風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

忘れパスタ

2015年08月01日 | 徒然に日々のことを

作家の柚木麻子さん命名の「忘れパスタ」とは、『友達とのおしゃべりや読書、パソコン仕事の隙間につるりとすすり終えてしまうそれらは、口当たりが良くて安心できる味だけれど、夜になるころには食べた記憶さえあいまいになっている。そんなインパクトの薄い美味しさが私の舌に一番合う。』と書いている。

           略

ここで誤解がないように述べておきたいのは、忘れパスタとは決してまずいパスタでも安っぽいパスタでもないということだ。びっくりしない味わいで、量がちょうど良くて口当たりがいいから、印象に残らないだけなのである。


           中略

実は、人を不安にさせないよう考え抜かれているものとは、なにげなく見えて、いずれも温かくて品があり優秀で知性に溢れているからこそなのだ。

        27年8月1日(土)日経新聞≪プロムナード≫より


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