中央市場からリガの旧市街地へ。バルト三国の首都の旧市街はすべて世界遺産に指定されています。
3国の中ではもっと見どころが多い旧市街がラトビアかもしれません。
バルト三国だけでなく北欧の台所ともいえる中央市場へ行ったあとは旧市街へ。
バルト三国とポーランドの旅13☆エストニアのサキイカとラトビアのビールを飲んでみる
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ラトビアは西バルト海に面し、北はエストニア、南はリトアニア、東はロシア、南東はベラルーシと国境を接していて、面積は九州本島の1.8倍ほどだそうです。
国連の分類では北ヨーロッパの国となり、首都のリガは港湾都市でバルト海クルーズの主な寄港地の一つ。
国連の分類では北ヨーロッパの国となり、首都のリガは港湾都市でバルト海クルーズの主な寄港地の一つ。
北欧バルト海に面しているラトビア(Latvia)の首都、リガ(Riga)旧市街は手付かずの中世ヨーロッパが残っており、旧市街全体が歴史地区として世界遺産に指定されています。
バルト海の真珠と呼ばれる美しいリガ旧市街。
世界遺産を構成している1つに、リガのユーゲントシュティール(アール・ヌーヴォー)様式の建築群が挙げられています。ほとんどが19世紀末〜20世紀初頭に、街の発展に伴い当時の最先端建築を用いて建てられたものとのことです。
バルト三国の首都の旧市街は世界遺産に認定されていますが、ラトビアがもっともいろいろな建物が残っていると思います。
ドイツ騎士団による占領の影響もあり、中世ドイツの街並みに近いとされ、リガ旧市街全体が世界遺産となっており「ドイツよりドイツらしい」街とも言われています。
屋根の上の猫ちゃんが可愛い💛猫の家
猫の家
リーブ広場に面したところに建つ、尖塔の黒猫が目印の黄色いユーゲント・シューテール建築。
1909年に建設されました。
1909年に建設されました。
もともとこの建物はラトビア人商人の住宅として使われていましたが、当時リガにあった商人大ギルドへ入会可能だったのはドイツ人のみでした。
ラトビアの商業を牛耳っていたドイツ人に抗議するために、この猫はギルド会館にお尻を向けて設置され、後にラトビア人商人もギルド入会が認められるようになり、猫は向きを変えたとのこと。
名称 (英語/ラトビア語): Cat house/Kaķu nams
住所: Meistaru iela 19, Centra rajons, Rīga, LV-1050, Latvia
住所: Meistaru iela 19, Centra rajons, Rīga, LV-1050, Latvia
世界で4番目のパイプオルガンがあるリガの大聖堂、ドーム教会
リガ大聖堂
内部にはドイツ製パイプオルガンが設置されていて、オルガン建設当時の1880年代にはヨーロッパ最大だったそうです。現在は世界で4番目に大きいオルガンとのこと。
内部にはドイツ製パイプオルガンが設置されていて、オルガン建設当時の1880年代にはヨーロッパ最大だったそうです。現在は世界で4番目に大きいオルガンとのこと。
リガ大聖堂は、バルト三国で最大の規模を誇る大聖堂で、通称「ドーム教会」として知られ世界遺産です。
1211年に建設されたリガ旧市街に位置し、バルト3国最大規模で最古の大聖堂です(別名 ドーム大聖堂)。当初は木造建築でしたがその後増改築を経て現在の赤煉瓦の姿になったそうです。
名称 (英語/ラトビア語): Riga Cathedral/Rīgas Doms
住所: Herdera laukums 6, Centra rajons, Rīga, LV-1050, Latvia
聖ペトロ教会の前にあるブレーメンの音楽隊
聖ペトロの敷地の一角にブレーメンの音楽隊の像があり、多くの人が記念撮影を行う人気スポットです。
聖ペテロ教会
市庁舎広場からも見える123mの尖塔があるカトリック教会。
教会が建設されたのは15世紀初頭ですが、その後のラトビアの辛い歴史により、倒壊、火災、爆撃、落雷炎上と再建を何度となく繰り返し、現在に至るというラトビアの歴史そのものを反映している教会。
ラトビア人の魂とも言えるそうです。
教会が建設されたのは15世紀初頭ですが、その後のラトビアの辛い歴史により、倒壊、火災、爆撃、落雷炎上と再建を何度となく繰り返し、現在に至るというラトビアの歴史そのものを反映している教会。
ラトビア人の魂とも言えるそうです。
