日々旅にして旅を栖(スミカ)とす、俳聖・・松尾芭蕉の一句がある。
まさしく人生は旅、その道すがら楽しみを見出しながら歩み美しい情景が、
眼前に広がることもあれば、厳しい風雨にさらされる事もある。
人情の機敏に触れて心打たれることも、やりきれない虚しさに心塞ぐこともある。
旅は多様な貌をもっている・・しかし・・いずれも・・・
自らの旅の一路なのだ・・踵を返すことはできないであろう。
老いたら、老いたなりに暮らせばいいじゃない・・
人生上がり坂の時は何でも足し算だったが・・
下り坂では引き算を上手にしないとケガをする・・・
背負ってきた荷物をうまく手放せば下り坂の旅の眺めも、
結構いいものだ・・・・難儀辛苦の時こそ大いに楽しもうではないか。
白浜。早朝無人の白良浜・・・
橋杭岩・・・・