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風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

満足と便利

2007年01月16日 | チンゲル亭裏日記

通訳さんが、夫に「モンゴルの生活はべんりですか?」
そして、教授と同居している狭い部屋についても、便利ですかとも尋ねたそうです。

「便利」と「満足」を勘違いして使っているらしいと感じたので、
「メルクーリ市場が、そばにあるので便利です。」
「黒板が、そばにあるので、説明するのに便利です。」と言ったら、怪訝な顔をしていたようです。

最近、若い人たちが編集した「とっさの一言」の本を貰って、またモンゴル語を覚える気になってきたようで、暇があると熱心に覚え始めています。
辞書にない、最新の言葉がこの本にあるので、面白くてしょうがないようです。

ちょうど、『満足⇒セトゲル ハンガローン バェン』を覚えたばかりでしたから、通訳さんの便利と日本語で言っているのは、そのモンゴル語かと尋ねたら、そうだという答えだったのです。

彼女は、狭い部屋で教授と同居している夫の環境は、外国人に対する待遇とは思えなかったので「満足」かどうかを聞きたかったようです。

やっと彼女は、間違って覚えていたことに気がついて、「満足」と「便利」を正しく覚えたようでした。
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どこで風邪ひくやら、、、

2007年01月15日 | チンゲル亭裏日記

13日の、落馬その後。
馬が、疲れて前足を追って寝転がろうとしたので、そのまま乗っていくことは危ないと判断したFさんは、Fさんの馬ブラックに私を乗せて、歩いていくことになりました。

久しぶりに馬を引いてもらって乗っているのは、のんびりしすぎて退屈。
ただ乗っているのは、しかも、寒い。
馬を引いて歩いているFさんだけが、暑いのでした。

休憩のとき、なぜか、ブラックは繋いでいた引き綱を引きちぎって逃げてしまいました。
いつものご主人様ではない私を乗せたのが気に入らなかったのでしょうか?
Fさんは、Aさんの馬に乗ってブラックを捕まえに行きました。

Aさんと私は、残ったお疲れ馬を引いて、歩いて帰ることにしました。
10センチくらいのさらさらの雪道は、比較的歩きやすいのですが、石ころや根っこがあったり、川は凍って滑ります。
乗馬靴は、あぶみから抜けやすいように靴の裏は平らでとても滑りやすく、馬が杖代わりに体を支えてくれました。
浮ェりの馬は、人間のあっと言う驚きだけで、浮ェって、逃げたりするのですが、幸いこの馬は、浮ェりではなくて、助かりました。

5キロあまりの道のりを、二人と一頭でにぎやかにおしゃべりしながら、歩きとおしました。
馬に乗せられて歩くよりずっと暖かく景色もよく見えて楽しい道のりでした。

Fさんが馬を捕まえて、戻ってきたのは、ゲルに後5分くらいのところでした。
私たちが元気に楽しそうに帰ってきたので、それを見た彼の安心した顔は、忘れられません。
ゾルゴは、あの馬は「サイン モリ(良い馬)」を強調していました。
帰り道になると、馬は、あのヤータルサン(疲れた)な表情はどこへ行ったのかという元気さになって、とっとと歩くのです。

どんなに疲れていても馬は死ぬまで騎手の指示に従って走るそうですから、やはり、私は、馬に侮られたのでした。

馬に侮られないで、乗れるようになるには、私自身の性格もあるでしょうが、技術の向上は必至です。
落馬の恐浮ヘまったくなくて、ますます、その気になる私です。

さてその時汗をかいて相当寒い思いをしたのに、元気に帰ってきたのです。
気分が高揚しているときは、寒さでは風邪をひかないことが分かりました。

昨日、日陰の町歩きでちょっとぞくっとしたら、今朝は声が出ません。
一緒に歩いた夫には、申し訳ないのですが、高揚感がなかったからなぁ(笑)。。。
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通訳さん

2007年01月12日 | チンゲル亭裏日記

ちょっとした忘れ物を届けtに行くついでに新しい通訳さんに会いました。

大学を卒業して10年になるその女性は、質素で清潔で、おとなしそうな人でどちらかと言うと地味な人でした。
末蛯ノやってきたようで、通訳はまだなれないようです。

おかげで、しゃべり過ぎないのが良い。
また、パソコンも得意ではないようでしたから、これから静かな仕事が出来ると、夫が喜んでいました。

と言うのも、大学院生は、パソコンが出来ることが得意で、すぐにネットをつないで、自分の遊びをしたり、チャットをするものだから、早打ちができることが自慢げなキーの音がうるさい、そして、余計なことまで先回りして通訳するものだから、話の手順が狂ってしまう。
日本人の通訳をしていることで、自分は夫と同じ地位にいるかのごとく振舞い、学生に先生と呼ばせたりするなど、典型的なモンゴル人だったそうです。
「今度は静かだよ」と言う夫の言葉に、万感がこもっていました。(笑)

