コダワリの女のひとりごと

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木曽路はすべて山の中 南木曽・中山道の宿場の歴史と日本遺産の旅☆DAY1

2018-02-21 | 旅 長野県

冬の南木曽をめぐる旅をしてきました。

木曽地域は平成28年4月25日に日本遺産に認定されました。
「木曽路は全て山の中~山を守り山に生きる~」
木曽の人々が、山を守りながらはぐくんできた文化遺産でストーリーが構成され、38項目が構成文化財となっています。

私はその文化財のうち、南木曽エリアを中心に旅してきました。

JR東日本の新型あずさで長野へ出発。
新型あずさの乗り心地は快適💛座席電源もあるので便利。

塩尻駅で「スーパーワイドビューしなの」へ乗り換え。

スーパーワイドビューしなのは長野~名古屋を結んでいます。
奈良井宿へ東京から行くなら、バスか特急あずさがおすすめ。

南木曽も同じルートですが、時間短縮したいなら東海道新幹線で名古屋へ行き、スーパーワイドビューしなのに乗り換えるもありです。
個人的にはあずさから見える長野県の車窓も美しいのであずさで行くのをおすすめします。


日本遺産「木曽地域」「宿場と中山道をたどる歴史コース」
テーマ:宿場・自然・歴史・地場産業

1日め行程

11:00 馬籠宿
12:00 馬籠宿にて昼食
13:00 中山道歩き
史跡中山道
 一石栃立場茶屋
14:30 妻籠宿 宿場歩き

16:00 ろくろ体験 体験後あららぎ桧笠買い物
 ろくろ工芸
蘭(あららぎ)桧笠

宿泊 ホテル木曽路


島崎藤村の生誕地であり、代表作「夜明け前」の舞台の馬籠宿


最初に訪れたのは岐阜県中津川市の馬籠宿。
馬籠宿はもともとは長野県木曽郡でしたが、2005年に山口村の越県合併により岐阜県中津川市に編入されたのだそうです。

中山道 馬籠宿
中山道は江戸日本橋を起点とし京都まで約530kmの道路、69箇所の宿場がおかれていたそうです。

東海道の504㎞に比べると遠回りですが、東海道には大井川の川止めをはじめ海の旅や川越などの危険が伴ったそうで中山道を通る人も多かったそうです。

中山道69宿のうち、木曽には11の宿場があり、馬籠宿は板橋を1番目とすると43番目となり、江戸からの距離は332kmとのこと。


急な山の尾根に沿って道路が南北に貫通している急斜面で、その両側に石垣を築いては屋敷を造る「坂のある宿場」でした。
山の尾根のため水に恵まれておらず、火災が多かったのも特徴とのこと。

馬籠宿で外していけないのは島崎藤村記念館。

藤村記念館
〒508-0502
岐阜県中津川市馬籠4256-1
TEL:0573-69-2047
FAX: 0573-69-2231
-------------------------
【開館時間】
9:00~17:00
(12月~3月は~16:00)
(入館は15分前まで)
【休館日】
*12月~2月の毎週水曜日
---------------------------

藤村の生家島崎家は、関東の三浦一族に始まり、戦国時代は木曽氏に仕え、西からの勢力の守りにつとめました。 江戸時代には、本陣・問屋・庄屋を兼ねた旧家です。



「血につながるふるさと、心につながるふるさと、言葉につながるふるさと」
晩年の藤村は神奈川県に居を構え湯河原を愛し、湯河原で執筆をしたそうですが、ずっと心の中にはふるさと馬籠への思いがあったようです

島崎藤村
藤村生誕の地である馬籠宿。
藤村は木曽を舞台に自分の父をモデルに「夜明け前」を執筆。

夜明け前は島崎藤村によって書かれた長編小説で2部構成。
「木曾路はすべて山の中である」の書き出しで知られ、木曽の日本遺産のテーマにもなっています。
中山道の宿場町であった信州木曽谷の馬籠宿(現在の岐阜県中津川市馬篭)を舞台に、主人公・青山半蔵をめぐる人間群像を描き出した藤村晩年の大作で藤村の実父がモデルとされています。 

夜明け前は藤村の代表作にもなっていますが、藤村も資料集めやら執筆に苦労したらしく、しばしば湯河原温泉の伊藤屋旅館に宿泊して癒されていたそうです。
木曽から帰った翌日、私は湯河原へ行ったのですが木曽と湯河原が藤村で私の中で一本の線でつながりました。

藤村の生家は本陣になるほどの庄屋で、夜明け前にも登場した隠居所などもそのまま保存されています。
絶筆となった「東方の門」もここ、藤村記念館で原稿が展示、本もここだけで販売されています。

