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「迷惑行動する保守」の和歌山県太地町聖地化計画?

2010-09-14 19:58:38 | 捕鯨騒動
今月1日から和歌山県太地町で始まった毎年恒例のイルカ漁。
これに対し、Sea Shepherd のメンバーと「迷惑行動する保守」の方々が太地町に入り「何か」をやるタイミングをうかがっていた。

これに関連して、あの「迷惑行動する保守」がの片割れである瀬戸 弘幸氏が謎発言をしていたのだが・・・。
・太地町・チラシを全戸配布へ(2010年9月13日 せと弘幸Blog『日本よ何処へ』)

実は、昨日太地町で「迷惑行動する保守」が予定していた街宣は中止されたらしい。
もっとも、「迷惑行動する保守」の方々にしてみればこの判断は少々複雑な結果になったようだが・・・。
以下、2010年9月13日分せと弘幸~『太地町~』から中盤部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
 昨日、中日新聞社の記者も「シーシェパードの人間が来ているが、今日来るのを知っていたのか」と質問してきました。
「当然知っていたから来た。」と答えました。

 現場で糾弾活動も行いましたが、今朝のマスコミは全て無視しました。
我々の抗議行動を無視した以上、SSがやって来たとの報道も出来ません。


 我々が動くことでSSの資金調達の為の活動も全く無視され報道されないということがこれで分かりました。
皮肉にもこれ以上の彼らに取っては打撃、我々に取っては成果はないと満足しています。

 彼らはこの円高の中でわざわざ日本にやって来ても、マスコミに宣伝してもらえないわけですから、今回は完全に失敗ということでしょう。
(以下略)
---- 引用以上 ----

円高云々は関係ないと思うのだが・・・。
Sea Shepherd のメンバーってのは、ある場所に「いる」だけなら何の意味もないのは確かだな。
ただし、太地町で何が行われてるかについては調べてたのでさほど損をしたとは思えないのだが。
ついでに、今後のために日本の様子を「観察」した・・・なんて可能性もあるけど(謎)

それはともかく。
Sea Shepherd のメンバーが事を起こさなかったのは、単純にメンバー不足という要因が強かったと思われる。
実は俺も知らなかったんだけど、O'barry 氏が太地町でのデモを中止した(殺人予告の脅迫状なるものが届いていた)ことも遠因だったかと。
・Threats keep dolphin protest out of Japan village(2010年9月1日 washingtonpost.com;AP)

しかも、中止を決めたのは(よりによって)日本の警察からの指導があったからだとか。
それにともなって、イルカ漁の中止を求める署名を水産庁に渡すこともやめたとか・・・。
以下、2010年9月1日分 washingtonpost.com『Threats keep~』から O'barry 氏の発言部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
On Thursday, he will take a petition signed by 1.7 million people from 155 nations demanding the end of the dolphin hunt to the U.S. Embassy in Tokyo, escorted by police security.

The 70-year-old had initially planned to take the petition to the Japanese Fisheries Ministry.
That was also canceled on advice from Japanese police.

"I wish all these people could be in Taiji," the small coastal village highlighted in the documentary, O'Barry told The Associated Press.
"It was too dangerous. The big losers are the people of Taiji."
(以下略)
---- 引用以上 ----

殺人予告、ね。
まさか「迷惑行動する保守」の方々が送ったんじゃねぇだろうな?
仮にやっていたとしても、幹部クラスは「知らん」の一点張りだろうけど・・・。

で、これに気を良くしたのか何なのか、「迷惑行動する保守」は太地町でぶっ飛んだことをやっていた模様。
実は、『イルカ漁・捕鯨妨害の環境テロリスト 犯罪予告をしたシーシェパードを許すな!』というチラシを太地町で配布したとか。
しかも、ご丁寧に新聞屋に頼み込んで・・・。
以下、2010年9月13日分せと弘幸blog~『太地町~』から後半部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
今回、地元住民の反応は非常に好意的でした。配布していたら住民の一人が「何をしているのですか?」と話をかけてきたので、チラシを見せて、これを太地町の全ての家に配布する為にやってきたと答えました。

