・・・相変わらず現実生活はドタバタ続き(謎)。
今年5月のことになるが、世界動物園水族館協会(World Association of Zoos and Aquariums:WAZA)が日本動物園水族館協会(Japan Association of Zoos and Aquariums:JAZA)の会員資格を停止+除名通告を行った。
理由は、「一部の水族館が和歌山県太地町で行われてる追い込み漁で捕獲されたイルカを入手+改善姿勢が見られない」というもの。
この決定を受け、JAZAに加盟してる動物園と水族館はイルカの捕獲方法を改善(追い込み漁での捕獲禁止)する方針を固めた。
そして、昨日、WAZAはJAZAの会員資格停止を解除したのだが・・・。
・世界水族館協会、日本の資格停止解除 イルカ漁対応受け(2015年7月10日 asahi.com)
タイトルが不適切な気がする上の記事。
とりあえず、2015年7月10日分 asahi.com『世界(動物園)水族館協会~』を全文(略)
---- 以下引用 ----
世界動物園水族館協会(WAZA、本部スイス)は9日、追い込み漁で捕獲されたイルカの入手を日本動物園水族館協会(JAZA)が禁じたことを受け、JAZAに科していた会員資格の一時停止措置を公式に解除したと発表した。
WAZAは2004年の年次会合でイルカ追い込み漁について非難決議をしたが、その後も日本の水族館は和歌山県太地町の追い込み漁で捕獲したイルカの購入を続けた。
このため、WAZAは今年4月、JAZAの会員資格の一時停止を決定。
1カ月以内に追い込み漁で捕まえたイルカを買うのをやめなければ、JAZAを追放処分にする旨を通告していた。
(ジュネーブ=松尾 一郎)
---- 引用以上 ----
↓WAZAの声明。
・Crucial Breakthrough by WAZA(2015年7月9日 waza.org)
参考までに、2015年7月9日分 waza.org『Crucial Breakthrough~』から中盤部分を(略)
---- 以下引用 ----
(中略)
To ensure a comprehensive outcome, WAZA requested and received a range of assurances about how the new JAZA policy would be implemented and monitored over time.
These are summarised as:
・The Chair of JAZA formally advised all its members on 12 June 2015 of the decision to ban the acquisition of cetaceans captured in drive hunts, effective immediately.
JAZA resolved to undertake all necessary actions if a member were found to violate this decision, including expulsion.
Necessary changes to the bylaws are being made.
・The JAZA decision does not stop at the Taiji hunts; the ban is comprehensive across all similar fisheries.
・To achieve ongoing monitoring, JAZA will establish a registry for all individuals of all species held at its member institutions, including photographs for individual identification.
Currently JAZA has the studbooks for bottlenose dolphin, Pacific white-sided dolphin, and finless porpoise.
・Every member of JAZA that enters the Association will provide a written oath to comply with the Association's rules and directions.
The corollary of these decisions has also produced an initiative to improve the husbandry and breeding expertise in JAZA member facilities, with a new task force committee to build member capacity to address improved husbandry and breeding practices for all dolphins and other cetaceans.
"We will continue to monitor progress and ensure that JAZA further develops its policies. We are confident that JAZA aspires to reform its previous practices and WAZA will enhance cooperative efforts to support JAZA's decision", says Lee Ehmke, WAZA President.
