13日の、落馬その後。
馬が、疲れて前足を追って寝転がろうとしたので、そのまま乗っていくことは危ないと判断したFさんは、Fさんの馬ブラックに私を乗せて、歩いていくことになりました。
久しぶりに馬を引いてもらって乗っているのは、のんびりしすぎて退屈。
ただ乗っているのは、しかも、寒い。
馬を引いて歩いているFさんだけが、暑いのでした。
休憩のとき、なぜか、ブラックは繋いでいた引き綱を引きちぎって逃げてしまいました。
いつものご主人様ではない私を乗せたのが気に入らなかったのでしょうか?
Fさんは、Aさんの馬に乗ってブラックを捕まえに行きました。
Aさんと私は、残ったお疲れ馬を引いて、歩いて帰ることにしました。
10センチくらいのさらさらの雪道は、比較的歩きやすいのですが、石ころや根っこがあったり、川は凍って滑ります。
乗馬靴は、あぶみから抜けやすいように靴の裏は平らでとても滑りやすく、馬が杖代わりに体を支えてくれました。
浮ェりの馬は、人間のあっと言う驚きだけで、浮ェって、逃げたりするのですが、幸いこの馬は、浮ェりではなくて、助かりました。
5キロあまりの道のりを、二人と一頭でにぎやかにおしゃべりしながら、歩きとおしました。
馬に乗せられて歩くよりずっと暖かく景色もよく見えて楽しい道のりでした。
Fさんが馬を捕まえて、戻ってきたのは、ゲルに後5分くらいのところでした。
私たちが元気に楽しそうに帰ってきたので、それを見た彼の安心した顔は、忘れられません。
ゾルゴは、あの馬は「サイン モリ(良い馬)」を強調していました。
帰り道になると、馬は、あのヤータルサン(疲れた)な表情はどこへ行ったのかという元気さになって、とっとと歩くのです。
どんなに疲れていても馬は死ぬまで騎手の指示に従って走るそうですから、やはり、私は、馬に侮られたのでした。
馬に侮られないで、乗れるようになるには、私自身の性格もあるでしょうが、技術の向上は必至です。
落馬の恐浮ヘまったくなくて、ますます、その気になる私です。
さてその時汗をかいて相当寒い思いをしたのに、元気に帰ってきたのです。
気分が高揚しているときは、寒さでは風邪をひかないことが分かりました。
昨日、日陰の町歩きでちょっとぞくっとしたら、今朝は声が出ません。
一緒に歩いた夫には、申し訳ないのですが、高揚感がなかったからなぁ(笑)。。。