OnePointStore.com STAFFBLOG

旧★キャバリアのふく★ブログ

膨らんでる

2006年02月20日 | スタッフコラム
昨夜から弟が遊びに来ている。
なぜだか今。私の仕事部屋で寝ている。
その寝姿が、デカイ・・。
小山のように盛り上がった布団を見て思った。
元々ガッチリしていたけど、
近頃は膨らんできたような。

そういう私も膨らんできた。
先日もデパ地下で楽しくショッピングしていたら
同行していた母に
「買うな!肉になる!」と言われた。

なんだか膨らんできた我が姉弟。
気をつけないとハリーポッターの映画みたいにプカプカ浮いてしまいそう。

午前中は仕事してないし、プールにでも行こうかな。



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プロセス・アイの感想文

2006年02月20日 | スタッフコラム
私の好きな本には、大きく分けて3つのパターンがある。

まずひとつは。
登場人物達がお互いにどう影響しあうプロセス。
予期せぬハプニングや偶然の重なりからもたらされる結末。
これをググっと一気に2、3時間で読ませてくれる本。
そこで展開される事柄にハラハラ・ドキドキしながらも、
所詮他人事という安全な位置で読んでいたい。
読書というより観察に近い感じ。
現実かと見紛う程に緻密な、仮想世界を見せて欲しい。
別に推理小説マニアって訳ではなくて、
自分にとって、子供でも良いんだけど、
いちいちリアルだな~と感じられるのが好き。

ふたつめは。
史実や良く知られる物語、実際に起こった事柄や人物についての、
著者ならではの解釈や表現を楽しむ本。
例えば「三国志」。
吉川英治、北方謙三、柴田錬三郎と読み比べてみると面白い。
昨年前半はこれにハマってました。
この場合は、読書というより観賞に近い感じ。
吟遊詩人、琵琶奏者、あるいは落語家が語るのを目の前で見ているような、
芝居でも良いんだけど、その圧倒的な表現力に引き込まれる。
強烈なインパクトを求めていたりする。
ビジュアルがばばーんと立ち上がってくるような。
ああ、この人はこんな風に表現するんだって、感動したい。
だから登場人物のリアリティよりも、
作家そのものの表現している様(芸)を見ようとしているんだと思う。

ここまでは読書の目的がそんな風なので、割と決まった作家さんの本を買っている。
中々冒険できない。ハズレもないけどね。
だから私は同じ本をDVDを再生・巻き戻しするように、
何度も読む方です。
そしてそんな風だから、登場人物に恋することはないし、
作家にファンレターを出したりすることもない。(同じ人間とは思えないよ)

みっつめは。
ガイドとして読む本。作家さん以外の本が多い。
建築・美術関係の本とか学者の方が一般向けに書かれた本など。
これはもう「衝撃的な出会い」が重要で、縁です。縁。
美術館や街、TVや雑誌、どこでもあるんだけど、
「な、なんだこれは!」というシビレルようなモノや言葉に出会った時、
「このビリビリはどこから来るのか?」が知りたくて本を買います。
だから美術書などは「綺麗な写真集」じゃ駄目で
(馬鹿だから眺めていてもわからないのですよ・・・)、
解説や作家のコメントなどが載っている黒いページがいっぱいあるのを選ぶ。
Amazonで買うときゃーギャンブルですよ~。

ビジネス書やノウハウ本は読みません。

おおっと!プロセス・アイの感想を書かぬまま1万字も書いてしまいました。
すみません!!

で。
プロセス・アイですが。
割と固定された目的で本を買ってる私は、
どの本であっても大概は上の3つのパターンに分類できちゃうんだけど。
プロセス・アイには参りました。
こんなの初めてです。無理。

この本から私が受けた印象は、ちょっと知っている程度の知人から、
思わぬキッカケで長い長い打ち明け話を聞いた、というイメージ。

もちろんこの物語はフィクションであるし、
著者である茂木健一郎さんについて私は
数冊の本やコメントに感動したり納得したりしてはいるものの、
その人と成りについては何も知らない。
私の中の勝手な作家像も確立できていない。
なのになぜ、そんなイメージを持ったのかが分からない。

だけど。
世界を舞台にダイナミックに展開される物語とは対照的に、
大きな川沿いの広大な芝生の上で、
相模湾を見下ろす小高い山に建つ隠れ家で、
都内にありながら贅沢な緑の庭園を見渡せる快適なホテルで、
落ち着いた雰囲気と旨い魚がある数件の居酒屋で、などなど、
私が知りうる限りの居心地の良い空間を転々と移動しながら、
いつもゴロンと横になって、
小さい声で話すちょっと知っている人の打ち明け話を
ただただ相槌を打って聞き続けているような感覚から
抜け出すことができなかった。

コメントやアドバイスなんかできない。
求められていないことを感じるから。
拒絶されながらもただ聞くしかないのだ。
彼が語る魅力的な人々のように振舞えないことを残念に思ったり、
彼が見た美しい風景を想像し焦がれてみたり、
彼の失望や孤独の深さに、何の答えも見出せない自分を羞じたりしながら、
それでもどこかに居心地の良さを感じていて、
いつまでもこの時間が続けば良いのにと思っている。

なんなんでしょ?
自分で書いていて「これは恋では?」と思ったところですが。
いやいやフィクションですから。
茂木先生が「彼」な訳でなく、
この物語の語り手がそれだけ魅力的だった言う話。
(で、良いんだよね?)

でも今まで、
「ホント凄いな~!超満足。お腹いっぱい。」と、
ライブを見た後のように感動した経験は多々あるのだが、
こんな風に感じたことは一度もない。
不思議。

そんなわけで。
どの章のどんなエピソードが良かった、ここが面白かったという風には
どうにもこうにも書けないのです。
だってさ。
人の打ち明け話をペラペラ喋っちゃったらマズイっしょ?

おしまい。



プロセス・アイ

徳間書店

ええ!あらすじ紹介も無し?なんだよ、ちっ!!とご立腹なママは、下のコメント&Amazonでチェック!銀鏡反応さん、ありがとう!助かりました!!