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マシュマロ’sエンディングノート

~At the end of a marshmallow-like life~

最近、袋が切れなくなってきた母の指

2020-12-16 | 母のこと
本日は、最近になって現れた母の変化について綴ります。

ほんの数日前の話
私は、最近母が粉系の飲料を作る際に、微妙にこぼしてしまう(ぱっと見はわからないけれど、よく見ると粉が落ちている)ことが増えたので、粉系飲料はスティックタイプを買うようにしました。
最近のスティック袋は、切り口が手指で簡単に切れるモノが多くなってきましたよね。
有名なメーカーの商品であれば、大体切り口が切れやすくなっていて、大した力も入れずに口を開けることができます。

今、季節は冬。
温かい飲み物が欲しくなる季節ですから、ココアは用意しておきたいところ。
スーパーでは、大袋入りの粉ココアが安価ですが、母のことを考えてスティックタイプを購入して、いつでも飲めるようにしておきました。

数日前、ダイニングにいた母から呼ばれたので行ってみると「開けられない。開け方がわからない」と言って、ココアの粉が入ったスティックを1本持っています。
私は、開け口の位置を教えて、そこから簡単に切れるよ、と言いました。
母は、私が言うとおりに、開け口の印が付いているところを指で挟んで、切ろうとしますが切れません。

「え?切れない?力を入れる必要はないんだけど、切れない?」

私は、何度か母にトライさせたのですが、一向に切ることができませんでした。
仕方がないので、私が切ってみせて

「ほら、力入れなくても簡単に切れるよ」

と言うと、母は

「何で切れなかったんだろう?」

と、本人も納得いかない様子でした。

紅茶のティーバッグも?
私が紅茶好きなので、常にティーバッグを置いています。
今飲んでいるのは、トワイニングの5種類のフレーバーを楽しめる商品です。
この商品は、ティーバッグが個包装されていますが、包装している袋の素材は紙です。
紙ですから、手で切れますし切り目も入っていますから、これもまた力を入れずに封を開けられるはずです。

ところが、本日母が紅茶を飲もうとティーバッグを手にすると、また

「開かない」

と言い出しました。
紙の包装ではありますが、茶葉の風味を損なわないように、内側には防水や湿気を防ぐ加工がされていますから、切り口以外の場所からだと、少し開けにくいかもしれません。
ですから、私はてっきり開け口の切り目ではないところから、母が封を開けようとしているのかな、と思ったのですが、母はちゃんと切り目に指をかけていました。
そして、ココアの時と同じセリフが交わされることに(苦笑)

そして、ふと考えました。
いよいよ、衰えが目に見えて進んでいるのかもしれない、と。

寒さが原因?
一昨日から、急に寒くなってきました。
私も、暖房をつけたり厚着をしていないと、手足が冷えてしまって、上手く手指を動かせないことがあります。
しかし、それは単に手指がかじかんでいる状態であるからです。
少し温めれば、すぐに回復します。

もしかしたら、母も手指がかじかんでいたのかもしれない、と考えてはみるのですが、やはり母の衰えが原因のような気がしています。
もともと、母は開けにくい袋は全てハサミを使う習慣があったのですが、かといって手で切れないわけでもなく、つい先日までは、スティックココアの袋も自分で切ることができていました。
ですから、本当に急にできなくなった感じなのですよね。

かといって、麻痺があるかといえば、それはない様子なので脳梗塞などの可能性はなさそうです。
ただ、急に寒くなってきたので、体調不良に陥る可能性は十分にあります。
私も、なんとなく不調の度合いがいつもより大きいですからね。
私も若くないし、母はもっと気を付けなくてはいけない年齢ですから、年末年始は少し気を付けておこうと思いました。

少しずつ出来なくなっていく
私が家事全般をするようになってから、徐々に母はできなくなってしまったことが増えてきたように思います。
出来なくなったというより、忘れてしまっていることが増えたといった方がいいかもしれないです。

特に、家電の扱い方は、昔は私たちが使い方を誤ると、烈火のごとく怒っていたのですが、最近は立場が逆転していて、母は電子レンジで温めたらいけない器で料理を温めたり(何度かありました)、絶対にラップをして温めなければいけない料理を、ラップなしで温めてレンジ庫内が大変なことになったりしました。
少し前まで結構きれいだったオーブンレンジは、あちこちに料理の焦付きができ、ちょっとみすぼらしいです(苦笑)