展望台にはエレベータを使って上ることができ、リガの街並みを一望することができるそうです。
名称(英語/ラトビア語): St. Peter Church/Sv. Pētera baznīca
住所: Skārņu iela 19, Centra rajons, Rīga, LV-1050, Latvia
入場料: 大人9ユーロ(学割有)
住所: Skārņu iela 19, Centra rajons, Rīga, LV-1050, Latvia
入場料: 大人9ユーロ(学割有)
ブレーメンの音楽隊
ブレーメンの音楽隊の像があります。。
グリム童話でおなじみブレーメンの音楽隊。人間に捨てられた動物が団結して音楽隊を結成したわけですが、銅像は姉妹都市のドイツ・ブレーメンから寄贈されたそうです。都市伝説的ですが撫でると願いが叶うとか。
グリム童話でおなじみブレーメンの音楽隊。人間に捨てられた動物が団結して音楽隊を結成したわけですが、銅像は姉妹都市のドイツ・ブレーメンから寄贈されたそうです。都市伝説的ですが撫でると願いが叶うとか。
桐生操さんのファンで本当は怖いシリーズのグリム童話、本当は怖い内容なんですよね。
名称 (英語/ラトビア語): Town Musicians of Bremen/Brēmenes muzikanti
住所: Pēterbaznīcas iela, Centra rajons, Rīga, LV-1050, Latvia
住所: Pēterbaznīcas iela, Centra rajons, Rīga, LV-1050, Latvia
マザーピルス通りに3棟並んだ建築群は通称、『三兄弟』
可愛い建築の三兄弟。記念撮影もしてみました。
三兄弟
マザーピルス通りの3棟並んだ建築群で通称3兄弟。
長男は一番右側で15世紀の住居、真ん中は次男で17世紀にマニエリスム様式として、三男は17世紀末にバロック様式として建設され、ラトビアに現在残存する一般住宅では長男は最も古いそうです。
マザーピルス通りの3棟並んだ建築群で通称3兄弟。
長男は一番右側で15世紀の住居、真ん中は次男で17世紀にマニエリスム様式として、三男は17世紀末にバロック様式として建設され、ラトビアに現在残存する一般住宅では長男は最も古いそうです。
長男はリーガ運河が移動し地下水面が変化したため傾いており、この時代は窓の大きさによって税金が変わったということから、窓枠と比べると実際の窓はかなり小さくなっています。
次男以降の時代では窓税が廃止されたことにより窓は大きくなっていますが、代わりに間口税が導入されたことにより、今度は玄関部分がかなり窮屈な構造になり、時代の流れを見ることができるのだそうです。
真ん中の次男が建築博物館として内部公開されているとのこと。
名称 (英語/ラトビア語): Three Brothers/Trīs Brāļi
住所: Mazā Pils iela 17, Centra rajons, Rīga, LV-1050, Latvia
入場料: 無料
住所: Mazā Pils iela 17, Centra rajons, Rīga, LV-1050, Latvia
入場料: 無料
ラトビアに唯一残る14世紀から残る中世の火薬塔。
火薬塔 (ラトビア戦争博物館)
ラトビアに唯一残る14世紀から残る中世の火薬塔。
1621年にスウェーデン・ポーランド戦争に巻き込まれ上部が破壊され、1650年に再建。
高さ26m、直径20m、壁の厚みは2.5mあり、その重厚さからソ連軍による侵攻にも耐え抜くことができたとのこと。
その際の銃弾が多数壁に埋め込まれてます。
内部はラトビア戦争博物館 Latvijas Kara Muzejsになっていて、ラトビアの独立に至る長い戦いの歴史を見学できます。
名称 (英語/ラトビア語): Power Tower/Pulvertornis
住所: Smilšu iela 20, Centra rajons, Rīga, LV-1050, Latvia
入場料: 無料
住所: Smilšu iela 20, Centra rajons, Rīga, LV-1050, Latvia
入場料: 無料
リガの心霊スポットスウェーデン門や城壁
リガの心霊スポットで夜は避けた方がいいらしいスポット。
旧市街城壁
リガ旧市街地区を防衛するため作られた全長2kmにわたる牙城壁。
現在は火薬塔の裏側にのみ修復された姿で一部のみ残存。