 藤村が好きなら絶対に行くべし!な記念館です。


馬籠宿で木曽の名産の栗こわ飯


ランチは馬籠宿にあるひょっとこが名物の「ますや」さんへ。

木曽の日本遺産をめぐる旅☆木曽路・中山道 馬籠宿で名物栗おこわ飯@ますや
ランチの記事はこちら

栗こわ飯が取っても美味しい💛
セイロで蒸すからごはんがふっくら柔らかくて何とも言えない味わい。
そして、添えられた木曽のすんきやお漬物との味わいの相性がとてもよいです。


「すんき」
長野県の木曽地方に古くから伝わる保存食のひとつ。
「すんき漬け」とも呼ばれ、塩を使わずに赤カブの葉を乳酸菌発酵させた漬け物。
日本の伝統的発酵食品の中でも植物性乳酸菌だけで作ったもの。
※下の写真、赤カブの上の左側

馬籠宿は火災にあっているので後に復元されました。
緩い坂になったその道の上か眺める木曽の山々は美しく、きっと昔の旅人もここで癒され宿泊したくなったのでしょう。

 

復元されていることもあり、整った街並みはアジア圏の観光客に人気なのだそうです。
馬籠宿は中津川市であり、名古屋からも近いので名古屋圏の日帰り観光としても人気なのだそうです。

 


中山道、馬籠宿から妻籠宿へは徒歩2時間ほど


馬籠宿から妻籠宿へ。

馬籠から妻籠は中山道を今も歩くことができます。
冬は雪がありますが思っていたよりも道が広く、散策路としてハイキングするには最適なコースになっています。
馬籠から妻籠までは途中、馬籠峠がありそれを超えると一石栃白木改番所跡があり、休憩スポットとして立ち寄ることができます。

中山道の馬籠から木曽谷を通り抜ける南北約85キロは木曽路として知られていますが、馬籠峠から歩いて2時間ほどで妻籠宿に行けるそうです。


11の宿場があったそうで馬籠宿ー妻籠目宿ー三留野宿の木曽路南三宿をつなぐ12キロは、旅行者のハイキングコースとして人気で、特に欧州からの観光客が7割を占めているそうです。


一石栃白木改番所跡
最初下り谷に設置された妻籠宿の 白木改番所(木材・木工品などの出荷取締り)は、後に馬籠峠に近い 一石栃 ( いちこくとち ) に移されました。


明治2年まで、木曽五木(ひのき・さわら・あすなろ・こうやまき・ねずこ)をはじめとする伐採禁止木の出荷統制を行ってきた見張り番所といえます。
『木一本、首一つ』=木曽五木を盗伐するものは打ち首



現在は休憩スポットとして無料開放中の古民家。
時間や季節によって囲炉裏を炊くことでできる♡の光が観れるスポットとして隠れた人気。
ハートの影ができる時間はまだ定かになってないそうで💛が撮れたらラッキー♪

立場茶屋(宿と宿の中間にある休息所)の遺構が現存しています。

 韓国でいうオルレコースのような癒しとパワーを感じる散策路。

 

 

 


木曽のろくろ細工


南木曽町に伝わる「南木曽ろくろ細工
かつての蘭村は江戸時代初期から南木曽ろくとの特産地として発展してきたそうです。

ろくろをまわしながら木をくり抜き、お椀やお盆などを作る職人を木地師と言うそうです。

ろくろ細工は厚い板や丸太をろくろで回転させながらカンナで挽いて形を削り出す伝統技術です。
南木曽地域では江戸時代から、木曽谷に育つケヤキ、トチ、センノキ、カツラなど木目の美しい広葉樹をろくろで挽き特産として盛んに造られてきました。

代々引き継がれてきた職人技は木目の美しさ、手触りのやさしさが特徴。
ヤマイチ小椋ロクロ工芸所で私もろくろ細工を体験しました。

細いカンナでろくろの動きに合わせて少しずつ少しずつずらして彫る技術は力加減とずらし方がポイント。

ろくろ体験 料金2,484円 (税)

所要時間 (ろくろ挽き 10分+絵付け 50分)約60分
オプションで皿が汚れないようにウレタン加工は後日発送。
※塗装仕上げに約1週間ほど
※送料が別途

木地師
木地師は遥か1100年以上も前、第55代文徳天皇の第一子椎嵩親王が近江の国滋賀郡小野に隠棲した時の従者だった、小椋大臣実秀、大蔵大臣惟中の末裔。椎嵩親王は隠棲した近江で法華経の巻物を紐解いた時に軸が回転することを発見し、ろくろを考案、ろくろ技術の始まりとなったそうです。
ヤマイチは昭和51年7月10日に創業、昭和55年に国指定の伝統的工芸品店となったそうです。 

