福岡事件再審運動キャンペーン「私はわらじがぬがれない」

開始から55周年を迎える「福岡事件」再審請求運動
毎年各地でおこなわれるキャンペーンのためのブログです

キャンペーン 『私はわらじをぬがれない―西武雄さん処刑40年を迎えて―』2015春 予定表

2015-06-08 22:29:30 | スケジュール
キャンペーンの予定がようやく決定しましたのでご報告します。

6月10日(水) 兵庫 神戸学院大学ポートアイランドキャンパスB106講義室
 11:15~ 講演会「死刑執行された冤罪事件」福岡事件から学ぶ…再審への道
 詳細 http://www.kobegakuin.ac.jp/box/news/newsall_detail.cgi?kanriid=201506010

6月11日(木) 岡山 りぶら
 13:00~ 講演会(古川氏)

6月13日(土)14日(日) 京都 綾部 大本教本部
 西武雄さん40年法要

6月16日(火) 東京 日本弁護士会館17階1701AB会議室
 18:00~ 講演会「福岡事件から死刑制度を考える」
  詳細 http://www.nichibenren.or.jp/event/year/2015/150616_2.html

6月17日(水) 福岡 大名町カトリック教会
 18:00~19:30 西武雄さん命日諸宗教による法要/講演(八尋弁護士)/遺品展

6月18日(木)19日(金) 福岡 大名町カトリック教会
 13:00~17:30 遺品展

6月20日(土) 福岡 大名町カトリック教会
 13:30~16:00 講演会(ジョージ・ケイン氏・内田教授・八尋弁護士)/遺品展

6月21日(日) 熊本 玉名 生命山シュバイツァー寺
 13:00~ 梅雨忌 西武雄さん諸宗教による法要/講演会(ジョージ・ケイン氏)

6月23日(火) 静岡 浜松 クリエート浜松
 18:00~ 講演会(ジョージ・ケイン氏・宮本教授・古川氏・袴田ひで子さんほか)

6月25日(木) 東京 参議院議員会館 地下一階102
 10:00~18:00 「届かなかった無実の叫び~福岡事件元死刑囚西武雄さん遺品展」

6月26日(金) 東京 参議院議員会館 特別会議室
 9:30~12:30 シンポジウム「福岡事件」から考える死刑と再審
    ~米国研究者(コネチカット州死刑廃止ネットワーク理事)を招いて~
    (ジョージ・ケイン氏・宮本教授・アルベルト・クワトルッチ氏)
    
 10:00~18:00 参議院議員会館 一階102(注:前日25日と場所が違います)
    「届かなかった無実の叫び~福岡事件元死刑囚西武雄さん遺品展」

6月28日(日) 東京 水道橋 YMCAアジア青少年センター 9階国際ホール
 13:00~ 「叫びたし寒満月の割れるほど」届かなかった無実の叫び~
 西武雄さん40年法要/講演会(ジョージ・ケイン氏・宮本教授・古川氏)


7月初旬頃 遺品展/講演会予定…


5月16日 福岡 吉野公園現場法要

2015-05-19 23:10:03 | 日記


現場法要に参加された方にインタビューをしましたのでご紹介します。


Q現場法要の様子を教えてください

 朝から降り続いていた雨は止み、木々輝く吉野公園にて現場法要がおこなわれました。

 今から68年前、この場で殺害された衣類商2人を偲んで、
 八尋弁護士からこの2人の遺されたご家族のお話がなされました。

 拘置所にいる西さんに会いに行き直接対話をした被害者の息子さんが、
 西さんの無実を確信し厚生局職員から尋ねられた西さんの処刑に反対したこと。
 その後、被害者家族の心情にかかわらず、西さんの処刑が執行されてしまったことです。
 誰しもが疑問を抱くこの事件を、なぜこんなにも早く闇に葬らねばならなかったのか…
 というお話しだったと思います。


Q今回の現場法要で感じたこと

 今年の現場法要には16名もの方々に参加いただきました。
 事件の風化とともに、毎年少しずつ参加人数が減ってしまうことを危惧していましたが、
 こんなにも多くの方に参加いただき、福岡事件が確実に根付いていることを感じられた喜ばしい会でした。


さて、来月から本格化する福岡事件キャンペーンですが、
現在古川さんが全国各地をまわり最終調整をおこなってくださっています。
スケジュールも確定し次第アップする予定ですので、もうしばらくお待ちください。

4月29日 生命山シュバイツァー寺 西武雄さん生誕100年記念法要

2015-05-06 19:17:51 | 日記
朝日新聞熊本地方版にて西さんの生誕100年記念法要の様子等が
    掲載されましたので、ご紹介します。

熊本)ともに逆境の中にいた 福岡事件死刑執行40年/朝日新聞
http://www.asahi.com/articles/ASH4V6FYJH4VTLVB00R.html

