風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

窮めると「美」

2019年06月09日 | 詩吟
20周年記念誌プログラムの構成吟の部分のゲラをメールで受け取りました。

何度もやり取りがあり、少しずつ前進していく様子を委員として、つぶさに見せて頂いていました。

出稿された最後の原稿をメールからプリントして、手にしたとき、ふもとで富士山を眺めるような気分でした。
私には、到底その一部分にもかかわることのできなかった、能力と知識のなさを実感して、無力感に襲われました。

こんな私が、記念誌委員として、仕事をこなしてきたけれど、こんな高い山をめざしていたんだと、初めて知り、不明を恥じる。


一夜明けて、恥ずかしい思いをかなぐり捨てて、卑屈になりそうな気持ちをやっと立て直して、そのものだけを眺めていると、なんて美しいのだろう!と、感動しました。


野田会長の薫陶を得て、K先生の責任統率のもとT先生と、でき上がったものは、ただの活字ではなかった!

キーボードから繰り出される無機質な活字でもって、手慣れた作業だけを行っていたのでは、知り得なかった。
その上のまたその上の技術を、窮めると「美」に至るのだなぁ!


「書」をなさる会長は、活字の美しさもご存じだったのですね。

        極めると「美」


驚いた!
このような表現者のそばにいることに、感動。

その日々の精進を知っているからこそ、余計に感動するのだということも。
なんて、幸せな環境にいることか。

そんなこと、知らなかったの?と、言われそう。

どんな時も、日々是精進。
そこにあるのに、忘れがちな日々是精進。



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