風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

住み慣れた家でひとり

2005年08月14日 | チンゲル亭裏日記

昨日の朝は、雨の中を夫と長女がそれぞれの行く先に出かけていきました。
次女と、今までと代わりの無い時間の過ごし方をしました。

お昼ごはんは、何を食べたい?と尋ねたら、「焼きそば」と言う答え。
その少し前に、テレビで焼きそばの映像が出たとき、私が思わず食べたいなぁーと言っていたのを聞いていたのでしょうね。
いつものとおりに作った焼きそばを、いつものように食べて。。。
静かにぽつんと言った「おいしい」が、胸に響きました。
そして、いつもだったら「おかえり」という時間に、「いってらっしゃい」と言って送り出しました。

娘は、社宅に当選した事から、挙式前に入籍をし当然のことながら、引越しをして二人で、家具を揃え新生活を始めたのです。
それを当然のことのように許したのは、夫です。

もし、私たちがモンゴルにいなかったら、挙式前に家を出て行くことを快く許したのだろうか。

私たちの新生活のスタートも、同じように二人で必要なものをそろえたのでした。
母は、父の介護をしながら自分が何もできないことについてを思っていたのだろう。

何から何まで、二人の趣味で集めたものに囲まれた新生活のスタートは夫にとっては、違和感の無いものだったのかもしれないなぁ。
母が、長女の出産の手伝いに来てくれたとき、何を思っていたのだろう。
団地という異なった住環境は、母を仕方ないと早めに思わせてくれたかもしれません。

モンゴルに旅立つとき、式の段取りについては何も手伝えないとは判っていましたが、新居の家具をそろえることに立ち会えない事は、誤算でした。

親子って同じような事をするようになるものだと、思ったことでした。

考えてみれば、夫婦二人で始める生活環境が、妻とその母親の趣味で飾られた家で住み始める夫の立場は、そのまま、夫は仕事妻は家事と言う分担をあらわしているように思う。

当分は二人で仕事の精出し、二人で生活の役割分担をしながら生活がスタートするのだから、二人で作った巣を二人で心地よく整えるのがよいのかもしれません。

挙式前に、1週間くらいは、実家に帰ってくるのかなぁと漠然と思っていましたが、昨夜1晩だけになりそうだなぁ。。。
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帰ってきました

2005年08月13日 | チンゲル亭裏日記

10日 5時間遅れで成田到着 娘手作りの日本食!
11日 郵便物の多さに、そのほとんどがごみである事にまた驚く。
    3ヶ月でこれだけ、日本中の焼却される紙類、モンゴルに送ったら炊きつけとして燃やされる事もあるという教科書が救われるかもなぁ。
12日 定期健康診断受診
    貸衣装屋さんで、列席する親子3人分の衣装を決める。
    お待ちかねの食事会。「長女の誕生日、次女の結婚おめでとう!」
13日 長女は友人の居る三重へ、おっとは実家へ、3日後には実家で合流
    昨日そのまま泊まった次女と私は、久しぶりの水入らず。
    今回、実家へは私は帰りません。ごめんなさいお母さん。
    残り少ない花嫁の母をいたします。
15日 次女と花嫁衣裳の小物あわせに行きます♪~ やっと~
過日  ブーケをはじめとするお花類すべては、私の友人であり長女のお花の先生が作ってくださいます。ありがとう。
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日本に行ってきます

2005年08月09日 | チンゲル亭
健康診断と、家族の顔を見に、1ヶ月あまり返ります。

9月半ばまで、不在です。
 
また、元気でお目にかかりましょう。

皆様もお元気で、遊びと仕事をお楽しみください。
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あさって

2005年08月08日 | チンゲル亭裏日記

朝、8時の飛行機で日本へ帰ります。
4月にこちらに来て、たった、3ヶ月なのに長く、長く感じました。
持ち帰るものは、何も無いので、簡単な荷造りですが、なかなか終わりません。
どきどきしてきて、一つスーツケースに入れては、ほかの事をしたり、考え込んだりしています。

