福岡事件再審運動キャンペーン「私はわらじがぬがれない」

開始から55周年を迎える「福岡事件」再審請求運動
毎年各地でおこなわれるキャンペーンのためのブログです

8月1日 毎日新聞

2012-08-09 22:33:45 | 記事など
神戸学院大学においてなされた福岡事件の講演会の様子が
   毎日新聞に掲載されましたのでご紹介します.

福岡事件:冤罪考える 2代にわたり支援続ける古川龍樹さん、神戸学院大で講演 /兵庫
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20120801ddlk28040457000c.html
終戦直後に福岡市で起きた「福岡事件」を通して、
冤罪(えんざい)や再審制度について考える公開講演会が
このほど、神戸市西区の神戸学院大で開かれた。

父から2代にわたって事件の再審支援を続ける
「生命山シュバイツァー寺」代表の古川龍樹さん(52)=熊本県玉名市=が
「この事件が解決されないままだから、今も冤罪が生まれる構造が変わらない」と訴え、
同大法学部の学生ら約380人が聴き入った。

今年は古川さんの父・泰龍さん(故人)が事件の再審支援運動を始めて51年目。
受刑者の精神的なケアにあたる教誨(きょうかい)師だった泰龍さんは
1952年、西武雄・元死刑囚、石井健治郎・元死刑囚の2人と出会い、
訴えを聞くうちに事件そのものに疑念を抱いた。
自ら関係者に面会し、証拠を調べ、
事件現場で検証を繰り返した末に、無実を確信したという。

泰龍さんは61年に再審支援運動を開始すると、私財をなげうって全国を行脚し、
再審を求める署名を集めたが、西・元死刑囚は75年に死刑が執行された。
6度にわたる再審請求もすべて棄却されており、
00年に泰龍さんが死去してからは古川さんが運動を受け継いでいる。
06年には福岡県の学生らが支援組織をつくり、同大にも「支える学生の会」がある。

古川さんはこの日の講演で、西・元死刑囚の「叫びたし 寒満月の 割れるほど」という句を紹介し、
「寒い獄窓から『誰も無実と認めてくれない』と必死に訴えていた」と語った。
現在、戦後混乱期の死刑判決を対象に、執行を終えた事件も含めて
再審の基準を緩和する「再審特例法」成立を求める署名を集めており、
「皆さんの力を貸してほしい」と学生らに協力を呼びかけた。

初めて事件を知ったという同大法学部1年、富田数馬さん(19)は
「これだけの活動が続いていたことがすごい。
『一見明らかに思える前提にも疑問を持つ』という視点を教わった」と話した。【井上卓也】」


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