(以下略)
---- 引用以上 ----
変な話になるが、この騒動は日本の水族館におけるイルカの繁殖が結構進んでいないのを知らしめることになったと言える。
WAZAの声明はそれを裏付けているかと。
ただ、日本国内では、太地町におけるイルカ漁の是非ばかりに注目が集まった感は否めないが・・・。
無論、JAZAの方針に反発する水族館も結構いる。
その辺は、追い込み漁で捕獲したイルカを入手するための新団体設立を示唆したことからも伺える。
・水族館の新団体設立、当面見送り 追い込み漁イルカ問題(2015年7月9日 asahi.com)
もっとも、この案は、JAZA内部における影響力確保を狙った模様。
参考までに、2015年7月9日分asahi.com『水族館の~』を全文(略)
---- 以下引用 ----
追い込み漁によるイルカの入手を日本動物園水族館協会(JAZA)が禁じたことを受けてJAZAの傘下組織「鯨類会議」加盟の一部の水族館が、イルカ購入の継続のために新団体の設立をめざした問題で、これらの水族館が9日、新団体の設立を当面見送ることを決めた。
複数の関係者が取材に明らかにした。
JAZAは、追い込み漁を問題視する世界動物園水族館協会(WAZA、本部スイス)から4月に会員資格を停止されると、5月に追い込み漁のイルカ購入の禁止を決めた。
従わない場合は会員水族館を除名する方針を示していた。
これに対し、34水族館でつくる「鯨類会議」に所属する幹事8水族館は6月、追い込み漁イルカの購入続行を見すえ、鯨類会議を解散して新団体を設立する案をとりまとめた。
8~9日に神奈川県であった会合で表明する方針だった。
しかし、水族館関係者によると、WAZAとJAZAの関係などについて今後も議論することが示されたとし、鯨類会議の解散と新団体の設立表明は見送られたという。
---- 引用以上 ----
一部水族館側としては、JAZAの影響力低下につながる団体脱退という手段を温存することで、JAZAに加盟している他の団体 -- 特に動物園 -- への圧力をかけるほうが得策と踏んだのかもしれん。
JAZAでは水族館が少数派とはいえ、JAZAの影響力低下による被害が比較的大きい動物園側としては、水族館側の意向を迂闊に無視できないと思われるし・・・。
繰り返しになるけど、一連の騒動は、日本の水族館や動物園の存在意義自体を問う形となった。
ってのを踏まえると、今必要なのは、日本の水族館や動物園の進むべき道は何かを検討することじゃ?
その辺について、当事者の人達がどう考えてるかは不明だけど・・・。
今年5月のことになるが、世界動物園水族館協会(World Association of Zoos and Aquariums:WAZA)が日本動物園水族館協会(Japan Association of Zoos and Aquariums:JAZA)の会員資格を停止+除名通告を行った。
理由は、「一部の水族館が和歌山県太地町で行われてる追い込み漁で捕獲されたイルカを入手+改善姿勢が見られない」というもの。
この決定を受け、JAZAに加盟してる動物園と水族館はイルカの捕獲方法を改善(追い込み漁での捕獲禁止)する方針を固めた。
そして、昨日、WAZAはJAZAの会員資格停止を解除したのだが・・・。
・世界水族館協会、日本の資格停止解除 イルカ漁対応受け(2015年7月10日 asahi.com)
タイトルが不適切な気がする上の記事。
とりあえず、2015年7月10日分 asahi.com『世界(動物園)水族館協会~』を全文(略)
---- 以下引用 ----
世界動物園水族館協会(WAZA、本部スイス)は9日、追い込み漁で捕獲されたイルカの入手を日本動物園水族館協会(JAZA)が禁じたことを受け、JAZAに科していた会員資格の一時停止措置を公式に解除したと発表した。
WAZAは2004年の年次会合でイルカ追い込み漁について非難決議をしたが、その後も日本の水族館は和歌山県太地町の追い込み漁で捕獲したイルカの購入を続けた。
このため、WAZAは今年4月、JAZAの会員資格の一時停止を決定。
1カ月以内に追い込み漁で捕まえたイルカを買うのをやめなければ、JAZAを追放処分にする旨を通告していた。
(ジュネーブ=松尾 一郎)
---- 引用以上 ----
↓WAZAの声明。
・Crucial Breakthrough by WAZA(2015年7月9日 waza.org)
参考までに、2015年7月9日分 waza.org『Crucial Breakthrough~』から中盤部分を(略)
---- 以下引用 ----
(中略)
To ensure a comprehensive outcome, WAZA requested and received a range of assurances about how the new JAZA policy would be implemented and monitored over time.