この3ヶ月は、次女の結婚式を控え、忙しい次女に代わって、長女が何かと連絡をとり気遣いをしてくれました。

家族のありがたさを感じています。
親として、子にしてやることしか考えていませんでしたが、遠く離れてみて、娘たちからいろんなことをしてもらっていた、与えてもらっていたことを強く感じます。
そして、子からはしてもらうことは無いと思っていた自分を傲慢だなぁと気づき、今、気がついてよかったなぁと思います。

次女に内緒で、披露宴に準備していることが有って、長女がとても嬉しかったことを電話で伝えてくれました。
お母さん、こんなにして育ててくれたんだねぇ!と。

ただ、ただ娘たちが可愛くてしてきたことが、娘が成長したいまになって、その思いを伝えることになるとは思いませんでした。

どちらの実家からも遠く離れた所で、所帯を持ち、夫も出張勝ちで、第三者の目で見た私たち、母と娘の様子を語ってやる人が居なかったのです。

娘をどんなに大切に思っていたかを、母は叱るばかりではなかった(笑)ことを、ひょんなことから知ることになった娘の気持ちの高ぶりを、嬉しく思いました。
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どこか分からないところ

2005年08月07日 | チンゲル亭
お友達に誘われて、ピクニックに行ってきました。
UBから1時間あまりですが、テレルジ方面へ行く道を左ではなく、右へ取って行きました。

トーラ川の上流で、川が適当に蛇行して、モンゴルでは珍しい流れの音がするところでした。
水量が豊富なので、木々もよく繁り、涼しい木陰を作っています。

モンゴル人の家族が車のそばにテントを建てて何日もここに滞在しているようでした。
私たちにとっては、足先を10分ほども浸していれば十分冷たい川の水も、モンゴル人の子供にとっては、適当な水温らしく、日がな一日水遊びに興じていました。
かなりの流れですが、ライフジャケットを着ているので、おぼれる心配もなく、100メートルほど先には、中州のように砂地が盛り上がっているので、そこまで流れに任せて心配なく浮いています。
そして、そこで水から上がって上流へと走り、ザブンと飛び込んでは。。。を繰り返しています。
ゴムボート、タイヤのチューブを使って大人も子供も同じように興じていました。
あの水温で、唇も紫になることなく平気です。
足には、サンダルを履いたままですから、石ころだらけの陸を走ってもだいじょうぶです。

そんな楽しげな様子を見ながら、まずツォイワンを作り、サンドイッチの材料を器に盛り上げて、ビールやジュース、水を飲みながら、ランチです。
友人の奥様はモンゴル人女性です。
慣れた手つきで、ピクニックの料理をつくってくれます。
私も地面に置いた、まな板で、行儀の悪い格好でジャガイモやたまねぎを切りましたが、ままごとみたいで、子供の頃を思い出します。

ツォイワンの麺は、油を塗って蒸すのではなくて、ストーブの上で焼いてありました。
こうすると、持ち歩いても麺同士がくっつかなくて良いそうです。
そして、それは、年配日本人にとって、さっぱりしていて好評でした。

おなかがいっぱいになると、テントでお昼ねです。
折りたたみの椅子で木陰の風に吹かれながら、こっくりする人も居ます。
私は、本のちょっとだけ頂いたワインのおかげで、テントでぐっすり眠りました。

その後は、後ろの丘に登ります。
すばらしい眺望です。
上から眺めると、木々の緑の密度が増して、昨日のあめもあって輝いています。
かすかに、水の音を聞きながら、透明な川の流れは、のんびりと蛇行していてずっと上流のほうには、中洲が点在していてそこにも木が伸び伸びと育っています。

彼女のふるさとはフブスグル湖の港があるハトガルです。
透明な水と木々との眺めは、ふるさとを思い出させるのだそうです。

ここはどこ?と聞いても誰にも答えられません。
分かっているのは、ずーっと先に見える岩山が、テレルジの岩山だということだけです。

その丘の反対側に、ツーリストキャンプがありました。
あの、キャンプに行きたいときはどうすればいいのかしら。
ここに長く住んでいる人は、外国人の訪れるツーリストキャンプには興味がないのです。