そういえば、レンジ庫内に入れる飲食物の量も、よくわからなくなってきているようで、先日はマグカップ満杯に注いだミルクを温めようとしていましたね。
しかし、最近は母が出鱈目なレンジの使い方をしているので、使っていないときはコンセントを抜くようにしていたため、母が私にコンセントを入れてと言いに来て、ミルク満杯のマグカップに気が付くことができました。
もしも、コンセントを抜いておらず、母がそのままレンジのスイッチを入れていたら、間違いなく吹きこぼれて、私の仕事が増えるところでした(苦笑)

ちなみに、コンセントの位置は母の背丈では届かない場所にあるので、私がいないとレンジのコンセントを入れることができません。

迷う脳外神経外科の定期受診
昨年の10月、母は一度脳神経外科を受診して、認知症の検査を受けています。
その際、MRIで脳の中を撮影していただいたのですが、脳の異常は見つからず、その時点では認知症ではないとの診断でしたが、ただ脳の血管が通常よりも細いのか、画像に映らなかったと言われました。

脳に異常が全くなかったのは、まあ、いいことなのかもしれませんが、母のモノ忘れは認知症を疑うレベルです。
たしか、チェックリストの結果も、ほぼ認知症だろうと思われるレベルでしたから、医師も少し不思議な顔をして診断結果を教えてくれたのですよね(苦笑)
そして、一応前回は何の処置もせず、薬の処方も見送って、一年後に再度経過を診るための受診をして、と言われて、10月で1年が経ったのですが、実はいろいろ面倒に感じて、まだ受診していないのですよね。

受診していない理由は、予約が面倒くさいということと、私自身は母が認知症になったら、それなりの覚悟で自宅介護か施設に入れるかを決めようと思っているので、できることならはっきりとした診断が下る症状になるまで、様子を見たい気持ちがあります。
というのも、もし、また受診して脳に異常なしと言われてしまうと、介護や支援の申請をしたとしても医師の診断書が「異常なし」では、おそらく認定が下りないのです。
母は、体力的に家事ができませんが、その他の生活は自立しています。
お金の使い方はわかっているので、体調がいい日は1人でコンビニへ行って買い物をし、食べたいモノや飲みたいモノを自由に選んでいます。
今のところ、店でトラブルを起こしていないので、おそらく問題なく買い物はできているのでしょう。

そうなると、ますます介護や支援の認定は下りないでしょうから、とにかく中途半端なまま、私は母のサポートをすることになってしまうわけです。
おかしな話ですが、以前のようなしっかりした状態に戻るか、いっそ認知症の診断を下してもらう方が、私の行動も決めやすいのです。
酷い娘だなあ、と自分でも思ったりしますが、行政のルールにしても、介護や支援をしてくれる施設やサービスにしても、医師の診断が裏付けとして必要になる以上、私のように考えてしまう人は、少なからずいるのではないかと感じています。

今年中か年明けか
脳神経外科の再受診を渋っているうちに、いつのまにかCOVID-19の感染者が増加してしまい、インフルエンザも怖いので、今年中の受診は、とりあえず見送ろうかと考えていますが、それも単なる言い訳に過ぎません。
本当に、母のような状態の人は、この世の中に一体何名くらいいるのだろう?と思いつつ、資料になるモノも存在しないし、同じような状態の人の家族や関係者は情報発信をしていないのか、SNSなどで見つけることは困難です。
せめて、母と似たような症状の人のエピソードが見つかれば、なんらかの手が打てそうなのに、と思う日々です。
とりあえず、母と相談して、受診日をそろそろはっきりさせたいと思います。


本日は、母の様子を久しぶりに綴りました。
歳を重ねれば、どうしても身体の不調は現れてきますし、症状も増えていきます。
健康管理ができていたとしても、避けられない症状や病気も存在します。
この先、母にしても自分にしても、健康面がどのようになっていくのかは、想像が難しい部分もありつつ、少しでも元気に楽しく暮らせるように、考えていきたいですね。