分子研UVSOR松井研究室のブログページ

2018.03に分子科学研究所に異動、研究室を立ち上げ中です。

ACSIN-12二日目

2013-11-06 22:37:18 | 学会・研究会
今日も秋晴れ、久しぶりにネクタイを締めて出席です。


福井さんのIII-Vナノワイヤー太陽電池のお話、
回折分光と親和性が高そうです。興味を持ちました。
後半のセッションでは座長を担当しました。
Kolmakovさんのgraphene membreneを使った雰囲気下光電子分光のお話、
これは用途が広そうです。Kolmakovaさんは奥さんでしょうか。
白澤さんのdispersive CTR散乱のお話、
これだけ効率が上がると当然世界が変わってくると思います。応用事例に恵まれると大展開になるでしょう。
StanescuさんのMagSAXSのお話、
回折分光が威力を発揮するハズですが本人は気づいてらっしゃらないのがモッタイナイ。。。
山田さんの単分子磁性のお話、
ドイツと日本が研究を引っ張っている感を強くしました。
GrossさんのCOチップによる芳香環のAFM観察、
IBM-Zürich研究所を訪ねてからその研究のファンになりましたが、
芸術的な綺麗なデータです。
清水さんの光相転移分子のお話、
分子自体はお隣の研究室で詳しく研究されているだけに親近感が湧いたのですが、
STMでこれまた個々の分子の同定をされるお仕事に圧倒されました。

夕方からはSTM発明者のお一人Heinrich Rohrer博士の追悼セッション。
世界遺産の教会と図書館で有名なSt. Gallenのご出身です。
昨年友人と訪ねて行ったのが思い出されます。
多くの弟子を育てられ、多くの方々に慕われていたのを知ったセッションでした。

バンケットの後、日本酒を沢山ご馳走になりました。
八海山と獺祭をレパートリーの中にいれてくるところが流石。