どうしても、いきたいなら、今すぐそこまで降りていって、キャンプの人にこのキャンプの名前を聞いて、旅行社は何というところか尋ねるしかありません。

あるいは、いきたくなったときに、見当をつけて車を走らせ、めでたくそこに辿り着けたらご喝采という方法しかありません。

どこかで何かの形で、宣伝はしているのでしょうが、私たちの目には入りません。
ウーン、モンゴルだ。

しかし、ここは、キャンプに泊まらなくても日帰り十分な場所です。
丘に登って腹ごなしをしている間に、運転手さんがホロホグを作ってくれていました。

ジャガイモとにんじんの入ったホロホグは、羊のにおいもせず、肉も柔らかくなっていてほんとにおいしい。
またまた、おなかがいっぱいになってしまったのです。
夫が日本人であり、日本にも行ったことのある彼女は散らし寿司を作ってきてくれていました。
クーラーボックスで冷やされた散らし寿司が、ホロホグの肉にぴったり合っておいしいこと!

おなかがいっぱいと言いつつおすしをまたまたおなかに詰め込んで、もう動けないというほど、堪能しました。

モンゴルに永住するのではないかと思えるAさんと奥様、穴場中の穴場に連れて行っていただいて、ほんとにありがとう。

彼らは、また、二人で次の穴場を探しにお休みには車を走らせるんだろうなぁ。
絶景を見つけたときは、私たちでさえあんなに感動したのだから、当てもなく走ったその先に、初めての眺望を発見した時の感動はどれほどのものだろうと、胸がわくわくして、二重に胸のふるえる思いをしました。
重ねて、ありがとう!






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どこか分からないところII

2005年08月07日 | チンゲル亭
お誘いいただいたご夫妻のツーショット、若くて、睦まじくて、娘たちもこのようであって欲しいなぁ。







川の流れが、豊かで美しい。この先に続く平原は草も良く育っている。
馬や牛の毛並みもつやがあって、お腹がはちきれそうでした。




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夫帰宅

2005年08月07日 | チンゲル亭裏日記

真っ黒に日焼けし、少しやせて帰ってきました。

テント生活、車の移動、あまり好きでない羊料理。
そして、モンゴル側のスタッフとして、使い慣れない木を使い、、、、、、

お疲れ様でした。

まず、落ち着くまもなく、日本へ電話。
伯父のことは本当に残念でした。
涙を流すわけにもいかず、苦しそうでした。

夕飯は、取って置きの魚のレトルトと味噌汁とご飯ときんぴら。
葉ぁーーーーと長いため息と一緒に、うまいなぁ~と笑顔。

まぁ、留守中はいろいろあったけど、この笑顔を見ると、まぁいっか。

それにしても、出かける直前に買った綿パンが、こぶしが入るほど担っていて、驚いてしまった。
けれど、体を十分動かしたから快調のようです。
車に乗るから、食べ過ぎないようにしていたとの事で、自然とおいしい空気と運動と腹八分で、健康的な生活だったようです。

これで、一安心。
10日は、体調万全で帰国します。
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トヤー

2005年08月04日 | チンゲル亭
トヤーが、遊びに来ました。
今、妊娠中で肉が食べられなくて、野菜しか口に入らないというので、肉なしのツォイワンをつくることにしました。
といっても、一人で作るのは初めてで、どうなることやら、、、の状態です。

ちょうどトヤーが、到着したときは、粉に水を入れすぎたことが分かって、これって粉を足せばいいのよねぇと思ったときでした。
すかさず、手を洗ってきたトヤーは、手早く粉を足しあっという間に麺を延ばしていきました。
鮮やかな手さばきを、見ていてまた、自分で麺を延ばしそこないました。

肉なしツォイワン、卵のスープ、妊娠サラダの夕食といつもたくさんジュースを飲む彼女のために、オレンジジュースのボトルをどんと置いて、「いただきまーす」

久しぶりに会えたのが嬉しくてしょうがないと体中が表現していて、私に会えるのがそんなにうれしいの?と思わず口に出そうになるくらいです。

上背もあり決して小さいほうではない彼女が、どうしてこんなに可愛いと思えるんだろうと、肉なし料理を食べながら思ったことでした。

去年、彼女を紹介してくれたのはYさんでした。
彼女は、今は日本でダイビング三昧の生活をしていますが、おたがいに連絡を取りつつ、親子のように情を交わしているようです。

