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Wanna execute death row prisoner in China

2010-03-31 20:08:05 | おかしな人たち
今回は簡易更新気味。


なんか知らんが、中国で死刑判決を喰らった日本国籍の人への死刑を近日中に行う、と日本政府に中国政府が伝えたとか。
・中国:日本人の死刑執行通告 覚せい剤に危機感、強い姿勢示す(2010年3月30日 毎日jp)
・日本支部声明 : 中国は直ちに死刑の執行を停止するべき(2010年3月30日 amnesty.or.jp)

これに対して、日本政府の閣僚達が意味不明の言動をしていたのだが・・・。
・中国が日本人の死刑執行を通告、平野官房長官「懸念」を表明(2010年3月30日 afpbb.com)

さしあたっては、2010年3月31日分 afpbb.com『中国が~』の記事を全文引用する。

---- 以下引用 ----
【3月31日 AFP】中国政府から日本人男性死刑囚の死刑執行の通告を受けたことに対し、平野博文(Hirofumi Hirano)官房長官は30日、「懸念」を表明した。
執行されれば、1972年の日中国交正常化以来初めてとなる。

 中国政府は日本政府に対し、2006年に覚醒剤2.5キログラムを中国から日本に密輸しようとしたとされる日本人の男の死刑をまもなく執行すると通告していた。

 平野官房長官は定例の記者会見で、「(日本の)国民の感情をかんがみるとあまりいい影響が出ない。そのことの懸念を表明する」と話したが、「中国の司法の問題だから、日本が『それはけしからん』と言う問題でない」とも述べた。
---- 引用以上 ----

日本政府が死刑執行を続行してる以上、他の国で死刑制度が存続されても文句が言えるはずがないのは自明の理なのだが。
にもかかわらず、「(日本の)国民の感情を~」という平野官房長官の発言はどこか論点がズレてる感が否めない。
ま、日本に住んでる人たちが死刑制度を存続したいという意見が多いという事情を踏まえると、「(日本の)国民の感情を~」という発言はむしろ「日本国籍の重罪人は日本で死刑にすべき」という意味合いも含まれるかもしれんが・・・。
この辺は↓参照
・死刑万歳!(2008年4月23日 非国民通信)
・KILLING MACHINE(2010年2月8日 非国民通信)
・死刑容認論と世論調査 (不定期連載 『その調査、おかしくない?』)(2010年2月11日 村野瀬玲奈の秘書課広報室)


つーか、毎年毎年、死刑制度と死刑囚の扱いについて各方面から非難されてる日本の状況もどうなんだって話だが。
・UK MP says 'world's longest-serving' death row prisoner is scar on Japan's conscience(2010年3月9日 amnesty.org.uk)
・日本 : 世界一長期間拘束されている死刑囚は日本の良心の傷(2010年3月24日 amnesty.or.jp)

↑では、Alistair Carmichael 英国国会議員が袴田 巌氏が長期拘禁されてることを非難していた。
以下、2010年3月9日分 amnesty.org.uk 『UK MP says ~』からその部分を(略
ただし、日本語版からもそこに対応する部分を引用する。

---- 以下引用 ----
[以下英語版]
(中略)
“No-one should be sentenced to death in this day and age and it’s mind-boggling to think that Hakamada Iwao has been on death row since the time of the Beatles or the first moon landing.

“It’s a personal tragedy for Mr Hakamada and a scar on the conscience of Japan.

“I campaigned for years on the Kenny Richey case so I’m well aware of just how appalling life on death row really is. But this case is in a category all of its own. It’s truly shocking.

“Just going to the Japanese embassy in London isn’t going to get Hakamada Iwao off death row overnight, but it’s part of a process to secure him a fair retrial or ensure he’s released.”
(以下略)

[以下日本語版]
(中略)
「今日の世界では、誰であれ死刑を宣告されるべきではない。袴田巌さんが、ビートルズの時代から、また、人類が初めて月面着陸した頃からずっと死刑囚として拘禁され続けていることを思うと、私は言うべき言葉を失う」

「それは、袴田さん個人にとっての悲劇であるとともに、日本の良心に深く刻まれた傷である」

「私は、(米国の死刑囚である)ケニー・リッチーのケースについて長年関わってきた。だから、死刑囚がいかに悲惨な境遇に置かれているかを十分に理解している。しかし、袴田さんのケースは、そうした一般に言われる死刑囚のケースとはまったく違う。本当に衝撃的なケースである」

「ロンドンの日本大使館に行ったからといって、袴田巌さんを一夜にして死刑囚監房から出すことはできないだろう。しかしそれは、彼に公平な再審を保障すること、もしくは釈放を確保するための一歩なのだ」
(以下略)
---- 引用以上 ----

この後 amnesty.org.uk の声明では、日本の死刑囚に対する扱いの酷さを述べてるが省略。
ま、『死刑囚を長年放置する前に死刑執行するのが筋だろ』と勘違いする人は結構いそうだが・・・。


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