高橋智隆 『ロボットの天才』 ←アマゾンへリンク
なるほど天才だ。
パナソニックの電池のCMでけなげに動いているロボット、エボルタ君 を作った方である。
高橋氏がどんなに突出した方か、読めば分かる。
もの作りっていつも思うのだが、最初の作品に出るよ。
作りながら良くなっていくってことはもちろんあるけれど、でも上手な人は最初からけっこう上手なんだ。
オリジナリティがしっかりあって、どこがどのようにオリジナリティで武器なのかちゃんと分かってやってらっしゃる。
変な謙遜はない。 そうでなければこんなタイトルはつけられない。
むしろ、後世に天才と呼ばれるような存在になりたい、というんだから大したもんだ。
今までのロボットに最も足りなかったものを、ズバズバ挙げて盛り込む。
そうする能力もある。
つまり第一に、デザインだ。 文句なしにかわいいよね。
それからデモンストレーション。
世にどのように売り込んでいけばいいのか、従来のどこがまずいのか、確固とした意見がある。
作るだけではなく、それがどのように世の中に作用するのかまで考えている。
必要とあらば何でもできるところが憎いくらい。
疾走感がすごい。 1年1年の変化が大きい。
若さゆえの爽やかさ、なんていうともうくさくて嫌なんだが、端から見ていて眩しい。
ああ、わたしも歳ね。
そういう突っ走っている人をわくわく見ている感じ、それを感じたのはかつての 池谷裕二氏 くらいだな。
というわけで、
もの作りの話が好きな方、ロボットの話が好きな方、ちょっとした諧謔の好きな方、等々にこの本はおススメだ。
高橋氏は天才なだけでなく、ぼんぼんでなかなかのイケメンだ。 ああ、なんていけ好かない!
彼がロボットを作る会社 株式会社ロボ・ガレージ のHPのリンクを貼っておく。
↑↑写真:お気に入りのマグカップ。植物柄のはずだが、蓋をしてこの角度から見たらピエロのような顏に見えてしまう。
一度見えたらもうダメだ。 いつでも顔にしか見えなくなってしまった。
シンプルなラインでかわいく見えるロボットに通じる!?
秀才ではなく天才と言うのがミソですかね。
ロボットっていいですよね。ロボットと言えばpinoも好き。
でもASIMOが一番好き。ユーモア イズ リリースですね~
私も立ち読みして来よう。
ええ、親類縁者に京大東大が多い、とさらりと書かれていました。
読みやすかったです。
ももんがさんなら立ち読みでもすぐ読み終わるでしょう。