春風ツアー

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ジョゼと虎と魚たち

2006-01-04 02:54:15 | 映画のこと

録画しておいた『ジョゼと虎と魚たち』を昨日の夜観ました。

正月の特番より優先させて観ただけの価値は十分ある映画でした。

 

私は今まで、池脇千鶴と関西弁の良さに気づいていませんでした。


ジョゼ役の池脇、すごいです。

出演していた映画などを観てこなかったので、ただのアイドルっぽい女優なのかと思っていましたが、撤回します。

障害者という難しい役なのですが、見事にリアリティーをもって演じています。

演技ということはもちろんなのですが、それ以上に、女優という仕事に本気で取り組んでいる姿勢に感動しました。

上野樹里も悪くはなかったのですが、変に田舎っぽい雰囲気が嫌でした。


あと、関西弁!

ジョゼをはじめ、登場人物の何人かは関西弁をしゃべっています。

関西弁というと、私の中ではちょっとキツイ印象があるのですが、劇中での関西弁には可愛らしさがあります。

感情を表現する場面に関西弁を使うことで、よりストレートに伝わってくるのではないでしょうか。

家を去ろうとする恒夫に向かって、ジョゼが、

「帰らんといて」

と言うシーンは、ちょっと泣きそうになりました。

あれが標準語だったら、普通すぎて、何の感動もおこらなかったかもしれません。

 


この映画を観る上でしくじったことがひとつあります。

テレ東でやっていたものを録画したのですが、エンドロールがカットされていました。

「ハイウェイ」で余韻に浸りたかったのに残念でした