彼女は、日本語には適当な言葉が無いのですが、Yさんのことをいつも思っていますと言っていました。

彼女が、こんなに日本語が上手になったのも、Yさんの1年間の頑張りがあったからだそうです。

常に感謝と喜びを体いっぱいで表している愛すべきモンゴル女性です。
来年2月にはお母さんになります。

ウランバートル大学で、日本語教師の欠員があると聞いて、友達に「私が行きます」と言った後で、赤ちゃんのことを思い出し、だめだったことに思い至り、友達と笑ったそうです。

まだ、赤ちゃんが居るという実感がなく、将来のことを赤ちゃん抜きで考えたり、するそうです。

中でも日本にも、行きたいという思いは、一番強いそうです。
望みが叶うといいね。

夜も更け、一人で寝るのは浮「という彼女のために、寝室のドアを開け放って眠りました。


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キリル文字

2005年08月03日 | モンゴル語
モンゴル語の授業が、今日で17時間になりました。

正確には、もっとたくさんの時間習っているのですが、チメグバータル先生との授業時間数です。

先生の奥様との共同作業で,作った会話の教科書は、ほんとに分かりやすく基本をしっかり教え込んでくれます。

今日、基本の形が終わりました。

毎回の授業の宿題は、テーマを決めて先生にお話をするのです。
なるべく、今まで習った単語を使う事が約束です。
新しい単語は、3つか4つでいいのです。

今日のテーマは、手紙。
夫の手紙が学生によって届けられたこと、。
手紙は、待ち合わせをして渡されたこと。
彼の名前。
夫は、今日はどこからどこへいったか。
夫の留守に、馬に載りにいって、腰が痛い。

という内容は、先生に面白かったとはじめた褒められました。

今日で、基本は終わりましたといわれても、まだまだ、会話は成り立たないのですが、モンゴル人を前にして、何か分かろうと、何か分かってもらおうという気持ちは、去年皆無だったことに比べると、進歩かな?

モンゴル人にしては褒め上手な先生、ほんとにありがとう。

今日から、教室が変わりました。
心機一転、今まで無かった教科書つくり、面白さを書いた旅行の本つくりをしたいそうです。

明るい窓のある十分の広さの部屋でした。
先生おめでとう!  引っ越し祝いのアルヒを持参しました。
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快調

2005年08月03日 | チンゲル亭裏日記

痛みをこらえているうちに、今日はかなりラクに経ったり座ったり、出来るようになりました。

昨日は、M婦人と外出歩いて、おいしいもの食べて、笑うと確かに快調。
しかし、ほんの入った荷物を肩にかけて歩いたので、今朝起きたら、背骨に違和感を感じた。

今日は、K婦人とフェルトの展覧会を見に行く予定。
もしかして、モンゴル語の授業が入るかもしれないけれど、極力荷物を軽くする。
また、背骨が痛くなったらいけないから。

昨日は、2時までのつもりで出かけたのですが、モン語のレッスンがキャンセルになりました、そして、先生が明日電話しますというので、一応教科書を持っていこう。

帰国のチケットを受け取り、オペラ座前に11時。

食事をして、会場へ、珍しいフェルトの作品を見て、オープニングセレモニーはフェルト協会の歴史を長々と聞いた後、馬頭琴の演奏、フェルトのファッションショー。
中で、民族衣装の男女の衣装は、渋くて気に入りました。

気楽におしゃべりすることが、元気の源。
階段の上り下りが、かなり楽になる。
私の年にしては、結構早い回復ではないかと、一人で悦にいっています。

この次馬に乗るときは、少しセーブして、生活に支障が来るまでの筋肉痛にならないように、しましょう。

でも、あまりに走りが気持ちよかったので、この気持ちを忘れるかもしれないなぁ。
年寄りの冷や水といわれる前には、辞めるつもりだけれど。

あのスピード、風を切る感じ、たてがみが風になびく様子。思い出しても気持ちが良い。
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