flagburner's blog(仮)

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Wrong:Cool Japan, Fact:Freeze Japan(Apr 20, 2013)

2013-04-20 20:31:20 | おかしな人たち
少し前になるが、俺は日本政府が売り込もうとしてる「クールジャパン(Cool Japan)」なるものをネタにした。
・Cool Japan? No!Cooooooooooooold Japan!!(Mar 21, 2013)(2013年3月21日 flagburner's blog(仮))

実は、少し前から日本政府は「クールジャパン推進会議」なる会議を開催していた。
で、今月3日、その2回目の会議が行われたのだが・・・。
・クールジャパン推進会議(第2回)議事録(2013年4月3日 cas.go.jp;.pdfファイル)
・クールジャパン推進会議(第2回):資料(2013年4月3日 cas.go.jp;.pdfファイル)

この会議の議事録を読んでる最中、悪寒と頭痛がずっと襲ってきた俺。
とにかく、議員の方々の発言はどれも「日本Sugueee」という願望ダダ漏れな代物だった。
その中で問題だったのは、依田 巽(Tatsumi YODA)氏の発言。
依田氏は、第1回目の会議における自身の発言を資料として提示しつつ、クールジャパン構想の目指すものを語っていた。
参考までに、依田氏が提示した資料の画面メモ(へのリンク)

・(資料11ページ)

・(資料12ページ)

・(資料13ページ)

クールジャパン立国宣言・・・(唖然)。

そもそも、この構想ってのは、日本のモノを日本国外に売り込むことをメインにしてる節があるらしい。
要は、日本国外の人をモノの制作段階からいかに巻き込むか、という視点に欠けてるってことだが・・・。
この辺は以下参照(手抜き)
・クールジャパンがあまりに寒いのは、アタマが前近代的「輸出」だから。21世紀は「ハブ」で考えるアタマに切り替えろ(2013年4月17日 nomad-ken.com)

とにかく、依田氏は今後のクールジャパンに関する予算に関してもカマしていた。
以下、2013年4月3日分 cas.go.jp『クールジャパン~会議録』から依田氏の発言部分の一部を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
現状クールジャパン関連で 64 兆円という数字を頭に入れておりますけれども、これを資料には 10 年後となっておりますが前倒しして 5年後に 100兆円を目標とすべきであると思います。
それをどう進めるかということにつきましては13 ページ[で]述べております通り、国と民一体となって推進しなければならないと思います。
知財事務局、クールジャパン推進 会議が基本戦略をつくり、まず安倍総理によるクールジャパン立国宣言をしていただきたい。
そして、クールジャパン推進基本法の制定。
やはりそういう基本法をつくってクールジャパンを国として進めるんだということをきちんと体制づけていただきたいと思います。
(以下略)
---- 引用以上 ----

資金の多寡で、構想が上手くいくか否か決まるわけじゃないんだろうけど・・・。
依田氏の発言は、とにかく資金集めありきな気がしてならない。


だが、依田氏の発言はある意味前座。
真打ちは、天下の秋元 康(Yasushi AKIMOTO)氏の発言。
そこで、秋元氏は少しでも良心のあるクリエイターなら怒りを覚える発言が・・・。
以下、2013年4月3日分 cas.go.jp『クール~』から問題の部分を(略
読む前に、車のタイヤの空気圧確認を忘れないように!(謎

---- 以下引用 ----
(中略)
例えばお酒の話を伺っていて、まさにそうだなと。
けれども、大使館なりどこなりで、今までおやりになってきたことをそのままもう一回繰り返しても余り効果はないのではないかと思います。
そこから少しずつやることにもちろん意味がありますが、増田さんが予算がないとおっしゃっていたので、それにはクールジャパンの取り組みに賛同した日本中の優秀なクリエーターたちが取り組む。
ここがポイントなのですが、『これは国策であり、日本の危機なのだ』と、ノーギャラで、何とか日本をよくするために知恵を絞ってポスター1枚、キャッチコピー1つ、全てを総力をあげてやろうではないかという、そんなグループをつくるべきだと思いました。

日本酒で言うと、単なる利き酒会やいろんなことをやっても、多分なかなか広がらない。もちろんおいしいと思って頂けるし、それも無駄ではない。
でも効果的なのは、ヒットにはヒットの法則があって、例えば日本酒をそのまま前面に出すよりも、日本酒というのは温度なんだと。この温度では、私の友達はぬる燗にすごいこだわっていて、そのぬる燗という飲み方がおいしいんだと。
そのぬる燗という言葉が独り歩きして、日本酒にはぬる燗というのがあっておいしいんだということ、あるいは熱々の熱燗がおいしいんだ、この温度なんだ。ワインにはない温度というものが日本酒にはあるんだということを、それをどういうポスターで、どういうコピーで、あるいはどうそれを漫画にするのか、映画にするのか、ドラマのワンシーンに使うのか、コマーシャルをつくるのか。
それには日本に本当に優秀なクリエーターたちがいっぱいいるので、このクリエーターたちにこれは日本の仕事なんだと、日本のためにひと肌脱がないかというのを総理大臣の名前なのか、稲田大臣なのかでぜひ手伝ってくれということをやれば、嫌だと言う人はいないと思うのです。
(以下略)
---- 引用以上 ----

日本の危機、か。
良くも悪くも、クールジャパン構想にはナショナリズムを煽る側面があるってのを語ってるわ。

つか、ノーギャラで云々って、随分セコいな。
秋元氏は、ポスター1枚とキャッチフレーズ1つを作るのにどれだけ労力がかかるかを知らずに言ってるわけじゃないと信じたいが・・・。
クリエイターだって暇じゃないっての。

それより問題なのは、「日本のためにひと肌脱がないかというのを総理大臣の名前なのか~」という下り。
まるで、クリエイターの人達を秋元氏の手駒として扱ってる感が否めないのは俺だけ?
まぁ、秋元氏的には自分と関係が深い人達を念頭に発言してるんだろうが・・・。


そんな調子で進んだ会議の〆で、稲田 朋美(Tomomi INADA)クールジャパン戦略担当相は妙なことを・・・。
以下、2013年4月3日分 cas.go.jp『クール~』から稲田氏の発言の一部を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
先ほど秋元議員[が]おっしゃいましたように、このクールジャパンで日本の危機を突破するんだという心意気を発信することができたらなと思っております。

次回の推進会議では、第1回の会合、第2回の会合で提案された意見を踏まえて、提言の取りまとめを行いたいと思っております。
日程については事務局からお願いをいたします。
(以下略)
---- 引用以上 ----

クールジャパンで日本の危機突破どころか、コールドジャパン(Cold Japan)、さらには凍結日本(Freeze Japan)状態になる悪寒・・・。


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