中小企業診断士 福田 徹 ブログ

経営コンサルタント・中小企業診断士・ビジネスファシリテーターによる経営者・起業家・管理者向けブログ

親野智可等先生の講演

2010年07月21日 | 福田徹の生き方

 「企業様を元気にして日本の明るい未来をつくりたい」

 皆様、おはようございます。中小企業診断士の福田徹です。


 顧問先の関係で、親野智可等(おやのちから)先生の講演を聴く機会がありました。

 親野先生は、長年の小学校教員のご経験をもとに、教育関連の講演や執筆活動をされている方です。

 「親野智可等」は、ペンネームで「親力(おやりょく)」を表しているようです。


 親野先生によると、今の子どもは家庭で怒られすぎているといいます。

 たとえば、親は子どもにもっと勉強させようと、出来の悪いことをついつい怒ってしまう。

 しかし、子どもはあることについて怒られると、そのこと自体が嫌いになります。

 つまり、勉強について怒られると勉強が嫌いになります。

 親がよかれと思ってやっていることが、逆の効果を生んでしまう例です。
 

 それでは、どうしたらよいか?

 親野先生は、

 親は「怒らなくてすむシステム」をつくり、さらに「うまく褒めるやりかた」を考え、さらに「忘れないで褒めるシステム」をつくると良い、と説きます。


 「怒らなくてすむシステム」とは、「勉強しろ」と直接言わなくても「勉強したほうがいい」と本人に気付かせ、やがてそれを習慣にさていく仕組みをつくることです。

 たとえば親野先生推奨のやり方は、大きめの箱を用意しておき、子どもが学校から帰ったらカバンの中身をすべて出させる方法です。

 子どもは、その日学校で使ったものを箱に出すことで、その日の授業内容や宿題課題を意識下、無意識下で思い出します。

 カバンの中身を出すとその日の授業内容が「見える化」されるということなのでしょう。

 「そういえば宿題があった。」「ここのところはわからなかった。」

 こうして、本人の自覚を呼び覚ました上で、さらに親が適切なフォローをするようにすれば、怒らないでも(怒らないからこそ)子どもは机に向かうそうです。


 「うまく褒めるやりかた」とは、伸ばして欲しいところを褒めることです。子どもは褒められてうれしくなると、又褒められようと頑張ります。

 だから、少しでも良いところがあれば、思い切り褒めて上げます。

 たとえば親野先生は、出来の悪い子の答案用紙ほど、正解には大きな大きな花丸を付けていたそうです。

 そういう答案用紙の不正解のところは、×とせずに小さくレ点くらいにして上げるそうです。


 繰り返します。

 子どもは褒められてうれしくなると、又褒められようと頑張ります。

 しかし、それを理解して、これからは褒めようと思い立ったとしても、いつしか褒めるのを忘れてしまうのが人間です。

 だから、子どものために褒めることを習慣づけるための「忘れないで褒めるシステム」が必要だと親野先生は説きます。


 親野先生の「忘れないで褒めるシステム」とは、「携帯電話のアラーム」だそうです。

 毎日、アラームが鳴るようにセットしておき、アラームが鳴ったら思い出して、どんな小さなことでも、どんなに憎らしいことでも褒めるのだと言います。


 こんな感じで、大変おもしろく共感できる講演でした。



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