These are summarised as:
・The Chair of JAZA formally advised all its members on 12 June 2015 of the decision to ban the acquisition of cetaceans captured in drive hunts, effective immediately.
JAZA resolved to undertake all necessary actions if a member were found to violate this decision, including expulsion.
Necessary changes to the bylaws are being made.
・The JAZA decision does not stop at the Taiji hunts; the ban is comprehensive across all similar fisheries.
・To achieve ongoing monitoring, JAZA will establish a registry for all individuals of all species held at its member institutions, including photographs for individual identification.
Currently JAZA has the studbooks for bottlenose dolphin, Pacific white-sided dolphin, and finless porpoise.
・Every member of JAZA that enters the Association will provide a written oath to comply with the Association's rules and directions.
The corollary of these decisions has also produced an initiative to improve the husbandry and breeding expertise in JAZA member facilities, with a new task force committee to build member capacity to address improved husbandry and breeding practices for all dolphins and other cetaceans.
"We will continue to monitor progress and ensure that JAZA further develops its policies. We are confident that JAZA aspires to reform its previous practices and WAZA will enhance cooperative efforts to support JAZA's decision", says Lee Ehmke, WAZA President.
(以下略)
---- 引用以上 ----
変な話になるが、この騒動は日本の水族館におけるイルカの繁殖が結構進んでいないのを知らしめることになったと言える。
WAZAの声明はそれを裏付けているかと。
ただ、日本国内では、太地町におけるイルカ漁の是非ばかりに注目が集まった感は否めないが・・・。
無論、JAZAの方針に反発する水族館も結構いる。
その辺は、追い込み漁で捕獲したイルカを入手するための新団体設立を示唆したことからも伺える。
・水族館の新団体設立、当面見送り 追い込み漁イルカ問題(2015年7月9日 asahi.com)
もっとも、この案は、JAZA内部における影響力確保を狙った模様。
参考までに、2015年7月9日分asahi.com『水族館の~』を全文(略)
---- 以下引用 ----
追い込み漁によるイルカの入手を日本動物園水族館協会(JAZA)が禁じたことを受けてJAZAの傘下組織「鯨類会議」加盟の一部の水族館が、イルカ購入の継続のために新団体の設立をめざした問題で、これらの水族館が9日、新団体の設立を当面見送ることを決めた。
複数の関係者が取材に明らかにした。
JAZAは、追い込み漁を問題視する世界動物園水族館協会(WAZA、本部スイス)から4月に会員資格を停止されると、5月に追い込み漁のイルカ購入の禁止を決めた。
従わない場合は会員水族館を除名する方針を示していた。
これに対し、34水族館でつくる「鯨類会議」に所属する幹事8水族館は6月、追い込み漁イルカの購入続行を見すえ、鯨類会議を解散して新団体を設立する案をとりまとめた。
8~9日に神奈川県であった会合で表明する方針だった。
しかし、水族館関係者によると、WAZAとJAZAの関係などについて今後も議論することが示されたとし、鯨類会議の解散と新団体の設立表明は見送られたという。
---- 引用以上 ----
一部水族館側としては、JAZAの影響力低下につながる団体脱退という手段を温存することで、JAZAに加盟している他の団体 -- 特に動物園 -- への圧力をかけるほうが得策と踏んだのかもしれん。
JAZAでは水族館が少数派とはいえ、JAZAの影響力低下による被害が比較的大きい動物園側としては、水族館側の意向を迂闊に無視できないと思われるし・・・。
繰り返しになるけど、一連の騒動は、日本の水族館や動物園の存在意義自体を問う形となった。
ってのを踏まえると、今必要なのは、日本の水族館や動物園の進むべき道は何かを検討することじゃ?
その辺について、当事者の人達がどう考えてるかは不明だけど・・・。