今日の仕事の様子は、穏やかな表情でした。
今度の通訳さんは、ほんとに働きたい人ですから、3ヶ月の間、勤め上げてくれるでしょう。

それで、実績が出来れば、4月に赴任して来る人たちへ引き継ぐことが出来、彼女のスキルアップに必ず繋がることですから、よろしくお願いしますね。

人に対して、ノーということのない夫が、ノーと言い渡し、その後の、態度についても、きっぱりと申し渡したと言っていた小さな事件について、私に話すくらいですから、相当な、ワル(あくまでも夫にとって)だったようです。(笑)
モンゴル人サイドからは、そんなことは良くあることらしいので、教授は気にも止めなかったようでした。

しかし、いつもは、ノーと言わない夫が示した態度によって、やっと教授もその言わんとすることが分かってきたようでした。
あと3ヶ月を切ったこの時期に。。。。。
めでたし、めでたし。と、行くことに決めましょう。

順調に仕事を終了し、報告書を締め切りに提出し、残りの時間を大切に過ごそうと、話し合ったことでした。
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帰国準備について

2007年01月10日 | チンゲル亭裏日記
事務所から帰国準備についての、タイムテーブルが来ました。
一番早い手続きは、2月10日までに、帰路変更の申請書を出すことです。

4月5日が、帰国日ですが、1週間以内であれば問題なく旅行をしてから帰国することが出来ます。

果たして、最後の海外旅行のチャンスを夫はどう考えるか?
前回の帰国の際も、一日も早く帰りたいと、帰路変更をせずまっすぐに帰国したのでした。
さて、その時は、来蒙がほぼ決まっていましたから、次の機会に、旅行はいくらでもいけるからと、丸め込まれたのでしたが、、、、、

決めたらてこでも動かない、動けない夫のことですから、一刻も早く帰国をという方を選びそうです。

夏に帰国したときも、何かのためにと休暇を1週間残してあるのですが、おそらくそれも、使わないで、終わりそうです。

せっかくの機会なのに、楽しむことよりも優先させることの多すぎる夫と楽しいことは、何度でも毎日でもと考える私と、よくもまあ30年以上連れ添ってこられたものだと思います。

もし死ぬことが分かったら、遊ぶのでしょうか、いやいや、分かったらばこそしなければならないことをさらに見つけることでしょう。

はぁーーーー。。。
どこか行きたいなぁ。
行こうよ。

夫の言い分『モンゴルにいること自体が旅なんだよ』
聞く耳が無いようです。
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イアホンでなくて空気を伝わって

2007年01月09日 | チンゲル亭裏日記
ダンボールにあふれそうだったCDが、なんと1枚のDVDにおさまってしまった!
音楽と言えば、ラジオの時代から、SP、LP、カセット、CD、MD、DVDとその進化をつぶさに見てきた私です。(^^♪
今日、私の持つCDのほとんどが1枚のディスクに収まりました。

その元になるディスクは3年前、急にUBで住むことになったとき、夫が少ない時間をやりくりして、手もちのCDを急いでコピーしてくれたのでした。
その時は、めったやたら、とにかく、とにかく入れて入れたのでした。

そのほかに、娘に教えてもらった iTunesにも抜粋したのを入れてきました。
iTunesがあるのに、どうして、夫はそんな時間も無いのに、大変なことをと思い横目で見ていたのです。
その時、あの小さなボディにもかかわらずとても良い音が出るのに感激していたから、私はiTunesに夢中でした。

今年のお正月になって、1年ぶりくらいに、スピーカーから音を聞いてみました。
空気を伝ってきた音が優しく体を包むように聞こえてきたとき、ほんとにうれしかった。
その反応を見て、夫はあたらしいDVDに整理してコピーしなおしてくれました。

オープン・エアで聞く音楽がこんなに素敵だったとは、忘れていました。

母が一緒にいた10年ほどは、なぜか分からないうちに音楽を聴きたくない私になっていました。
それが、なぜか分かったのは、母が亡くなる1年余り前。
耳がどんどん遠くなっている母にとって、音楽は苦痛だったようです。
孫の弾くピアノは、孫の弾く姿を見ていますから、それだけでうれしかったのです。
けれど、小さなカセットやCDプレーヤーから出てくる音は、想像を加えることが出来ませんから、苦痛の何者でもなかったらしく、音楽をかけるとなぜか機嫌が悪くなったのでした。

それで、いつしか、音楽を聴く事から遠ざかっていたのでした。

先週、夫がディスクをプレーヤーに入れて、こっちのプレーヤーだったら聞けるはずだよと、線をつなぎなおしてスイッチを入れたとたん、聞こえてきた音に、鳥肌が立ちました。

