風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

音の破片

2019年12月14日 | 詩吟
推理小説や探偵小説の読みすぎかもしれませんが、小さなかけらから、推理を始めて、行きたいところへ行き、結論を出す。

その作業は、とても楽しい。

たったそれだけの物から、たったそれだけの言葉から、たったそれだけの表情の変化から。

不完全な音源から、得られる情報は、少ないかもしれないが、耳を澄ませば、必要な情報は、必ず得られる。

CDを聞いて、山田先生は、整体の知識から、その人がどんな体の使い方をして居るかわかると、以前お聞きしました。

少ない、情報でも、「私が」知りたいことは、100%そこにあるかもしれない。

身を乗り出して、耳を澄ませば、必ず、飛び込んでくる。

完全なものが、手元になくても、取り組み姿勢を変えれば、必ず、得ることができる。
                        谷中の夕焼けこれから飲み会だ!
推理と洞察力があれば、ね。

今は便利になったから、不完全は、許されないと思っているかもしれない。
それは、リサーチ力によるもので、安易に手に入ったと勘違いしているにすぎないように思う。
「完全、完璧」に惑わされないようにしよう。
今は、道半ば。進めば進むほど、「完全」が遠のく。

生身の人間が「標準値」に惑わされて、右往左往しているように思う。
生身の人間の標準値は、100人100個だから。

幸い、私には、時間があるので、一目瞭然の資料は、それなりに、不完全な音源は、あれか、これかと、悩み、試し、想像することで、自分のものとする。

それでも、足り無いときは、現地に行くことですねぇ。

「それは、誰かお願い」ではなくて、「よし、わたしが」とね。






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漢詩&詩吟研究会

2019年12月14日 | 詩吟
漢詩&詩吟研究会は、東京芦孝会でも老舗の教場です。
昨日の、忘年練成会では、立ち上げ当時の資料を頂いたり、当時のお話を聞きました。

そして、私は、長いお休みから復帰した時から、こちらの教場にもお邪魔をして、やがては、飲み会の時は、女子会なるものができて、やがては、女子の合吟の練習へと、進化したことなど思いだしました。

そして思いだしついでに、一人一吟に加えて、その日参加の四人の女子の合吟をその場で提案して、すぐさま「九段の桜」を七本で、吟じました。

こう言う乗りの良さと、ビジターのわがままを聞いてくれる優しさは、秀逸です。

新人の頃の、戸惑いと、初々しさはなくなって、力のある吟詠でした。

会のその名の通り、例年、忘年会では、研究発表がなされます。
Mさんが、「良寛」二年をかけて、研究されて、今日は二回目の発表だったとか。

私も資料だけは、集まりつつあるのですが、なかなか、読みふけるところまで行かなくて、日々研鑽なさっている方には、尊敬のまなざししかありません。

私は、テキストの中から、これと言う詩が決められなくて(こんなことは、初めて)、江馬細香の漢詩をピックアップしました。

ずいぶん前に、本だけは、手にしたのですが、なかなか、読みだせずにいたら、新聞小説に林真理子がその漢詩を主人公に解説させる場面があって、より気持ちが前進しました。

こう言うインパクトのあることがあると、先延ばしにして居た命題を何とかせねばと言う気にさせられるものです。

そう言えば、良寛も、須藤先生に資料を頂いているのに。「明日その気になる」つもりらしいです。



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