熊本)一人の命すら守れぬ世 福岡事件死刑執行40年
http://www.asahi.com/articles/ASH536V3KH53TLVB00R.html

   掲載された熊本地方版では5月5日・6日と2日間にわたって
   紙面の半分を占めるほど大々的に掲載されたそうです。

   リンク先にとんでいただくと途中までしか見れません。
   ですが是非、無料登録をしていただいて記事すべてをご覧いただくことをお勧めします。

   前半の「ともに逆境…」では、西さんと鹿児島にある星塚敬愛園のつながりについて、
   後半の「一人の命…」は、4月29日の法要について書かれています。
   特に前半の星塚敬愛園からの切り口は今までになく、とても新鮮で、
   また、限られた紙面の中で丹念に事件とそれに寄り添う人々を描いた力作でした。

   ぜひご一読ください。

4月29日 生命山シュバイツァー寺 西武雄さん生誕100年記念法要

2015-04-30 20:37:46 | 日記
先日29日、玉名・生命山シュバイツァー寺におきまして
   福岡事件で処刑された西武雄さんの生誕100年記念法要が執り行われました。
   当日の様子が新聞にて掲載されましたのでご紹介します。

福岡事件で無実訴えた西元死刑囚 生誕100年記念法要、シュバイツァー寺に20人/西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/kumamoto/article/165984

   今年は西さんが処刑されて40年の節目の年ですが、
   同時に彼の100回目の誕生日を迎えることとなりました。

   来月から本格的に始まる今年のキャンペーンの前に
   彼の誕生日を偲び・彼の命を祝うべく
   全国からさまざまな方にお越しいただいたそうです。

   記事にもありますとおり、
   法要では100回目の誕生日にちなんで
   彼の遺した句のなかから100句を読み上げるとともに
   そのあとに予定されていた会食会では、
   西さんが生前、誕生日になるとご母堂が作った豆飯を
   つねづね懐かしがっていたことから
   豆飯にて故人を偲びました。

   

3月15日 東京「悲願」報告会

2015-04-12 13:45:17 | 日記
    

ご報告が遅くなってしまいましたが、
   先月3月15日東京白金高輪にて「悲願」報告会がおこなわれました。

この会では、現在「悲願」にて掲載中の西口彰逮捕劇にスポットを当て、
過去にシュバイツァー寺で撮影がなされた「恐怖の24時」等の映像作品を、
事件の当事者でもあった古川龍樹さんの解説付きで上映。

その後、シュバイツァー寺に残された写真から、「悲願」の内容を追いつつ、
連載に際しての取材の様子などをお話しいただき、
そして最後に今後の予定や活動方針として、
福岡事件関連の資料収集・整理・保存に関する話と再審法の制定に関する話がなされました。

さて、もう来月で事件発生日である5月20日を迎えようとしております。
支援していただいている皆様には、もうすぐ春のキャンペーンであることは周知のことかと思います。
ただ、現在キャンペーンのゲスト・開催場所が確定しておらず、
それを決めるため、古川さんが全国をまわってくださっています。
日程表がきちんと決まりましたらご報告しますので、もうしばらくお待ちください。

ちゃんとした日程は決まっていませんが、
事件発生日の5月20日から西さんの処刑日でもある6月17日周辺になりそうです。
今年は特に西武雄さん処刑40年を迎えますので、
西さんにスポットを当てた会ができればと思っております。

11月22日 第二回九州弁護団会議

2014-11-24 19:53:21 | 記事など
11月22日に福岡事件を含めた、九州一円の冤罪事件に関する弁護団会議が
   シュバイツァー寺にて開催されました。
   残念ながら参加できなかったため、新聞記事のみご紹介します。

「冤罪生む取り調べ改善を」 みどり荘事件の輿掛さん玉名市で訴え [熊本県]/西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/kumamoto/article/128814

「冤罪二度と生まないで」無罪確定の4人が訴え/読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/local/kumamoto/news/20141122-OYTNT50178.html

熊本)みどり荘・志布志…冤罪事件被害者が体験語る/朝日新聞
http://www.asahi.com/articles/ASGCQ54RRGCQTLVB009.html


   今回の会は、長年再審運動に尽力してきたシュバイツァー寺を拠点として、
   九州各地の冤罪事件の報告や各国の再審に関する報告がなされたそうです。

   記事にもありますとおり、足利事件の菅谷さん・志布志事件の川畑さん・
   布川事件の桜井さん・みどり荘事件の輿掛さんをお招きして講演もしていただきました。

   冤罪被害者である方々が一堂に会したこと自体、すばらしいことですが、
   こうした方々が自らの事件だけでなく、来年西さんの死刑執行40年・生誕100年を
   迎える福岡事件のことも色々考えてくださっていたとうかがい、非常に嬉しく思います。

