ふくらく通信

東北人が記す、東北の良さや震災の事、日々のなんだりかんだり。
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あの日のまちかど第12景 越路 鹿落 霊屋下

2019-02-24 18:34:55 | ゆるゆる歩き:町や通り

震災の少し前、8年前の今日は越路(こえじ)を通った。

趣のある古い酒屋さんが目を引く。


鈴石商店だ。

(↓2011年2月24日撮影)

 

残念ながら、2017年11月末に店を畳んでしまった。

創業は昭和23年(1948)だそうで、まだGHQ統治下の頃。


当時の仙台は、空襲で焼けた市内にバラックの店が再開していた。

食料をはじめ、様々な物資が不足する中でのことであった。


現代に至り、この店は震災後に建て替えられた。

だが、その数年後に鈴石商店は、商い69年の幕を閉じた。


参考:鈴石商店閉店挨拶/仙台一高同窓会「歴史と伝統」

   /仙台牛タウン「仙台牛タンの歴史」

   /JA宮城中央会「宮城の協同組合人二三人の足跡4 商を築く」

 


越路から向山の道を行き、鹿落(ししおち)を通って霊屋下(おたまやした)へ出る。

 


大きく蛇行する広瀬川の、川と川の間が霊屋下。

評定河原橋と霊屋橋との中間に来ると、参道が見える。

鬱蒼とした木々の、坂道の向こうに瑞鳳殿がある。