有限会社ヤマイチ小椋ロクロ工芸所
長野県木曽郡南木曽町吾妻4689-239
0264-58-2041
URL:http://www.yamaichi-rokuro.com/
オンラインストア:http://www.yamaichi-rokuro.com/shop/

 UFO花器はテレビでも紹介された人気商品。
料亭や高級旅館におすすめ逸品です。

フタの立つ急須など人気商品が多く、アイディアがすごいと思いました。

おもてなししていただいた木曽の大きくならないじゃが芋とクマ笹茶が美味しかった💛

 


蘭(アララギ)桧傘作りを体験する


妻籠宿から車で15分ほど、国道256号線を上がったところに蘭(アララギ)地区があります。
寛文2年に飛騨から来た人が桧笠の技法を伝え産地となったそうです。

江戸時代中期、厳しい森林保護政策のもとで村の庄屋が尾張藩に請願して檜物の御免白木の許可を興したもので、当時は笠の需要が多く耕地が少ない蘭の主要産業でした。

「ひで」で編まれた手作りの笠は、かつて旅行者の移動や農作業など広範囲の用途に晴雨にかかわらず着用され、木曽路を通じて全国に広まったそうです。


蘭桧笠の材料となる原木

「心細いよ木曽路の旅は 笠に木の葉が舞いかかる」
木曽節に唄われている桧笠は美しい網目、桧の香りとともに木曽の自然と素朴な生活風土が生かされています。


桧笠のミニ作りの体験は2時間ほどで編み上げることができます。


昭和57年10月21日に長野県伝統工芸品に指定されました。

雨でも雪でも夏の日差しの中でも、軽くて、丈夫、通気性が良い手作りのい技と良さ。
桧は、自然の抗菌作用もあり、かぶることで森林浴効果もあるため「かぶる森林浴」とも言われているとのこと。


笠の家  
長野県木曽郡南木曽町吾妻中平3320
0264-58-2727

  


南木曽温泉と木曽路ビールのブルーワリーのあるホテル木曽路へ 


 南木曽でもっと大きなホテルとのことです。

 

ロビーはバブリー。キラキラです。
ダンシングヒーローを踊りたくなる!


スケルトンのピアノやゴージャスシャンデリアがありました。


スケルトンなガラスみたいなピアノが気になる~。
弾いてみたかった。

お部屋はさくら苑のコーナーツイン。
広々したお部屋をシングルユース。

「なぎそねこ」はホテルのフロントで貸していただけました。
いろんな柄があっておしゃれ。

「なぎそねこ
信州・南木曽町に昔から伝わる防寒着で、南木曽町の伝統的工芸品・ろくろ細工、桧笠などの製作の際、邪魔にならないように袖なしにし、
冷える背中だけを暖めるように工夫されたもの。

 

  

夕食はブッフェスタイルで窯焼きの焼きたてピザや、ズワイガニ食べ放題などもあり、充実した内容でした。


信州味噌を使ったピザが絶品でした💛

 

南木曽地域で初の本格温泉として湧き出しに成功し極めて良質な温泉として誕生した南木曽温泉

中央アルプスの南端、霊峰「南木曽岳」に降った雨が長い年月(一萬年)をかけ地中深く浸透し、周囲の岩石からいろいろな鉱物や火山ガスを溶解・生成し、悠久な時の流れの中で涵養され、火山熱を吸収して長い年月をかけ育まれ、再び地表に湧き出した地下循環型の最高の天然温泉は2本の井戸とも1500mの深所より湧き出しているそうで、成分は単純アルカリ泉です。


微妙に異なる温泉はどちらも(PH)9.0という高いアルカリ性で、まろやかで人体にやさしい温泉。 
露天風呂が特にも素晴らしい!広々として眺めも最高です。
 
 

 ホテル木曽路
http://www.hotelkisoji.jp/
〒399-5302 長野県木曽郡南木曽町吾妻2278
TEL:0264-58-1126(代表)
予約専用:0264-58-1111
(受付時間 9:00~20:00)
FAX:0264-58-1234

 

ホテル木曽路は木曽路ビールのブルーワリーも経営されているとのことで、木曽路アイスクリームと木曽路ビールが販売されていました。
 
醸造所周辺を緑豊かな山々と青く澄んだ空気に囲まれ、その大自然に清められた日本有数の名水城を誇る信州南木曽岳の清冽な湧水を使って仕込まれ、醸造所周辺を緑豊かな山々と青く澄んだ空気に囲まれ、その大自然に清められた日本有数の名水城を誇る信州南木曽岳のビール。
 
 
お土産に買った木曽路ビールが重かった。(笑)
長野は年に1~2回は必ず行く大好きな県なのです。
DAY2へつづく
⇓⇓⇓
 

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