   今回の報告内容は、今後雪冤プロジェクトHPにて順次公開される予定とのことですので、
   楽しみにお待ちください。

10月23日・25日 共に死刑を考える国際シンポジウム

2014-10-29 20:57:22 | 日記
10月23日及び25日、東京にて死刑について考える国際的なシンポジウムがおこなわれました。
   このシンポジウムにおいてシュバイツァー寺代表の古川さんが、統括的なコーディネーター?として
   参加されたこともあり、福岡事件支援者の方々も多くご来場いただきありがとうございました。

   さて、このシンポジウムの内容について23日の議員会館での内容はNHKでの報道が、
   そして、25日の水道橋YMCAでの内容については参加いただいた方から
   ご報告をいただきましたのでそれぞれご紹介します。

まずは、NHKでの報道について―
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141023/k10015637591000.html

次にいただいたご報告について―
シュバイツァー寺のご尽力により
2014年10月23日・25日に
東京で死刑についての国際シンポジウムが開催されました。

シンポジウムのテーマとパネラーは以下のとおりです。
詳しく知りたい方は、聖エディジオ共同体HPにアップされていますので、
そちらをご参照ください。

23日は「法と人権」がテーマ。
パネラーは国会議員や弁護士、イタリアやEUの大使や国会議員等。
25日は「死刑と命を考える」がテーマ。
パネラーは冤罪被害者である袴田さんご姉弟、麦の会会員、宗教者等。

25日のシンポジウムに参加してきたので、その感想を少しご報告いたします。
当日は大勢の参加者がご来場してくださり、
中でも中学生の二人連れの参加者も来場するなど、
会場はほぼいっぱいとなっておりました。

来場者の方、一人一人は死刑に賛成なのか否か、それはわかりません。
しかし、皆「もっと死刑について考えたい」というところでは一致して
いたのでしょう。

「死刑についての論点は既に出揃った」と言われて久しいですが、
それは、死刑について考えることがなくなったことを意味しないでしょう。

既に死刑が廃止されているEU諸国からも死刑について語るために
日本に来日してきているのですから、死刑存置国である日本の市民は
もっともっとたくさん考え、語り、行動に移していかなければなりませんよね。

今回は冤罪被害者である袴田さんご姉弟が登壇されてました。
そこで、姉の秀子さんは、巌さんの拘禁反応をはじめとした
いろいろな苦悩が現在進行形で続いてることを訴えていらっしゃいました。

日本が民主主義国家であるからには、袴田さんの苦悩の責任は
市民一人一人にあります。
「わかっているつもり」であっても、やはり「生の声」を聞くと
見につまされます。改めて襟を正す思いです。

このような得難い機会を作っていただいた
シュバイツァー寺はじめ、パネラーの皆さん、
そして来場された全ての方へ感謝です。

今回の日本でのシンポジウムでは
シュバイツァー寺からはパネラーとして参加されませんでしたが、
会場がところ変わって、海外のマニラやEUの方では発言されるとか。
そちらも金銭的、時間的に余裕があれば参加したいのですが残念です。
シンポジウムの成功を、そして死刑廃止への歩みが一歩でも二歩でも進むことをお祈りしています。

鈴木

9月 九州合宿

2014-10-04 19:58:33 | 日記
先月9月に関東学院大学の学生さんによる、九州合宿がおこなわれました。
   その様子をご報告いただきましたので、ご紹介します。



こんにちは、皆さんいかがお過ごしでしょうか。関東学院大学四年の秋山高久です。
先月私は後輩たちと九州へ行き、一日目に福岡にて福岡事件の現場跡地を歩き、
二日目と三日目は生命山シュバイツァー寺に伺いました。
その内容の報告と後輩の感想を載せさせていただきます。

初日は飛行機で福岡空港に着いた後、博多駅付近の事件現場まで行き、
福岡旅館跡地まで歩き、夜は学生の会のOGの後藤さんと谷道さんに博多を案内していただきました。
二日目は電車で玉名駅まで行き、シュバイツァー寺で福岡事件の映像資料と西さんの日記を見させていただき、
新聞記者から取材を受けた後、夕飯をごちそうしていただきました。
三日目は古川さんに車で熊本市内を案内していただき、熊本城を見学し、
高速バスまで連れて行っていただいてバスで福岡空港まで行き、飛行機で帰りました。
その時一緒に行った後輩からこんな感想をいただきました。

今回学生として福岡事件のことを学び、日記や歌を拝見した。
西さんが獄中にて書いた歌は、無罪を主張するものや家族との別れを切実に綴ったものもあり、
一つ一つに怒りや悲しみの感情がこもっており実物を見て
その当時の心情がそのまま文字から表れているようだった。
関東学院大学3年 加藤 稜

