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中小企業診断士 福田 徹 ブログ

経営コンサルタント・中小企業診断士・ビジネスファシリテーターによる経営者・起業家・管理者向けブログ

地元で生きるということ

2008年08月26日 | 福田徹の生き方
 価値観の問題だとその人は語りました。


 ある商工会議所経営指導員とじっくりとお話しする機会がありました。その人は、地元の人と共に生きていきたい、そう決めているといいます。

 彼は神主さんであり、消防団で活躍し、商工会議所で仕事することで、地元の中で生きています。商工会議所職員は地元の中心でありたいという信念と、彼が地元で生きていくことに見いだした価値に支えられて日々活動しています。経営指導員としてのご本人の理想は、「担当外のことでも(指名されて)よばれること」、「○○がいるから会員を続けている」といわれることだそうです。地元の人に貢献することに価値を見つけて生きる彼にとって、商工会議所の職員であることは、仕事ではなく生き方なのでしょう。神主さん、消防団員、経営指導員として地域を支え、そのことが自分の喜びであると自覚されているのです。

 話をさせていただいた席でも、彼は席を盛り上げる役回りを楽しそうにこなします。しかし一方で、きわめて論理的な話し方をされるとても聡明な面をもつ人でもあります。人の考え方の基準=価値観をどこに置くかは本人にしか決められません。いろいろと生き方の選択肢があるなかで「これ」と一つを選ぶことはとても難しいことです。聡明な彼は、多くの選択肢の中からハッキリと「地元で生きる」と選択したのです。選ぶということは、他の選択肢を捨てるということです。だから、これからもずっと彼は地元と共にあり続けるのでしょう。

 彼の話を聞きながら、その選択の潔さに心を打たれました。こういう人が、実際に地元を支え、そしてその地道な活動がこれからの日本を支えていくのです。

人とつながるために:私自身の棚卸し

2008年08月23日 | 福田徹の生き方


(約5年前のメモ書き)


「愛とは、自分の人生と相手の人生をいとおしく思えるということである」
-山田洋次(夕張市の「幸せの黄色いハンカチ」想い出広場にある文)


「自分もうれしい相手もうれしいことが人間関係の基本だ」
-岩月謙司(有罪判決出たけど、私は冤罪と思ってる)


「そういう想い(母ちゃんのことが好き)は(時空を超えて)伝わるんよ。」
「(離れていても)母ちゃんのこといっぱい思えばいい。」
「(お盆に帰ってくる)ご先祖様も(お供え物じたいではなくお供え物を)作った人の想いを食べるんよ。」
-映画「ホテルハイビスカス」より(正確じゃない)



 「言葉」達に触発されて、5年前に生まれてはじめてまともに自分の生き方について考えました。


  人は、何のために生きて行くのか。
  どうやって生きるべきか。
  自分が本当にしたいことは何か。
  自分が本当に欲しいのはなにか。


 当時、いろいろ考え、自分の生き方を棚卸ししたなかで、見えてきたことがひとつありました。それは、自己実現への道を探ることと人とつながることは、同じことだということです。他人がどう言おうが本人の「なりたい自分になって生きる」という自己実現への道のりは、矛盾するようだけど他人と「つながる」ことなのだと。

 自己実現への道を歩んでいる人は、誠実な生き方をしている人です。なぜなら、無我の境地で自分のやりたいことをしている人は、他人に嫉妬する暇はありません。嫉妬するくらいなら、自分にとって、楽しいことをやりたいことをしているはずです。
  自分のやりたいことをしている人は、他人の幸せを願うこと、人の不幸を悲しむことができる人です。なぜなら、自分が幸せなので、他の人の不幸を願う必要がないからです。

 世の中には、この逆の生き方をしている人がいます。妬みから、他人の不幸を願う。愚痴を言う。自分は何もしないくせに、他の人の非難だけはする。そういう人は、自分が本当に変えることができるのは「自分」でしかなく、「自分」が変われば世界のすべてが変わるという真実を知らないのです。
 そういう人は、他の人のことを呪うつもりで、一番大切なはずの自分を呪ってしまっているのだと思います。そういう意味では、すべての根っこが自分の生き方にあるのです。自分自身を大切にできる人は、きっと周りの人を大切にできる人じゃないかと思います。

