風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

新越谷論素読の会10月

2016年10月24日 | 論語と
今月の漢詩は、「富嶽」です。
芦孝会の会員さんによる交代の吟詠は、相変わらず続いています。
須藤先生は漢詩と吟詠がお好きで、詩吟をする人への応援の気持ちも変わらずお引き立てを
頂いています。

先生の著書12人の思想家の本を、音読、素読をしながら、丁寧な講義がなされます。

20日の菜根譚の講義も今日の講義も、お話はとても深い味わいがあり、わかりやすい表現でしてくださいます。


今、先生のお話を聞きながら、私の頭をめぐるのは、「技術だけでなく心も共に磨かねば」というテーマです。
考えても考えても、自己本位の答えにしかいたらなくて、自分のわがままさ加減に気が付いて、苦しくなります。

苦しいのは、そのことを考える一瞬のことで、日々の暮らしに追い立てられて、すぐに忘れます。

それでも、飽きず、先生のお話を聞きたいのは、先生の優しく深い語り口に救われるからでしょう。

先生は、生活そのものが、論語であり、菜根単であり、中国の思想家の思いを常に頭に置いているから、その繰り出す言葉が、多彩で、含蓄のあるものになるのですね。

深い思索で、膨らみ、やがてはそぎ落とされる。

そぎ落とされて、簡素になったものの奥には、深くて豊かな心を携えていて、そのうえで、上級の技術を備えていることが、心技一体ということなのだろうか。



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