録画しておいた『ジョゼと虎と魚たち』を昨日の夜観ました。
正月の特番より優先させて観ただけの価値は十分ある映画でした。
私は今まで、池脇千鶴と関西弁の良さに気づいていませんでした。
ジョゼ役の池脇、すごいです。
出演していた映画などを観てこなかったので、ただのアイドルっぽい女優なのかと思っていましたが、撤回します。
障害者という難しい役なのですが、見事にリアリティーをもって演じています。
演技ということはもちろんなのですが、それ以上に、女優という仕事に本気で取り組んでいる姿勢に感動しました。
上野樹里も悪くはなかったのですが、変に田舎っぽい雰囲気が嫌でした。
あと、関西弁!
ジョゼをはじめ、登場人物の何人かは関西弁をしゃべっています。
関西弁というと、私の中ではちょっとキツイ印象があるのですが、劇中での関西弁には可愛らしさがあります。
感情を表現する場面に関西弁を使うことで、よりストレートに伝わってくるのではないでしょうか。
家を去ろうとする恒夫に向かって、ジョゼが、
「帰らんといて」
と言うシーンは、ちょっと泣きそうになりました。
あれが標準語だったら、普通すぎて、何の感動もおこらなかったかもしれません。
この映画を観る上でしくじったことがひとつあります。
テレ東でやっていたものを録画したのですが、エンドロールがカットされていました。
「ハイウェイ」で余韻に浸りたかったのに残念でした