立憲民主党の小西洋之参院議員が、衆院憲法審査会が毎週開かれていることについて「毎週開催はサルがやることだ」などと述べたことを受けて、泉健太代表は31日の記者会見で、小西氏が務める参院憲法審の野党側の筆頭幹事から外すことを明らかにした。泉氏は「事実上の更迭とみていただいて構わない」と語った。泉氏は会見で「党としても謝罪したい。マスコミ、他党、国民に不快な思いをさせた。自制心をなくし、他者を攻撃するばかりになってはいけない。他者にも敬意を持つことは最低限の議員の姿勢だ」などと述べた。(笹川翔平) 朝日新聞
衆院憲法審査会で与党筆頭幹事を務める自民党の新藤義孝氏は30日、「極めて遺憾だ。立民内できちんと対処してもらいたい。大変残念な、受け入れられない発言だ」と強い不快感を表明した。日本維新の会の馬場代表は記者会見で「論評するのもばかばかしい」と述べ、国民民主党の玉木代表も「言論の府である国会で毎週議論することがおかしいと言うこと自体おかしい」と非難した。 小西氏の発言は、衆院憲法審が毎週定例日に開催されていることを揶揄(やゆ)したものだ。同日開かれた衆院憲法審では「侮辱だ。衆院として謝罪を求めるべきだ」などの発言が相次いだ。 小西氏は党内でも強硬な左派護憲派で知られ、過去にも「毎週開催は憲法を軽んじるアホなバカな行為」などと発言している。参院憲法審では、開催日程の調整を担う野党筆頭幹事を務めており、維新の東徹参院国会対策委員長は30日、立民の斎藤嘉隆参院国対委員長に電話し、小西氏を交代させるよう申し入れた。 読売新聞