非常に重厚な作りでラトビアが従来要塞都市であったことを知ることができます。
現在は火薬塔の裏側にのみ修復された姿で一部のみ残存。
非常に重厚な作りでラトビアが従来要塞都市であったことを知ることができます。
この辺は騎士の幽霊が出るらしいです。
割とそういう空気に敏感な私でもそんなに嫌な空気は感じませんでした。
旧スウェーデン軍兵舎
牙城壁に面した通りには黄色い外壁の建物が一列に整然と並んでいる旧スウェーデン軍兵舎。
現在は改装されバーやクラフトショップ等として利用され、リガ旧市街のおしゃれエリアです。
住所: Torņa iela, Centra rajons, Rīga, LV-1050, Latvia
牙城壁に面した通りには黄色い外壁の建物が一列に整然と並んでいる旧スウェーデン軍兵舎。
現在は改装されバーやクラフトショップ等として利用され、リガ旧市街のおしゃれエリアです。
住所: Torņa iela, Centra rajons, Rīga, LV-1050, Latvia
スウェーデン門 Swedish Gate
1698年にスウェーデン軍兵舎の前に建設された通路。
その名は、スウェーデン兵が城壁の外の宿舎と行き来するためによく利用したということに由来。
その昔、リガの住人は外国人と接することを禁止されていた時代がありました。その時代一人の若い女の子がスウェーデン兵と恋に落ち、この門で密会を重ねていたところ、それが発覚、壁に埋め込まれて処刑されたという言い伝えがあります。
この門を通ると女の子のすすり泣きが聞こえると言われるリガの心霊スポット。
その名は、スウェーデン兵が城壁の外の宿舎と行き来するためによく利用したということに由来。
その昔、リガの住人は外国人と接することを禁止されていた時代がありました。その時代一人の若い女の子がスウェーデン兵と恋に落ち、この門で密会を重ねていたところ、それが発覚、壁に埋め込まれて処刑されたという言い伝えがあります。
この門を通ると女の子のすすり泣きが聞こえると言われるリガの心霊スポット。
名称(英/ラトビア語): The Swedish Gate/Zviedru vārti
住所: Atgriežu iela, Centra rajons, Rīga, LV-1050, Latvia
住所: Atgriežu iela, Centra rajons, Rīga, LV-1050, Latvia
独身男性のためのダンスホールだったというブラックヘッドハウス
ブラックヘッドハウス
1300年代から数百年にわたって独身男性のギルドメンバーのためのパーティホールとして使用されていたとのこと。
1940年代にドイツ軍の空爆等により崩落、その後リガ市建設800年記念事業として再建。
旧ハンザ同盟の象徴です。
1940年代にドイツ軍の空爆等により崩落、その後リガ市建設800年記念事業として再建。
旧ハンザ同盟の象徴です。
名称 (英語/ラトビア語): House of the Blackheads/Melngalvju Nams
住所: Rātslaukums 7, Central District, Riga, LV-1050, Latvia
住所: Rātslaukums 7, Central District, Riga, LV-1050, Latvia
ブラックヘッドハウスは市庁舎広場にあります。
多くの観光客も集まる憩いの広場が市庁舎広場でもあるそうです。
旧市街の外れ、川の近くの広場。
自由の記念碑
ラトビア独立戦争(1918-1920)で殺された兵士に捧げられている。
ラトビアの自由、独立、主権のシンボル。
ラトビア独立戦争(1918-1920)で殺された兵士に捧げられている。
ラトビアの自由、独立、主権のシンボル。
マンホールは大聖堂と聖ペトロ教会などが描かれているのでしょうか。
リガ旧市街は歴史的また地理的にリガの中心地。
ダウガヴァ川の右側に位置し、旧市街は13世紀から18世紀に繁栄した堀に囲まれた比較的狭い地域。
中世の建物が数多くあるのは第二次世界大戦にあっても壊されず残ったからだそうです。
ダウガヴァ川の右側に位置し、旧市街は13世紀から18世紀に繁栄した堀に囲まれた比較的狭い地域。
中世の建物が数多くあるのは第二次世界大戦にあっても壊されず残ったからだそうです。
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