震災の少し前、8年前の今日は越路(こえじ)を通った。
趣のある古い酒屋さんが目を引く。
鈴石商店だ。
(↓2011年2月24日撮影)
残念ながら、2017年11月末に店を畳んでしまった。
創業は昭和23年(1948)だそうで、まだGHQ統治下の頃。
当時の仙台は、空襲で焼けた市内にバラックの店が再開していた。
食料をはじめ、様々な物資が不足する中でのことであった。
現代に至り、この店は震災後に建て替えられた。
だが、その数年後に鈴石商店は、商い69年の幕を閉じた。
参考:鈴石商店閉店挨拶/仙台一高同窓会「歴史と伝統」
/仙台牛タウン「仙台牛タンの歴史」
/JA宮城中央会「宮城の協同組合人二三人の足跡4 商を築く」
越路から向山の道を行き、鹿落(ししおち)を通って霊屋下(おたまやした)へ出る。
大きく蛇行する広瀬川の、川と川の間が霊屋下。
評定河原橋と霊屋橋との中間に来ると、参道が見える。
鬱蒼とした木々の、坂道の向こうに瑞鳳殿がある。