 するとそれは大変なことだから、新聞屋さんに頼んで配布したら良いと教えられ、新聞屋さんにチラシの配布をお願いしました。
二軒の店とも内容を見て、「これは太地町の人は皆喜ぶよ」と言って快く受けて頂きました。

 そして本日、太地町の新聞を購読している全家庭にチラシが配布されたと言うわけです。
今後SSの妨害や潜伏する活動家を見つけた場合、我々の所に連絡を頂けると思います。

 地元でこのSSに対して警戒し流し街宣を行なっている団体とも知り合ったので、緊急を要するときには地元警察や協力していただける方々に対しても通報することも可能となりました。
(以下略)
---- 引用以上 ----

どうやら、以前綿井 健陽氏が考えていたこととは逆の事態に向かっているようだ。
つまり、「迷惑行動する保守」と太地町の方々が協力関係を結んでしまう、というある意味最悪の事態に・・・。
ま、これに関しては、日本国内で「迷惑行動する保守」の活動に反対してる方々の責任もそれなりにあるのだが。
「迷惑行動する保守」の危険性を太地町の方々に伝えなかった、という面で・・・。
(業務連絡:太地町の方でこのチラシを持ってる方がいたら、俺のメールアドレスにそのチラシの画像を送付してください(無理))


一方、Sea Shepherd のメンバーは別のことを考えていたようで・・・。
・Sea Shepherd's Scott West Arrives in Taiji(2010年9月12日 Sea Shepherd)

ここでは、今回の活動で太地町の方々と対話した際の感想について触れていた。
以下、2010年9月12日分 Sea Shepherd『Sea Shepherd's~』からその部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
We will return at dawn to record what happens next.
The fishermen say they will not kill any tomorrow, but only select some for captivity and free the remaining dolphins.
According to reports, we understand their intent is to continue this practice through September and then resume killing the remaining dolphins in October.
Their idea is that the world’s attention will have moved on by then.
However, our attention will not have moved on.
We will be here for as long as it takes to keep the spotlight on this atrocity.

The fishermen say that we do not understand them, and ask how we dare, as foreigners, to come to their home and press our values upon them.
What they fail to see is that we are the same.
We are all earthlings, and as such have a responsibility to this planet and the other life forms on it.
The oceans are dying, and the captivity and slaughter of these dolphins hastens that death.
Once the oceans are dead, we too are dead—all of us.
(以下略)
---- 引用以上 ----

なんだろうな。
この騒動ってのは、太地町の方々にとって悪い方向に向かってしまってるのかもしれん。
つまるところ、「迷惑行動する保守」の方々などによるイカれた運動の支持を受けることで、日本国内からもイルカ漁への反発を招いてしまうという状況だ。
そして、地球全体の生物が置かれてる状況について考える余地も・・・。

冗談抜きで、太地町が「迷惑行動する保守」の方々にとっての聖地になりかねない状況だ。
そうなったら、次は千葉県大多喜町に「迷惑行動する保守」の方々が入りこんで・・・。
滅茶苦茶だ。


それにしても。
O'barry 氏に殺人予告の脅迫状を送ったのは誰なんだろうか?


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4 コメント

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Unknown (Ursaemajpris)
2010-09-15 12:26:09
> Sea Shepherd のメンバーってのは、ある場所に「いる」だけなら何の意味もないのは確かだな。
現在の主な活動はWEB公開用の太地町の映像収集みたいですね。
【中日新聞】シー・シェパードがイルカ漁を撮影 和歌山・太地町
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2010091402000008.html
瀬戸氏は「マスコミに宣伝してもらえないわけですから、今回は完全に失敗ということでしょう。」なんつってますが、自分たちで世界中に向けて情報発信するつもりの連中に(日本の)マスコミが報道しないとか何を言ってるんだか。
感覚がずいぶんとお古いですね。
まあ既に中日新聞が「宣伝」しちゃってるわけですが。
しかも私が上記の記事を見つけたのは、瀬戸氏が名指しした「中日新聞 太地町」でググったからですから、瀬戸氏も間接的に「宣伝」に協力してしまったという事ですね(TT)