あー、うれしい。なんて落ち着くのだろう。
私の好きな歌が、空気を伝わってやってくる。
メ[ル、ナット、アンディ、モンタン、ケン、ケイ・・・・・
フジコ、巌、文昭、・・・・・
今度日本に帰ったら、最近目覚めた演歌も日本のフォークも聴くつもり。
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ふるさとのともだち 同級生

2007年01月05日 | チンゲル亭裏日記


今年、4月から続々と同級生が還暦を迎える。
めでたいことだ、私も、来年は赤いちゃんちゃんこならぬ赤いドレスでも着て、目出度がってもらうことにしようか。(^^♪

早々と、還暦同窓会なるものを開いたと言う、同級生たちは、私の帰国を待って何やかやと理由をつけて、会を催してくれるらしい。

嬉しいことだなぁ。
母の、お墓参りもしなきゃならないから、ふるさとに帰る理由には、ことかかない。

楽しみなこと、久しぶりなことと嬉しいことばかりでなく、兄弟姉妹が逝ってしまった人も居るし、自身が病を持ったり、残念なニュースや、心配ことも増えてきました。

こちらでは、なるべくストレスを増やさないように、心がけて生活していますから、日本に帰ってからモンゴルに起因する病気の類は無いと思っています。

日本の生活感からどのくらいは慣れているのか、実際に始まってみないと分からないことですから、のんびりと、焦らず、復帰と行きましょう。

確かに今は、自由ですが、日本にも違った自由があるのですから、縛られずに生活をしたいものです。

それにしても、ありがたいのは、母を知るふるさとの友。
お墓参りをして、無沙汰をわびることにしましょう。
もう少し、先のことですが。。。(^_^;)
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高い?安い?贅沢?

2007年01月03日 | チンゲル亭裏日記
ドル建てで給料を頂いて、消費するのはトグルク。
100ドル、1万円とちょっとを両替すると、11万6,340トグルク。(年末のレート)
公務員の平均月収が80ドル、8万8,000トグルク。

今日の買物、ボックスティッシュ 1,300T 
      牛乳1L       1,400T
      煎茶 200g   7,800T
これだけで、計1万トグルクをこえます。

毎週乗馬に行って、3万トグルク×4
毎週オルティンドーの練習に行ったとして、20ドル×4
私の趣味だけで、月に180ドルを使わせてもらっています。
後は、ボランティアのための出費、そして、通訳の学生さんに電話代を含むお礼と、たまにはお茶や食事もします。
暇つぶしに、サクラでお茶も週に一度はあります。

(家族手当をそっくり消費しきっている勘定になります。)

モンゴルの庶民の生活観にはとても合わない支出ですが、私にとっては必要不可欠なものです。
欲しいだけ消費して、何の心配もない生活もあと3ヶ月。
帰国したら、物の値段とサービスの高さに悩むことでしょう
リハビリは、最短で行うことにしましょう。

義母と義妹が言ってくれました。一生に一度でも、そのような生活が出来てよかったね、良い経験をしてるねと。

一つ分かったこと、「円に換算すると」と言うマジック。
1円は約10トグルクです。 1万円は10万トグルクになります。
「この大根は、1本1,000トグルクです。」
「へぇー 1本 100円の大根だ、やすーい!モンゴルって野菜が安いのねぇ!」
これが、テレビで外国を見ていたときの私。

今は、「1,000トグルクは、1,000トグルク、確かに100円だけれど、モンゴル人にとって見たら日本人の生活観で言う1,000円よりも高いくらいだからね。
高いよ高い。」

あっちにいるときとこっちにいるときと、そして、あっちの生活をしてみたら、こんな風に感じ方が変わってくる。

日本でモンゴル以外の国の様子をテレビで見ることになったとき、「日本円で○○円です」とレメ[ターが言ったら、その国の人にとっては、どのくらい高いの?安いの?と考えてしまうだろう。

それからもう一つ、もし、モンゴルに金製品があるとしたら、私は許される限り金を買い求めたかなぁ。かも知れないなぁ。

乗馬贅沢でよかったなぁ。。。(^^♪
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今日が初仕事

2007年01月01日 | チンゲル亭裏日記
モンゴルでは、1日だけが祝日です。
今日から、普通どおりに出勤です。

友達と新年の初コーヒーをしていたら、夫はお昼過ぎに早々と帰宅でした。
「外はさむいぞー」と言いながら。
いつもどおりといいながら、先生たちも昨日のお酒が残っているようで、さっさと引き上げたようです。

TISでは、1月の10日から31日まで、冬休みになります。
期末試験の終わった科目、まだ終わらない科目によって先生ののんびり具合が違うようです。

食事をあてにしている人や、私にとって大事なサクラベーカリーは、4日までお休みです。(+_+)

