風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

池上文化センターまつり

2017年11月11日 | 詩吟
第34回池上文化センター

2017年11月11日(土) 12日(日)の両日行われます。

一日目のプログラム5番目に、吟詠池上サークルが初めて出場しました。

芦孝会の正式教場として、エントリーのため、時間をかけて、ゆっくりと温めている最中の吟詠サークルです。

十分に力を備えているのだから名乗りを上げればよいのにと、浅はかに思う私ですが、それぞれの矜持を外野からの雑音に耳を貸さず、保ち続けているのは、さすがと思います。

今日の、すばらしい発表を聞いて、ご覧になって、興味を持った方がいると思います。
その方たちが、会員となったその時は、吟詠池上サークルが、いざ出陣の時となります。


プログラムには、私もメンバーとして加えていただきました。
しっかりと温められた卵から雛が孵り、大空へと飛び立てと心から願う気持ちを十分に汲んでくださって、もったいない位置での出番を頂きました。

これは、私へのエールであると受け取りました。

そして、そのエールへのお返しは、力の限り吟じること。

最近、吟詠に迷いに迷っている私へ、宿題を頂いたように思い、何時になく、熱のこもった練習へと駆り立てられました。

本番では、マイクのアクシデントもあり、「マイク恐い」の私が、ちゃんと高さ調整ができるのか、間に合うのかとハラハラさせたようでした。

出だしの「仙客」は、とても良い滑り出しでした。長くなりすぎるのを抑えてコンパクトに吟じると、伴奏にぴったりとはまります。すると、「雲外の」の大山の七の音がきれいに響いて、ほど良く収まります。
そして、だん下がりへと下りていき、キチンと伴奏を聞くと、「神龍」の低音部が、慌てないで発声できるので、響かせることができます。

吟法のうちで好きなものの一つの大中山は、少し時間をとりすぎたかもしれません。
遅くなりすぎない程度のタイミングで、転句へとつながり、「雪は」の「あ」そして、次の「煙は」の「あ」の音は、気持ちよく解放された音を出し、大山も完結することができました。

昨日の整体の施術でも、胸が上がって来ているとのことでしたから、肩が内側に巻いているのが、治ってくれば、ずっと体も、発声ももっと楽になるはずです。

加えて、少しでも良い材料を頂いて、体のコントロールをし、思いを十分に鰍ッられる対象を見つけたら、『気』を込めることがたやすくできます。

落ち着いて、伴奏の音を確認するのは、息を吸う前に一瞬はいて、脱力をするテクニックと同じ効果がありました。

さて、私はそのように吟じたと思っているのですが、録音した音を聞かせていただくときは、どのように、聞こえてくることでしょう。
ドキドキ。

「あ」の音は、得意だったこと、思いだした瞬間。

そして、そのまま引き上げようとする私たちに、総合司会の方から、思わぬ質問が投げかけられ、今回初出場の詩吟の会への興味と期待感を感じて、想像以上の成果を上げられた発表であったことがわかりました。

意気揚々と引き上げる私たちに、大きな拍手。

      吟詠池上サークルの飛翔あれかし

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