あと瀬戸氏は別記事にリンクも貼ってますが、
【中日新聞】反捕鯨家到着で連日ピリピリ 「ザ・コーヴ」の太地町
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2010090802000022.html
>米国ロサンゼルスの会社社長、リチャード・ロンドンさん(59)は「米国人も奴隷制を文化だと思っていた時代があった。イルカ漁も悪い文化だからやめてほしい」と話し、漁の様子を撮影。映像はインターネットで流し、実態を世界に訴えるという。

誰だかの考察で欧米人にとっての鯨肉食は「人肉食を想起させるタブー」てのがありましたけど、2010年9月12日分 Sea Shepherd『Sea Shepherd's~』の記載もそうですが、鯨肉食を「食文化」として許容する気が連中にないのなら「対話」なんぞは成立しようがないでしょうね。
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Ursaemajpris さんへ (flagburner)
2010-09-15 20:20:27
コメント&情報ありがとうございます。

>瀬戸氏は「マスコミに宣伝してもらえないわけですから、今回は完全に失敗ということでしょう。」なんつってますが~
私も中日新聞の記事を見落としていたのであんまり人のことをとやかく言えないのですが・・・。
まぁ、メディアで Sea Shepherd の活動を伝えてもらう方が影響力が大きい(+効率的)なのは確かなんですよね。
とはいえ、今時メディアだって Sea Shepherd の公開した動画や声明を観てから記事を書きますからね。
その意味では、瀬戸氏の発言は(自分達も Sea Shepherd のように情報発信できる立場にもかかわらず)間が抜けていると言わざるを得ません。

>~鯨肉食を「食文化」として許容する気が連中にないのなら「対話」なんぞは成立しようがないでしょうね。
多分日本の食文化(なんてものがあるかどうか知らんが)について自分達なりに調べたんでしょうけどね(苦笑)
Sea Shepherd の方々は、もう少し問題提起の方法を練った方がいいような気がします。
例えば、『昔は日本でも鯨肉を食べる習慣はあった(豚や牛に犬(!)も食べていた)が、現在の日本で鯨肉を食べる習慣を続けられる状況にあるのか?』とか・・・。
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Unknown (Ursaemajpris)
2010-09-16 13:22:09
>メディア
まあシー・シェパードは日本のメディアが何を書こうがあまり気にして無いんじゃないでしょうかね。
「日本の新聞がこんな事を書いてる!」と海外で話題になるほど影響力があれば違いましょうが。

>日本の食文化
食習慣か食伝統と呼んだ方が良いのかもしれませんね。
あと、もう1件見つけました。
【サーチナ/米国ブログ】イルカ漁映画『ザ・コーヴ』に衝撃、「理解できない文化」
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0908&f=national_0908_057.shtml
鯨(イルカ)漁=奴隷制度 てのは(欧)米人にはイメージし易い関連付けなんでしょうか?
この辺の倫理感覚からして、もう分かり合えない気がしてます。
それとも、シー・シェパードとかがそーゆー宣伝をしてるんでしょうか?

>Sea Shepherd の方々は、もう少し問題提起の方法を練った方がいいような気がします。
シー・シェパードの方針が行動の幅を制限してるんでしょうね。
穏健な方法じゃあ他の団体と差別化できない、てのもあるのかもしれません。
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Ursaemajpris さんへ (flagburner)
2010-09-17 19:55:44
コメント&情報ありがとうございます。

>鯨(イルカ)漁=奴隷制度 てのは(欧)米人にはイメージし易い関連付けなんでしょうか?
実際、奴隷制度ってのは形を変えたり変えなかったりしつつ現在も存続してるので、非常にわかりやすいんですよね。
(世界で過去に行われていた奴隷制度にも差は結構あるのですが)
イルカを奴隷に例えることの問題点としては、イルカと人間は異なる種であることを無視していることでしょうか・・・(だからって人間がイルカを勝手に殺す権利があるとは言い切れませんが)。

>シー・シェパードの方針が行動の幅を制限してるんでしょうね。
う~ん。
派手に行動してナンボ、という面もありますからね(謎笑)
ただ、公式サイト上での声明や動画の出し方については工夫の余地はあるのですが・・・。
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