flagburner's blog(仮)

マイナーな話題を扱うことが多いかもしれません。

Covering radioactive water leak at Fukushima: negative campaign against Tokyo 2020's bid? Pt.2

2013-09-03 22:39:23 | 五輪招致ネタ
今回は昨日の続きみたいなモン。


先月発覚した福島第一原子力発電所で起きている高濃度の放射性汚染水漏れに関しては、東京電力と日本政府の対応の不味さを露呈する格好となった。
各方面から非難を浴びたとか2020年夏季五輪招致に影響が出るのを懸念したかどうか不明だが、ようやく日本政府もこの騒動について対策をとることにしたのだが・・・。
・政府が原発汚染水対策で国費投入、東電任せ転換(2013年9月3日 jp.reuters.com)

色んな意味で
以下、2013年9月3日分 jp.reuters.com『政府が~』から主要な部分を(略

---- 以下引用 ----
[東京 3日 ロイター] - 政府は3日、東京電力(9501.T: 株価, ニュース, レポート)福島第1原発の汚染水対策で470億円の国費投入を含む基本方針を発表した。

安倍 晋三首相は対策を決定した会議で、「政府が総力を挙げて対策を実施する」と強調。
地下水の建屋への侵入を防ぐ凍土遮水壁の構築などで470億円の国費を投入することで従来の東電任せを転換し、政府主導で対策を進める姿勢を明確にした。
ただ、総合対策には目新しい内容に乏しい上、汚染水問題では東電や政府の予想を超えて問題が多発しており、総合対策が十分な成果を上げるかどうは不透明といえそうだ。
(中略)

<世界で前例ない大規模凍土壁>

基本方針で示された各対策は、8月7日開催の「原子力災害対策会議」で示された凍土遮水壁の設置など、今回決定した対策の多くは発表済みの内容が目立つ。

1カ月前から前進した点といえば、1)2015年7月までとしていた凍土壁の完成・運用開始時期を2014年度中(14年9月以降)に前倒し、2)汚染水を処理する「多核種除去設備」の処理能力をより強化した設備を整備、3)タンクからの汚染水の漏えいリスクを軽減するため、(保管能力の高い)溶接型のタンクの増設を最大限加速し、全ての(漏えいを起こした)ボルト締めタンクへの置き換えを進める─などが該当する。

建屋の周囲1.4キロの土を凍らせて地下水の流入を防ぐ目的で設置する凍土壁だが、今回のような大規模でしかも10年単位といった長期間で運用することは世界的に前例がなく、実験的な要素が強い。

しかも凍土壁設置は現在、事業化調査中だ。
15年7月までとしていた完成時期を前倒しする点について、資源エネルギー庁原子力発電所事故収束対応室長の新川 達也氏は、「凍土遮水壁を作ることの効果が大きく、それを加速することが全体のリスクを下げる道だと考えて前倒しをする」と説明するが、前倒しを可能とする具体的な根拠は示せていないのが実情だ。
(以下略)
---- 引用以上 ----

そもそも、凍土壁云々ってのは、今年5月の時点で日本政府による汚染水処理対策委員会が提案してたものっぺぇ。
内容としては、地中に埋めた凍結管の中に冷却材を流し続ける→土を凍らせる、というものらしいが・・・。
この辺は以下参照(手抜き)
・政府の『凍土方式』の遮水壁とは、何だ(2013年8月6日 kaze-to-hikari.com)

要するに、今回日本政府が示した福島第一原発における汚染水流出への対策は、有効かどうか非常に怪しい代物ってこと。
もっとも、一番の問題は、東京電力と日本政府がこの問題の実態を掴みきれてないことだろうが・・・。


と、福島第一原発における汚染水流出への対策に苦慮してる間も、東京電力と日本政府への批判が続いていた。
これに関して、天下の夕刊フジが意味のわからない記事を書いてくれた。
・韓国の東京五輪招致“妨害”に反撃 政府 汚染水対策に470億円投入(2013年9月3日 zakzak.co.jp)

見出しを見た時点で今月分の気力を使い果たしそうなこの記事。
内容もそれに負けず劣らずの(放送禁止用語)っぷりだった。
以下、2013年9月3日分 zakzak.co.jp『韓国の~』から前半部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
注目の対策案は、地下水が原子炉建屋へ流入するのを防ぐ「凍土遮水壁」の設置や、汚染水から放射性物質を取り除く「多核種除去装置(ALPS)」を拡充に国費を投入することが柱。
汚染水の海洋流出を防ぐため、タンクの補強などの緊急対策にも乗り出す。

 安倍首相は2日の政府与党連絡会議で「今後は東電任せにせず、国が前面に出て必要な対策を実行する。基本方針を取りまとめる」と発言。自民党の石破茂幹事長も「国民に理解してもらえるように説明責任を果たさなければならない」と危機感を示した。

 政府・与党が危機感を強める背景には、汚染水問題が「国家の信用」に関わる重大事項であることに加え、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで7日夕(日本時間8日早朝)に開かれる国際オリンピック委員会(IOC)総会を前に、汚染水問題を取り上げた反日キャンペーンが展開されていることがある。