明日は家に閉じこもっていないで、新年を迎えた町の様子を見に外へ出かけてみましょう。
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金の猪年

2007年01月01日 | チンゲル亭裏日記
今年モンゴルでは、60年に一度の金の猪年。
生まれてくる子供は、幸運と金運を持ってくるといわれています。

今年は例年より出産数が増えるようで、学生もお腹の大きい女性が目立っているとか。。。
学生の出産は珍しいことではなく、生まれたらおばあちゃんが当たり前に面唐ゥてくれるので、出産10日後には授業に出てくる学生も普通に居るとそうです。

わが夫は、年男。
モンゴルで生まれていたら、幸運と金運を持ってきたのだろうか。
幸運は確かに持ってきたかもしれないが、金運はねぇ。。。。。(笑)

金の猪は生まれてくる子供にだけではなく、相対的に運の良い年ということで、モンゴルに居る日本人もあやかることが出来るのだろうねぇ。
モンゴルの神様は、たぶん分け隔てないと思いますから。

大聡怐A年賀状、おせち料理と一連の暮れの行事をすることなく新年を迎えたのは、結婚以来始めて、おせちのないお正月は、ちょっと寂しい。
危うく、お餅もないお正月になるところを、Oさんに初日の出を拝みながらカセットコンロで焼いて、海苔までつけたお餅をいただきました。

お餅は、日本の味だなぁ。
ほんとに、おいしかった。ありがとうございました!
真空パックのお餅を持ってくればよかったなぁと、思ったことでした。

日本から取り寄せて、日本のお正月をUBで過ごしている人もいらっしゃることでしょう。
16日には、大使館で新年賀詞交換会がありますが、どのようなご馳走をいただけるのか、今から楽しみです。

昨日のUBは、今朝方まで花火が打ち上げられ、賑やかで派手な新年のパーティーがあちこちで有ったようです。
今年は、プレゼント用のクリスマスカラーの紙袋をいくつも下げている人を見ました。
そして、パーティーの招待状も封筒に入って届きました。

むき出しが普通だったUBでも、封筒や紙袋がほんとに多くなりました。
当然、こちらでは高いお金を出して買うわけですから、今年は予算オーバーした家庭も多かったのではと、よそながら心配です。

昨日は、リムジンに乗ったサンタも町に出て、大きな箱をプレゼントする様子をテレビで見ました。
そんな贅沢な新年を迎えられるのは、まだ、わずかな裕福階級です。
お正月を過ぎてもツリーを飾っているのは、こちらの風習ですから、明日のUBの町の様子は、どうなんでしょう?
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マンチョクさん

2006年12月29日 | チンゲル亭裏日記

地質学部の大学院生のマンチョクさんは、来年日本留学を目指して、4月に試験を控えているそうです。

先日の新年を迎える会(シンジリーン)で久しぶりに会いました。
相変わらず控えめで、笑顔のかわいい女性です。
帰りに暇なときに遊びにいらっしゃいというと、明日行きたいといいました。こんなにはっきり言うのは、初めてで、驚きました。

日本語の勉強を再開したがっているので、その相談だろうと思いました。
2月に、初めて家に来たときはほとんどしゃべれなかったのですが、日本語を使って意思を伝えようとしていることが分かり、私のモンゴル語の単語会話よりはずいぶん進んでいました。

誰か先生は居るのと尋ねたら、先生はあなたですという返事。
よく聞いてみると、モンゴル日本センターが去年ラジオ放送をしていたときのテキストとCDで独学でここまで進んできたとのことでした。

英語はかなり話せるので、日本での勉強は英語になるでしょうが、日常会話は日本語が出来たほうがよいのですから、一生懸命です。

授業やセミナーなどで忙しい毎日で、4月頃から家に来て日本語をしゃべる時間が持てなくなっていたのです。
それでも、ずっと、私と話をしたいと思っていてくれたようで、通じにくい二人の会話ですが、その思いはちゃんと伝わってきて、うれしかったのです。
慎み深く遠慮がちですが、学問への探究心はとても強いものがあります。
先生たちの間では、その控えめなところは、評価されなくて、もっと前に出なさいといつも言われていましたが、半年以上も前会ったきりの彼女とちっとも変わっていませんでした。

大陸的でドライな人たちの中に居て、少々疲れ気味だったのが、ちょっと息を吹き返した感があります。

   別れたあとがさわやかで
   過ぎた時間が
   少しも惜しくない人が
   一番いい

(誰の詩でしたっけ。ついこの間読んだばかりなのに、しょうがないなぁ。)

年明けの3週間の休みの間の練習予定を決めて、帰って行きました。
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