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火を噴け、ワンダーボーイ!『ナチュラル』

2004-11-10 00:04:00 | 映画
文豪バーナード・マラマッドのスポーツ小説『奇跡のルーキー』の映画化。

若くして野球の天才と呼ばれるが、凶弾によって球界入りを遅らされ、35歳にして“奇跡のルーキー”として活躍することになったロイ・ホッブズ。そんな彼の半生を詩情豊かに描いていく。
『メジャーリーグ』ほどの迫力はないが、いつまでも余韻が残る名作。どちらかというと、『フィールド・オブ・ドリームス』のテイストに近いかもしれない。それでも、ワンダーボーイという名のバットをひっさげたロイがフルスイングをすれば、スタジアム上空に稲妻が走り、打球は黒焦げになるなど、見せ場は多い。時代背景を感じさせてくれる抑え気味の色調や、音楽もいい。
ボールを投げることが苦手な小学生が増えているらしい。キャッチボールをしたことがないせいだという。この映画では父と子のキャッチボールを通した「対話」も印象的に描かれている。
プロ野球の惨状に愛想を尽かした方も「お口直し」にいかが?。


ロバート・レッドフォードというと、『明日に向かって撃て!』『スティング』『追憶』あたりが代表作になるだろうが、前三者に比べて知名度は低いが、こいつも代表作に含めてよさそうだ。

ナチュラル...THE NATURAL COLLECTOR'S EDITION

やはり、西部の男は納屋で女を抱かなきゃね。干草は常に多めに積んでおくこと。