深井動物病院からのお知らせ

堺市・深井駅近くの動物病院『深井動物病院』からのお知らせのブログです

「大阪動物愛護フェスティバル2011in大阪城公園」が開催されました。

2011年11月13日 | 獣医師会からのお知らせ
本日大阪城公園にて動物愛護フェスティバルが開催されました。
天候に恵まれて早くからたくさんの人出で例年にない賑わいでした。


   堺はチュロスを販売しました。400本用意しましたがおかげさまで完売できました。


   結構賑わっています。もちろん愛犬同伴の方が多く、いろんな犬を見ているだけで楽しかったです。


   私の知り合いの飼っているサングラス犬の「リク」もやって来ました。


   終了後の集合写真です。お疲れさまでした。

エンディングノート

2011年11月12日 | その他のできごと
今回は映画「エンディングノート」について書きます。
ずっと観たいと思っていた映画でようやく見ることができました。
映画助監督を務める女性が、自分の父親の末期癌宣告から死に至るまでを
自ら撮影したものです。
どうしても暗く落ち込む題材ですが、このお父さんのキャラクターに救われます。
家族愛や夫婦愛について考えさせられる、とても素晴らしいドキュメント映画です。
機会があればどうぞ。


「大阪動物愛護フェスティバル2011in大阪城公園」が開催されます。

2011年11月07日 | 獣医師会からのお知らせ
今度の日曜日(13日)に動物愛護フェスティバルが開催されます。
場所は大阪城公園「太陽の広場」です。大阪城ホールの南隣で
JR環状線「大阪城公園」駅から歩いて5分くらいです。
大阪ビジネスパークからも案外近くて便利な場所です。
午前10時から午後4時までおこなわれ、盲導犬・警察犬のデモンストレーションや
アジリティードッグ競技、犬のしつけ教室、動物健康相談、スタンプラリーなど
多彩な催しがおこなわれます。
大阪府獣医師会と大阪市獣医師会が主催して長年おこなってきて、それなりに
定着もし、人もたくさん来られます。
天気もよさそうなので、犬と一緒に大阪城公園を散歩のついでにお越しいただければ
案外楽しいかもしれません。
ちなみに堺市獣医師会は「チュロス」を販売します。
私も朝早くから1日中いますので、堺のブースに立ち寄ってチュロス買ってください。
おいしいですよ。

根尖膿瘍

2011年11月03日 | 病気や治療について
犬や猫も歯石が付着します。
歯石は歯肉辺縁に細菌感染をおこします。いわゆる「歯周病」の始まりです。
歯肉はやがて赤く腫れ、口臭も気になり始めます。さらに炎症が進行すると
歯肉は痩せて後退し歯根が露出し歯根先端部まで感染は波及します。
感染炎症によってできた膿が歯肉部分から口内へ出ていれば「歯槽膿漏」、
歯根先端部で化膿すればその部位で膿が溜まり、顔面が痛みを伴って腫れたり
頬の部位で皮膚に穴が開いて排膿することもあります。
ここまで悪化すると抜歯しないと完治は難しくなります。
また、歯周病菌は血行によって全身を巡り、肝臓・腎臓・心臓などの主要な臓器に
悪影響を及ぼすことが言われています。
そうならないために早めに歯石除去をおこないましょう。
動物の歯石除去は全身麻酔下でおこないますので、頻繁におこなうわけにもいきません。
通常3~5年くらいで「取り頃」となります。歯全体に歯石が付着している、口臭が気になる、
歯肉が赤く腫れている、これらは歯石除去の時期を示す重要なサインです。

手遅れになる前に早めの処置を心がけてください。
動物にとっても歯は命!


写真の○印は頬の部位で皮膚に穴が開いて排膿しているのを示しています。
さらに、奥歯の歯肉が痩せて歯根が露出しているのが見えます。
この犬はこの後、上顎の奥歯を全部抜歯しました。

小型犬は室内でも骨折します。

2011年11月03日 | 病気や治療について
以前は犬の骨折と言えば、リードをつけずに散歩しての交通事故がほとんどでした。
小型犬が主流となった現在は室内での落下によるものがほとんどです。
「子供が抱いていて落とした。」とか、「抱いていたら飛び降りてしまった。」とか、
「ソファーから飛び降りただけ。」というのもあります。
とにかく簡単に骨折します。そのほとんどが前腕骨(肘と手首の間の骨)の端です。
固定しにくく癒合しにくい厄介な部位ですが、ほとんどの症例で手術しないと治りません。
骨折した骨同士を元の状態にもどして、なんらかな方法で固定します。
完全に癒合するには3ヶ月くらいかかり、その間の世話も大変です。
骨折というのは苦痛と手間とコストとリスクを伴う大きなケガです。
くれぐれも室内でも注意を怠らないようにしてください。


両前腕骨骨折のトイプードルです。「創外固定法」と言って、ネジ付きピンを骨に2本ずつ刺し、整復した後
専用クランプとバーで固定します。大きく切開することなく確実な固定が維持できるので、うちでは好んで
この方法を採用しています。写真の左前肢がクランプやバーが露出した状態、右前肢が包帯を巻いた状態。

ワクチン接種によるアレルギー反応

2011年11月01日 | 病気や治療について
ワクチンは特定の病原体から体を守るために必要です。
ただし、病気は発症しないように処理はされているものの
本物の病原体(異種蛋白=異物)を注射しますので、
稀にアレルギー反応を起こす動物がいます。
0~2歳くらいの若齢期に見られます。
ほとんどが顔面腫脹(いわゆるムーンファイス)と蕁麻疹症状です。
接種後数時間以内に発生し半日くらい続きます。
抗アレルギー剤を投薬すれば治まり、命に別状はありません。
発生頻度は非常に低いのですが、ゼロではありません。
獣医師は伝染病を予防できるメリットが副作用というデメリットよりはるかに
大きいのでワクチン接種を勧めるのです。


       口の周りが腫れたダックス