深井動物病院からのお知らせ

堺市・深井駅近くの動物病院『深井動物病院』からのお知らせのブログです

避妊・去勢はお早めに。

2018年10月10日 | 病気や治療について
14歳のオスのダックスが「右の睾丸が大きくなってきた。」ということで来院しました。
写真ではわかりにくいですが、確かに右睾丸が少し大きくなっています。
軟らかく、熱感や痛みはありません。精巣腫瘍の疑いが強いため、高齢ですが手術することにしました。



病理組織検査の結果は「間細胞腫」
良性の精巣腫瘍でした。
今回は良性腫瘍で良かったですが、もちろん悪性精巣腫瘍もあります。
正常位置にある睾丸でも、高齢になると腫瘍化する危険性が高まります。
(正常位置にない場合はもっと危険性が高まります。)
やはり、早めに避妊去勢手術はしておいた方がいいでしょう。

異物の誤飲に気をつけましょう!

2018年09月28日 | 病気や治療について
1歳数か月のオスのスコティッシュが縫い針を飲み込んだかもしれない、と来院。
すぐレントゲン撮ると胃の中にはっきりと写っています。
胃内容物も多いため、内視鏡での取り出しはあきらめ、開腹手術となりました。
縫い針には74cmの糸が付いていました。
糸で遊んでいた際に針まで飲み込んだのでしょう。
幸い消化管に損傷はなく、術後翌日には元気に退院となりました。
猫は長いひも状物が好きでよく遊び、食べてしまいます。
注意しましょう。




猫のおしっこについてもうひとつ。

2018年09月18日 | 病気や治療について
猫のおしっこについて、ついでにもうひとつ。
今度は9歳の雌猫。おしっこが赤く、何度もトイレに行く、ということで来院。
典型的な膀胱炎の症状です。こんな症状は初めて、ということでしたが、
初老年齢でしたので、念のためレントゲン検査をおこなったところ、膀胱結石がありました。
前回は「ストラバイト」について話しましたが、中高齢で一般的な結石成分は「シュウ酸カルシウム」です。
これはストラバイトよりやっかいで、食事療法や内科治療で結石をなくすことはできません。
手術によって取り除くしかありません。
この仔がどちらの結石かまだはっきりしませんので、ひとまず食事療法で様子を見ます。


黒く見えているのは大腸内のガス。その下のうっすら白いのが膀胱。その中央に白くはっきり見えるのが結石。

猫のおしっこがキラキラしています!

2018年09月17日 | 病気や治療について
まだ1歳3か月の若い雌猫が、ペットシーツにしたおしっこがキラキラしている、ということで来院されました。
血尿や頻尿などの膀胱炎を示す症状はありません。
持って来ていただいた尿を調べると、やはり炎症を疑う所見はありませんが、PHが7.5で弱アルカリでした。
さらにその尿を遠心してそこに溜まったものを調べると写真のような結晶がたくさん見られました。




これは「ストラバイト」といって、アンモニアとリンとマグネシウムが主成分の結石の元です。
若い犬猫でアルカリ体質によく見られ、結石の約60%を占める最も一般的なものです。
まだ臨床症状はありませんが、1歳3か月という若さで尿中にたくさんの結晶が現れていますので、
飼主さんには療法食に切り替えることをお勧めしました。
ストラバイトは療法食によってコントロールできます。
つまり、尿を希釈し酸性尿にしマグネシウムやリンの含有量を減らすことで、ストラバイト結晶の生成を抑えます。
特にオスでは「尿道閉塞」につながりますので重要です。
日頃から尿の状態を把握するのも大事ですね。


  これはロイヤルカナンの療法食「PHコントロール」です。

やっぱり避妊手術はしましょう。

2018年09月16日 | 病気や治療について
また子宮のお話。
続くときは続きます。再び子宮の病気の犬が来院しました。
今度は正真正銘の「子宮蓄膿症」
元気食欲なく、発熱があり、血液検査でも炎症の指標が上昇、
レントゲンやエコーで子宮の腫れと内部の液体貯留が確認できました。
すでに黄疸などの続発症もあり心配しましたが、術後5日を経過して
なんとかいけそうな感じがして、少しホッとしています。
子宮蓄膿症は単純なようで奥の深い病気。最後まで気が抜けません。
やはり、若いうちに避妊手術をしておくのは大事なことだと思います。

大きく腫大した子宮角


内容物を吸引すると「膿」



膀胱結石のその後。

2018年09月06日 | 病気や治療について
先月お話したシーズーの膀胱結石。
約1ヶ月後に再びレントゲンを撮ってみると結石の数が減っていました。
食事療法による尿量の増加と尿の希釈によって、排出が促されたのでしょう。
もうしばらく、このまま経過を見ます。



先月はこんな感じです。

膀胱結石

2018年08月06日 | 病気や治療について
膀胱結石もよくある病気のひとつです。
最近診た症例。
シーズー、メス、11歳。外陰部をよく舐めている、とのことで来院。
たしかに外陰部に炎症がありますが、よく見るとなにか「小石」のようなものがはさまっています。
6mmくらいのコンペイトウのような結石です。飼主さんも外陰部を拭くと、ザラザラした感触がある、とのこと。
レントゲンを撮ると、膀胱内に同じような結石が6個もありました。
結石を成分分析検査に出したところ、主成分は「シュウ酸カルシウム」と言う結果でした。
高齢犬には一般的な成分の結石ですが、食餌療法では溶解することはできません。
飼主さんと相談の結果、すぐの手術による除去は見送り、食餌療法で尿量を増し、希釈することで
排尿での排出に、しばらく期待することにしました。
メスは尿道が太く短いので、それも有りです。


     排尿時に排出された結石


     膀胱内に同じような結石が6個確認できます。

ワクチン接種では稀にアレルギー反応が現れる場合があります。

2018年07月31日 | 病気や治療について
ワクチン接種後にまれにアレルギー反応が現れる場合があります。
毎年同じワクチンを接種すると、そのワクチンに含まれる蛋白に対するアレルギーを獲得する場合があります。
滅多に起こりませんが、あるとこはあります。
一般的に多くみられるのは、顔面腫脹(ムーンフェイス)です。大体、数時間後に現れ、痒みを伴います。
抗アレルギー治療をおこなえばすぐに改善します。命に関わるようなことはありません。
接種後、半日程度は激しい運動は避け、様子をよく見るようにしましょう。何かおかしければ、すぐにかかりつけ獣医師に相談しましょう。


      ワクチン接種後2時間で目や口の周りが腫れたチワワ

口に輪ゴムが巻かれていたトイプードル

2018年05月30日 | 病気や治療について
4日も前からトイプードルが食べない、と来院。
よく診ると口に輪ゴムが食い込んでいます。
飼主さんはまったく気づいていません。
日を改めて、全身麻酔下で毛を刈って洗浄した後、縫合し、無事治りました。

洗浄までしたところ。この後縫合しました。


左側は特に重傷で、穴が開いています。こうなると口腔粘膜側も縫合しなければいけません。

異物誤飲に気をつけましょう。(その4)

2018年04月14日 | 病気や治療について
シーズー オス 6歳
ピアスを飲み込んだ、ということで来院。
さっそくレントゲン撮ると思ったより大きなアクセサリーが複数個見えます。



取り出すと左右2個とも食べていました。

食道で引っかからなくてよかったです。

やはり犬は何でも食べます。(猫も何でも食べます。)充分注意しましょう。