皆さま、こんにちは。
がん患者支援団体 ikus.医療美容ケア研究会 認定サロン atelier Frangipani 高溝です。
2月23日に予定しておりました「がん患者さんのためのミニおしゃれマルシェ」
コロナウィルスの影響により中止とさせて頂きました。
じつはそこでお話しする予定でした爪障害について・・・
ブログで紹介しておきますね。
抗がん剤治療では、爪にも副作用が出ることがあります。お薬の種類や投与期間など個人差がありますが・・・
代表的なものは、変色とか筋が入るなど・・・
爪は、細胞としては死んでいるのと同じで一度筋が入ったり、変色したりしてしまうとそれ自体を直すことは出来ないんです。
下から新しい爪が伸びてきてキレイな爪が、押し出してくれるのを待つしかありません。
手の爪がキレイなものに生まれ変わるのには、3ヶ月~6ヶ月くらいかかります。
なので、爪障害は、なるべく起こさないようにするのがベストです。
どうしたら爪障害を起こさないように出来るのか・・・
ポイントは・・・
1,血流遮断
2,血流促進
3,保湿
今日は、1,の血流遮断についてお話しします。
抗がん剤治療の点滴をする際に、指先に行く血流を遮断するのです。
抗がん剤は、血管の中に流れて全身に薬を運んで行きます。
その際に、毛細血管まで到達して、そこで様々な作用をします。
爪の場合、普段は、、毛細血管から栄養を受け取って爪母というところで毎日作られて伸びています。
なので、毛細血管まで来た抗がん剤の作用を受けてしまうんです。
では、どうしたらよいか・・・
指先への血流を遮断することで、抗がん剤が爪母のところまで届かないようにする
これは、末端のしびれなどにも効果があるようです。
爪母ってこのあたりです。実際には見えていない部分です。
血流遮断するには、代表的なのが、アイスグローブですね。
手や足を冷やすというものです。
冷やすことで毛細血管が縮んで薬を届かなくする
これは、今、話題のリアルな医療ドラマと言われている「アライブ」でも、男性乳がんに罹った寺脇康文さんが手足を冷やして、氷をなめて(氷をなめていると口内炎が出来にくい)いました。
台詞でもそんな話が出ていました。
ただ、アイスグローブは、昨年、凍傷事故が起きてから回収になってしまったり、病院側でもやっているところと個人の責任でやってくださいというところと、様々ですね。
自分でやる場合には、保冷剤と保冷バッグなどを使って点滴中に冷やしておくといいです。
無理はせず、冷たすぎたら時々出して、入れて・・・とやってくださいね。
他にも血流遮断するのに、手術用の小さめのゴム手袋を2枚重ねで付けるという病院もあります。
とにかく、指先に抗がん剤が届かないようにするってことですね。
そうそう、頭皮を冷却すると脱毛が防げる場合がある・・・これも原理は一緒です。
詳しくは、こちらのブログを見て下さい
頭皮冷却について考えて見る
次回は、血流促進について書きます。
全く反対の事なんですけど・・・どういうこと?って思いますよね。それは明日にでも・・・
★がんサバイバーのためのヨガ・・・momoyoga in 自由が丘