 そして、他人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことができる、「なりたい自分になって生きる」人同士が、出会ったときに、はじめて本当の友人関係が生まれます。この深い深い関係は、年齢や分野を超えた、生き方の共感とも言えるものです。
 こうした、友人関係をつくることは、生きることそのものの目的にできるものです。つまり、人生とは「他人とつながること」なのです。

 そんなことを考えた5年前から現在までの私自身の言動を振り返ると、恥ずかしいことばかりです。しかし、歩くスピードはゆっくりでも、また一時停滞することもあるけれど、必ず道に戻って、また歩き出すことができる様になったのは、このときに生き方を考えて決めた成果です。目標を決めれば何事もコースを外れないということですね。

 

 今回は、生意気に、私の考え方を述べさせて頂きました。これをブログに書いた理由は、生き方の棚卸しは企業理念の作成・見直しにも通じるということを言いたかったためです。特に、創業者、第二創業の経営者の方々は、企業理念を作成する前に、ご自身の生き方について棚卸しをすることは意義があると思います。「人」と同様に「企業・事業」にも生き方=理念が必要です。理念はどこかの会社のまねをした、おざなりのものではなく、経営者の生き方・考え方を前面に打ち出すと会社の羅針盤として、より活きてきます。企業・事業理念作成・見直しのために、一度ご自身の生き方「棚卸し」されておくことをお薦めします。


富士山

2008年08月05日 | 福田徹の生き方


2年ぶりに富士山に登って来ました

自分にとって富士登山は特別なものです
富士登山は、それなりにしんどいものですが
コースの整備、山小屋、登山者の多さなどから
多くの人にとって、登ろうと思えば登ることができる山です。
しかし、苦労を覚悟して登りはじめなければ
登ることができません

そんな富士山に、5年前に初登頂したときに私が得たものは
「ほんの少し頑張れば日本一の場所にたどり着ける」
という言葉でした

この言葉は、
物事についてとかくあきらめが早い私に
一歩一歩はゆっくりでも立ち止まらないようにあるいて
たとえ止まってしまうことがあっても
思い直してまた歩き出すことの大切さを
私の心にいつも響かせるものでした

その後、中小企業診断士資格取得をこころざし
試験勉強をしたり
会社を辞め中小企業大学校に通ったりしましたが
目標をいつも正面に見据えて歩き続け
一つの方法が駄目だったとしても
違う道筋を捉えてまた歩き出す
そんな今までの自分とは違う生き方を楽しめるのも
この言葉のおかげです

今回、4回目の富士登山を果たして
5年前のこの言葉を再度思い出し
経営コンサルタントとして皆様のお役に立てる存在になるために
また、一歩一歩歩いていこうと気持ちをあらたにしました

経営コンサルタント宣言

2008年04月11日 | 福田徹の生き方


経営コンサルタントは、

 企業の顧客、経営者、株主、従業員(=ステークホルダ、利害関係者)の意をくみ取ること、そして鳥の目、虫の目、魚の目をでみる能力が要求されます。鳥は全体を俯瞰し、虫は部分を細かく、魚は流れをつかむことが出来ます。
 コンサルタントはこれらの人々の様々な利害と、視野や角度の違う視点でモノや事を捉え、企業の継続と発展に協力させていただくのです。
 私は、企業の継続と発展に協力することにより、企業と共にコンサルタントも成長させていただくことがこの仕事の最大の喜びであると考えます。

 ご存じのとおり、国内中小企業は原材料価格の高騰、需要の頭打ち、競争の激化等により厳しい経営環境にあります。また、事業継続が可能な企業であっても、後継者の不在や代表者の高齢化を理由にした事業縮小や廃業を検討しているケースが多くなっています。
 私はこうした厳しい経営環境下にある企業様に具体的な助言をおこない、事業を継続・発展させるお手伝いをしていきます。

 今後の日本経済発展は、国内企業の大多数を占める中小企業の継続と発展なくしてあり得ません。つまり個々の企業様の継続と発展は日本経済の継続と発展そのものであり、経営コンサルタントは社会の明るい未来のためのお手伝いが出来る素晴らしい仕事であると考えています。
 
 私は不足する知識経験を積極的に補いつつ、困難があっても乗り越えて、経営コンサルタント業を通じて企業様と共に成長していきたいと考えております。

 どうぞよろしくお願い致します。