今回、福岡事件の現場や生命山シュバイツアー寺を訪れ、
事件について改めて考える機会になり、
また、知らないこともまだまだ多くあると思いました。
無実を訴えながら死刑執行されたこの福岡事件は、
私たちが生きていくことにおいて見過ごしてはならない事件だと思います。
関東学院大学3年 宮本 協

私も九州に行き古川家の皆さんと後藤さんと谷道さんにもてなしていただきとても感謝しています。
福岡事件を通じてこういった縁を得られたのも私自身にとってとても貴重なものだと思います。
そして、西さんの冤罪を訴えながら処刑された無念の気持ちを風化させてはいけない。
何かしなければという思いを再認識することができたため、とてもためになった三日間でした。

関東学院大学四年 秋山 高久

毎日新聞熊本版連載 「悲願ー福岡事件再審運動に捧げた生涯」試し読み

2014-09-21 22:06:13 | 日記
毎日新聞社にて連載されている古川美智子さんの手記
   「悲願ー福岡事件再審運動に捧げた生涯」について
   連載先の毎日新聞とシュバイツァー寺の許可がおりた4話まで簡単にご紹介します。

      
左から①2014年7月19日熊本版
    ②2014年8月2日熊本版
    ③2014年8月16日熊本版
    ④2014年8月30日熊本版(クリックでちょっと大きくなります)


半世紀以上続けてきた冤罪・福岡事件再審運動の歴史。
その歴史を古川美智子さんのが残した自伝を通じて振り返る
長期連載「悲願―福岡事件再審運動に捧げた生涯」。
7月から始まった連載は4回目を迎えました。

泰龍さんとの新婚旅行から始まる第1話は、驚きの様相から始まります。
新婚旅行兼講演旅行の最中、
鹿児島のハンセン病療養所にて結婚の報告をする泰龍さん、
未知の世界への動揺を隠せない美智子さん、
そしてその二人を歓声と拍手で祝福する入所者達。

新婚旅行でハンセン病療養所という選択がいかに驚きであるのか、
旅先で出会う美智子さんの同級生の驚きようから、
私たちはやはりただ事ではないことを確信します。
そこで、入所者の方々からの思慕と泰龍さんの慈愛を感じ入る美智子さんは
幸せをかみしめながら「終生の誓い」を心に決める。

第2話からは、幸福の位相が異なりますが美智子さんの幼少期の記録を紐解くようになります。
素封家の長女として、しかし仔細な家庭環境に着目すると複雑ではある。
そのような環境の中でも、祖父母の愛情を一身に受けて「何不自由なく暮らした」美智子さん。
そして東京での大学生活から、いかに生きるかを考えるようになる。

こうした幼年期からの経緯を、泰龍さんの著書『叫びたし寒満月の割れるほど』と対比させると面白いです。
生活環境の全く異なる両者がいかにして出会い、共に生きようとするのか。
今から楽しみにしています。

物語はいよいよ第二次世界大戦の戦禍に見舞われようとしています。
ブログでご紹介できるのはここまでですが、
この先は是非紙面にてご確認ください。

毎日新聞購読のうえ、毎日HP上で愛読者セットに登録すると、
携帯やPCで当日の熊本版が見れます。ご検討ください。

7月20日 東京慰労会

2014-07-28 00:24:44 | 日記
  
①②③大井町散策にて穴場発見
   
④⑤⑥⑦葛飾柴又の街を歩く

一波越えても 遊んじゃダメか
   わかってませんな 皆様よ
   いつもは5時から 酒飲むけれど
   今日は昼から 飲み交わす 
   奮闘努力 しましたが
   今年のキャンペーン 
   今年もキャンペーン頑張った 
   頑張ったよ

…とまあ冗談はおいといて、
先週東京で春キャンペーンが無事に終わったことに対する慰労会がおこなわれ、
遠くは九州福岡から支援者の方におこしいただき楽しい会をおこないました。
残念ながら、その写真は取り損なってしまったんですけどね。
上に挙げた写真は、その次の日に東京散策している様子です。
春キャンペーンにご尽力いただいた皆様、本当にありがとうございました。

さて、秋は聖エジディオ共同体との共催企画?である死刑廃止フォーラム開催
そしてもしかしたら、古川さんが海外に招待されるかもとのことで忙しくなりそうです。
その聖エジディオ共同体日本支部のHPが完成し、
その中で古川泰龍さんについて触れてくださっていたのでご紹介します。
http://santegidio.jp/giappone/info.html(1998年の活動の部分)
このHPのなかで秋の死刑廃止フォーラムについても書かれていますので、
そちらも併せてご覧になってみてください。
http://santegidio.jp/njwl/form1.html