 8月29日の自民党の震災復興加速化本部の会合でも、出席議員から「日本を不利に導く活動が行われている」と懸念の声が相次いだ。
(以下略)
---- 引用以上 ----

汚染水の話を取り上げること自体が反日キャンペーンって・・・。
どんだけ福島第一原発の状況について知られたくないんだよ(呆)。
この辺りは、昨日ネタにした 森 喜朗(Yoshiro MORI)元日本国首相の発言に通じるものがあるけど。

だが、上の引用部分は前フリにすぎなかった。
この後、例の記事は高濃度のデムパを放出しつつ、「全部韓国のせい」と言い張っていた。
以下、2013年9月3日分 zakzak.co.jp『韓国の~』からさっきの続きを(略
読む前に、一度も着たことが無いツアーTシャツの枚数を確認しておくこと!(謎)

---- 以下引用 ----
(中略)
特に目立つのは韓国メディアだ。
最近、東京招致に疑問符をつける報道を続けている。

 今月2日付の「中央日報」は、「放射能問題の安全より五輪招致が重要なのか」と題する社説を掲載。
「期限内に汚染水問題を解決できなければ、五輪招致を自主的に放棄するという覚悟を示すタイミング」と、おせっかいな忠告を送ってきた。

 8月21日付「朝鮮日報」では、「皇族の五輪招致活動に違憲の疑い」と報道。
IOC総会を前に寛仁親王妃信子さまの長女、彬子(あきこ)さまと、高円宮妃久子さまがアルゼンチンを訪問され、IOC委員と面談されることを「皇族の政治活動を禁じた憲法に違反する疑いがある」などと、珍妙な憲法解釈を披露している。

韓国の民間団体は以前から、日本で行われた特殊な「反韓・嫌韓デモ」を取り上げて、「五輪の資格なし」などと、IOCや海外メディアに訴える活動までしている。

五輪招致のライバルであるスペイン(マドリード)、トルコ(イスタンブール)に加え、招致活動に立ちふさがる韓国。
まったく、困ったもんだ。
---- 引用以上 ----

↓中央日報(Joongang Ilbo)の社説。
・【社説】放射能問題の安全より五輪招致が重要なのか(2013年9月2日 japanese.joins.com)

参考までに、2013年9月2日分 japanese.joins.com『放射能問題の~』より冒頭部分と〆を(略)

---- 以下引用 ----
日本の国会が福島第1原発の放射能汚染水流出問題に対する審議を国際オリンピック委員会(IOC)総会後に延期することにした。
7-10日にブエノスアイレスで開催されるIOC総会を控え、国会で汚染水問題の深刻性と政府の遅い対応をめぐる攻防が繰り広げられれば、2020年夏季五輪の招致に支障をきたすかもしれないという判断のためだという。
衆院経済産業委員会は、安倍政権が今週中に出す汚染水対策を見た後、今月中旬に汚染水流出問題を議論する方向で日程を調整した。
事の先後と軽重を考えない安易で無責任な決定だ。
日本の政治家の目には放射能に対する安全よりも五輪招致がもっと重要なのだろうか。
(中略)

汚染水流出は日本だけの問題ではない。
世界の海洋環境と生態系に悪影響を及ぼす重大な問題だ。
今は期限内に汚染水問題を解決できなければ五輪招致を自主的に放棄するという覚悟を示すタイミングであり、五輪招致にこだわる時期ではない。
安倍政権は汚染水流出問題を国家的な非常事態と認識し、対策の準備に全力を傾けるべきだ。
---- 引用以上 ----

上の中央日報の穏当な忠告すら、おせっかいというより反日と言い張る日本政府や夕刊フジの方々は相当おめでたい頭の構造をしてるんだろうな。
ついでに、この期におよんで「韓国が言うな」とか言い張る人達も・・・。
下手したら、福島第一原発の汚染水問題の処理に手間取った時の言い訳に「韓国などによる反日活動」云々を持ち出しかねない。
その後どうなっても、責任は一切負いかねるが。

ちなみに、高円宮妃久子様がブエノスアイレスに行く→IOC 総会に出席することに関して、菅 義偉(Yoshihiro SUGA)官房長官は妙なことを述べていた。
・菅氏、宮内庁長官発言を批判 「非常に違和感」(2013年9月3日 47news.jp)

以下、2013年9月3日分 47news.jp『菅氏~』を全文(略

---- 以下引用 ----
菅 義偉官房長官は3日午前の記者会見で、2020年夏季五輪の開催都市を決める国際オリンピック委員会(IOC)総会への高円宮妃久子さまの出席をめぐる風岡 典之宮内庁長官の発言を「非常に違和感を感じる」と批判した。

 風岡氏は2日、招致活動を政治的な活動とする立場から、出席を「苦渋の決断」とし「天皇、皇后両陛下も案じられていると推察した」と述べた。

会見で菅氏は、官邸から文部科学省を通じて宮内庁側に久子さまのIOC総会出席を要請したことを明らかにした上で「皇室の政治利用、官邸からの圧力であるという批判は当たらない」と強調した。 
---- 引用以上 ----

普通に官邸からの圧力だろうが・・・。


それにしても。

仮に、中央日報と同じことを guardian.com が言い出したら 3K新聞はどういう反応をするんだろうか?


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。