最近、妙に、値段がはっきり耳に聞こえるようになりました。
「ミャンガ(千)」が、その音の通りに聞こえるだけでなく、ちゃんと頭の中に、千トグルクの札がイメージできるようになっています。
まったく聞き取れなかったモンゴル語が、外国人の私のためにゆっくり分かりやすくしゃべってくれているのかと思うほど、鮮明に聞こえます。
私の覚えた数少ないモンゴル語の単語は、モンゴル人の話の中から、飛びぬけて鮮明に聞こえることもあります。
単語の数を増やす地道な努力をしていたら、今頃、もっと相手の言うことが理解できていたことだろう。
「ある日突然、相手の言葉が理解できて、しゃべれるようになる」というのは、信じられなかったけれど、このことらしい。
今日、ジャフランという有名な演歌歌手のCDを買いました。
聴いてみるとジャフランの口笛でした。私は彼の声が好きなのだから、すぐさま取替えに行きました。
「ジャフラニー ドー バイフグイ(ジャフランの 歌が ない)」「ウール CD (ほかのCD)]それだけで、レジに居た女性店員は分かってくれました。
ジャフランのCDのところに行ったら、小柄な男性がCDを見ていたので、「ジャフラニー ドー?」と尋ね、「エージーン ドー バイノー(お母さんの 歌は ありますか)」と尋ね、彼が、これとこれと選んでくれました。
見ず知らずのモンゴル人に声をかけて、反応が戻ってきたのは、うれしいものだなぁ。
ヤッター!
めでたく、CDを取り替えてもらい、ジャフランのオリジナルのCDの方が半分以下の値段ということに驚き、お釣りを貰って意気揚々と帰ってくる。
モンゴルでは、CDの取替えは、OKですが、ちょっと気が引けたので、クッキーを持参して、店員さんにありがとうと渡すと、初めてにっこり笑いました。アラ、可愛いじゃないと思ったのです。
初めてのお使いをした幼児のように、高揚感にあふれる私でした。
去年CDの音が出なかった時は、サクラで、なんて言えばいいのか教えてもらい一人で行ったのはいいのですが、結局はお店からサクラの奥さんに電話をして応対をして貰ったのでした。
一人でやりおおせたことに、ひそかに大満足して、悦に入ったのでした。
もう、一人で行ってきたよと、自慢するには恥ずかしい私でした。