【OUTSIDER】的日韓文化比較

以前、決め・分け論の方で、
「決め・分け論53」的日韓文化比較
というのを書いた。
前回、マトリクスを書いたので
【OUTSIDER】の方でも、日韓文化比較をやってみようかというのが、本稿。

「決め・分け論」の概要を、記すと
「決めたい」と「分かりたい」は、方向性が逆というのが、
そもそもの「決め・分け論」のいいたいこと、テーマである。
「決めたい」は、複数の選択肢から、どれがいいか、どれを選ぶが、
究極、一つを選んで、他を捨てるという考え方になる。あれかこれかである。
「判断」の「断」に当たる。どれが、一番、と順序を付ける。

片や、「分かりたい」は、ものごとの理由、関係性、混然としたものを整理し、
分割し、分類し、これはこう、あれは、こうと評価すること。
あれも、これも、でないと、進まない。
「判断」の「判」にあたる。

「判断」という言葉は、すばらしいと思う、切り分けたものから、選ぶということを表している。人間の実生活、決めないと、進まない。
でも、決める為には、ちゃんと、「分かって」決めないといけない。

また、「決めたい」は、「勝負」「選別」「差別」であり
「分かりたい」が、「理解」「分類」「区別」であるとも言える。

前回、書いたマトリクスは、その二つの要素の強弱と
社会共通認識・価値観のインサイド・アウトサイドの強弱を四象限に図式化したものだった。
各、個人の価値観をマトリクスに当て嵌めて、その人の在り様を理解しようというツールになったらいいかもと、考えて、描いてみたものだ。

で、個人の在り様が、座標となって、マトリクス内に位置付けられる。
斯く言う、僕の場合は、右下の④分かりたいアウトサイダーに位置する。
決めたいという志向性は稀薄、分かりたいという志向性は、強め
かつ、社会的価値観からは、離れている。

で、その社会的価値観、つまり文化と言えると思うが、
それは、僕の場合、日本が社会の実際なので、日本の常識ということになる。

個人が、マトリクスの座標に位置付けられるように
個人は分散するだろうが、社会の方は、その分散割合、ある意味、中心を平均値とすれば、
また、マトリクス上に、位置付けることが出来るだろう。
遠回りな表現を使ったが、「ヘタリア」のように、国民性を一人のキャラクターのように
位置付けて、比較することはできるだろうと思う。

で、日本をマトリクスの中央を基準軸にいるとすると、
隣国は、かなり左寄り(決めたい・優越価値重視)になると思う。
（他の国はどうかまでは今回は追求しないが、日本はかなり他の国に比較すると右寄り）

特徴を列挙すると
・学歴社会…エリートが優遇される価値観、競争社会
・容姿重視…美の基準が画一的であり、個性的であることを重視しない
　ありのままよりも、美容整形のような完璧な外見を追求する傾向が顕著
・儒教、またはキリスト教による…一神教的な価値基準に従う傾向、年齢の上下を重視
・パリパリ文化、せっかち…関西弁で言うイラチ、早く早く…常に順番を競っている
　何事も早ければ早いほどいいという考え方
　みんな(組織・集団)でよりも、優先される人(個人)だけが恩恵を受ける傾向がある
・思っていることをストレートに言う
　…和を重視する日本とは異なり、自己を大きく見せる必要があるのだと推測
・時間の捉え方は日本人より穏やか
　…パリパリ文化からは、逆のように感じるが
　　時間に厳しい日本とは好対照で、
　　「決めたい」が自分優先なので、自分都合を優先させる為、約束に厳格ではないのかと思う。

上記から、見えてくるのは、
勝者だけが、得をすることを可とする傾向が強いと思う。
個人の多様性で優越が判断付かない状態ではなくて、
一つの基準で優越の判断が付きやすい方に、指向性がある。
なので、画一的なファッションとか、姓が少なくなっていく傾向
職業、人種で貴賤を固定化したり、両班による階層化（北朝鮮の出身成分）
等、決まったことが固定化される傾向が強い。
二番手が評価されないため、基礎研究に重きを置かないので、
ノーベル化学賞の受賞者が出て来なかったり、歴史のファンタジー化（捏造）
そして、隣国起源説のような盗作(パクリ)後の起源主張のような、日本人には恥ずかしいことが出来たりする。
(日本なら逆に、名前も、元の発音のままで出典を寧ろ明示する方が評価される)

自己と他者の関係で言うと
決めたい＝自己が優位であることを示したい、敗者は低位に置かれる
分かりたい＝自己が全体の中でどの位置にいるか知り、貢献したい、勝者以外にも役割があり評価される

まだ、いくらでも例は挙げられるが・・・
（思いついたら、コメントに追記する）