風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

娘との時間

2006年09月09日 | 日本から
重陽の節句のめでたい日に、長女と三人で、益子焼きを尋ねました。

忙しい娘が、帰る直前の土・日は空けてあるからどこかに行こうと誘ってくれていました。この日が来るのを待ちわびて、私たち夫婦はいそいそと娘の運転する車に乗り込みました。

約2時間。意外に近かった。
まず、娘が連れて行ってくれたのは、「大誠窯」以前娘がぐい飲みを買ったお気に入りの店です。
今では、数えるほどになった薪を使って古典的絵柄の器を作っている窯元です。
駐車場から歩いてくる道すがら、テントで商いをしていた廉価物とは、趣の違う重みのある作品が並んでいました。

テントの中にもじっくり探せば、掘り出し物はあるのですが、ほとんどがコンピューター制御のガスバーナーで焼いた物だそうです。

大誠窯のお店の人は、薪で焼いたものであることを強調していました。
焼き物に詳しくない私には、長時間薪という自然を相手の燃焼作業はさぞ苦労されることだろうと言うこと位しか頭に浮かびません。
ガスに比べると薪で焼いたものは、艶が違うそうです。
そういわれるとそうかも、、、店員さんの熱心さに思わず「ふん、ふん」とうなずいている私。
やはり、古い木造の建物の中に飾られたその作品たちは、どっしりと落ち着いて座っているように見えました。

娘の興味は、ぐい飲み(彼とともにのんべい(^^♪)と花器。
私の興味は、砂糖壷と、ペン縦や箸立てに使えそうなマグカップの取っ手をなくした形で、どちらかというと寸胴型のもの。
重いし壊れ物なので、モンゴルにはもって行きませんから、また、帰ったときのお楽しみにして、目を楽しませてもらいました。

大誠窯と対照的な、新人さんによるお店は、若者向きのディスプレイで、目を惹きました。
コンクリートのたたきの店内には、小型トラックの荷台を陳列場所に、その手前には卓球台をテーブルにして、焼き物を並べています。
使い古した卓球台の落ち着いた艶の緑が、もだんな陶器を、美しく見せていました。

娘は、興味を持ってみてはいましたが、手に取ることはなく、もう一度帰っていった大誠窯で底に美しいにじみのあるぐい飲みを買いました。
依然買ったものは、知人に差し上げたそうです。
それと、同じくらい気に入ったものが見つかってよかったね。

心楽しい、水入らずのひと時でした。あと何回あるのかなぁ、これで最後かなぁ。。。


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益子にて

2006年09月09日 | 日本から





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