DR.BRAIN~脳から読み説く~You are what you ate~自然流健康ダイエット教室~since1979

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味覚異常の原因は亜鉛の摂取不足である。

2010年09月06日 | 食育とダイエット
[脳&食育]DIET講座(191) 


口は「食物」の入り口であり、「生命」の入り口である。
この入り口の舌の表面にある味蕾という感覚器が異常であることは、
生命の営みが異常になることを意味している。

その原因は、食物に含まれている「亜鉛」の摂取不足である。
味細胞は他の細胞に比べて新陳代謝が速い。
代謝とは細胞の遺伝子の分裂であり、
その分裂に関わる酵素には亜鉛が必要不可欠である。

亜鉛は体内にある300種を超える酵素の活性に必要であり、
細胞の代謝による若返りに不可欠な物質である。

味細胞は常に分裂を繰り返しており、亜鉛の摂取が絶え間なく必要である。
にもかかわらず、食物からの亜鉛の摂取が慢性的に不足する食生活をしていると、
味細胞が正常に分裂できず、味覚異常になるのである。

この味覚異常は、食生活の改善で治すことができる。
亜鉛の1日の所要量は、男性12mg~15mg、女性は10mg~12mg。
代用食品類や食事制限などでダイエット中の女性の亜鉛摂取量は6mg以下で、
味覚異常者の増加の一因と指摘されている。

亜鉛が多く含まれている食物は次の通り。
煎茶、牡蠣、ゴマ、鶏卵、チーズ、牛肉、はまぐり、イワシ、ほうれん草など。

亜鉛不足は味覚異常だけでなく、免疫力や抗酸化作用の低下、
さらに脳の老化をもたらす要因となっている。
認知症患者の約60パーセントは、亜鉛欠乏が生じているとの報告がある。

たとえダイエット中であっても、
脳が栄養失調にならない食生活が大切と主張している根拠の一つである。

★「五大栄養素の脳内での役割」については~
「やせるヒントは脳にある」第二章「脳(ココロ)への栄養」で述べています。
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◇◇◇◆[食の安全対策]◆◇◇◇「安全に食べる知恵」(14)◇◇◇

◆「そうざい煮物」~合成食品添加物対策

◎一人住まい、夜調理する時間のない人などには重宝な食品。
しかしそれらの食品には、陳列時間を長くするために保存剤などの添加物が
多く使われている。原材料の表示には「ソルビン酸K」「リン酸Na」「ステビア」など。

◎表示をよく確認して無添加の食品を。なお、食材は遺伝子組み換え食品に関する
表示のないものは、使われていると理解すること。

[下ごしらえの知恵]

○買ってきた「そうざい煮物」を食べる際には、例えば、味噌汁を作って
一緒に食べること。具に「わかめ」「たまねぎ」「ほうれん草」などを入れると、
リン酸Naや環境ホルモなどを排出する働きがある。


★男性の方は、奥様など料理を作られている人にプリントを渡してください。
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