の音楽も手掛け、ウッド・ベースを弾くシーンあり "Mo' Better Blues" "Do The Right Thing" "School Daze" ）、ノーラの元ルームメイトをジョイ・リー（← スパイクの妹。これまたウッド・ベースを弾くシーンあり・笑 "Mo' Better Blues" "Losing Isaiah" "Summer Of Sam" ）、ノーラが診察を受ける女医をエパサ・マーカーソン（ "Lackawanna Blues" "RADIO" ）。
まったく「違うタイプ」の男性に惹かれる・・・というのはわかりますが、フツーは３人が鉢合わせしないように気を揉むものですよね（苦笑）。モノクロの街並みが美しくて好きな作品。それにしてもＳ・リーの若くて細かったこと！（懐） 余談ですが、父のビルはアトランタのカレッジ時代、マーティン・ルーサー・キングＪｒ.とクラスメイトだったらしいです。
