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ふくらく通信

東北人が記す、東北の良さや震災の事、日々のなんだりかんだり。
他所で見る東北の足跡や繋がり、町の今昔や輝きを発信。

8年前の空

2019-06-08 15:34:42 | ゆるゆる歩き:自然

 

8年前の今日、震災から約3か月、仙台の空は晴れ。

長町から萩野町辺りまでゆるゆる歩く。 


余震が度々あるも、4月中にライフラインが復旧した仙台は、動揺も静まりつつあった。

一方で、津波犠牲者の葬儀等は日々続き、切なさが入り混じる。

 


萩野町でふと空を見上げると、面白い雲を見つけた。

巻雲が、見事に999の文字。

 

(2011年6月8日15:47撮影   仙台市宮城野区萩野町JR貨物ターミナル付近)

 

まるで空からの伝言のようだ。

 

今は満ちる一歩手前、元気出して努力せよ。

さすれば九頭馬のごとく、万事うまく行くからと。

 


あの日のまちかど 第27景 女川

2019-06-03 19:59:56 | ゆるゆる歩き:旧跡

十年前の今日、万石浦を眺めつつ、湾岸の道を通っていた。

万石浦の東側は針浜で、丘陵地の間に道がある。


この辺りの丘陵地は、あちこちが遺跡。

館崎館跡から少し南側で、紅い鳥居が見えた。


(2009年6月3日撮影:女川町針浜)


段の上で狛犬が左右に並び、中央に石像、奥に祠がある。

詳細が分からないのだが、針浜不動尊(はりのはまふどうそん)というらしい。


震災後には、変わっている。

鳥居や囲いなどが新しくなり、段が増えて位置が高くなった。

敷地は広くなったが、祠がなくなっている。


いつ誰が直したものか、調べても記録が見当たらない。


もともと、由来も不明な不動尊だった。

だが、古い石仏のようなので気になる。

言い伝えでもあれば、知りたいものだ。


あの日のまちかど 第26景 仙台市長町と宮城野

2019-05-24 18:11:09 | ゆるゆる歩き:町や通り

7年前のこの日、長町から榴岡へと歩き、球場で交流戦を見た。

 

長町は震災から一年過ぎても、地震の影響で道路がでこぼこ。

しばらく補修が続いた。

 

(2012年5月24日撮影:長町駅前たいはっくる周辺)

 

長町駅前はツツジが満開だった。

 

(2012年5月24日撮影:長町駅東側)


しばらく、町をぶらぶらして夕方に球場へ。

球場では、ドアラの姿を拝見。

筆談で何やら質問に面白おかしく答えていた。

 

(2012年5月24日撮影:宮城野区当時のKスタにて)

試合結果は、おらほの負けで悔しかったが楽しかった。


あの日のまちかど 第25景 南三陸町

2019-05-21 23:43:28 | ゆるゆる歩き:町や通り

6年前の今日、津波の傷跡が残る町で、生命力の輝きを見た。

 

南三陸町、歌津の伊里前川に架かる橋は、青空の下で青く光る。

かつてアザラシが来たことで、汐見橋はうたちゃん橋と名を変えた。

 

 (2013年5月21日撮影:南三陸町うたちゃん橋)


 

伊里前川に石がギザギザに組まれた仕掛けがあった。

「ざわ」といい、この仕掛けでシロウオを獲る。

伊里前川でのシロウオ漁は、4月5月6月と、春から初夏にかけて行われる。

 

 (2013年5月21日撮影:歌津伊里前川のざわ)

 

歌津のシロウオは、ハゼの仲間で、産卵のために遡上するもの。

海でも獲れるが、伊里前川に遡上したのを「ざわ」で捕まえるのが、いわば名物。

海へ出て川へ戻るのだから、小さくもなかなか強い。

 


自然の廻りは、恩恵でもある。

小さな生き物と、大きな自然から力を分けてもらった一日。


 (2013年5月21日撮影:シロウオの丼と天ぷらの夕餉)


あの日のまちかど第24景 仙台市蒲生

2019-05-12 22:38:21 | ゆるゆる歩き:町や通り

震災前は豊かな田んぼの風景だった。

10年前の今日、蒲生でアマサギを見かける。


(2009年5月12日撮影:仙台市蒲生付近)

 

田植えの最中、水を張った田んぼに苗が植わっていく。

人が作業する傍で、アマサギは餌をついばんでいた。

 

(2009年5月12日撮影:仙台市蒲生)

 

背後にうっすら見えるのは、南蒲生浄化センター。

この辺りも、震災で津波に襲われた。

 

震災から3年後、この辺りは、どこもかしこも除塩と整備工事中だった。


(2014年撮影:仙台市蒲生付近)

 

この辺りは、かつての風景と少し違った形で再生していく。

かさ上げ道路が通り、農地も大規模施設園芸のハウスなどもできている。

 

作付けが変わっても、再び豊かな自然環境が戻ることが大切。

良い農地は、豊かな海につながるのだから。