flagburner's blog(仮)

マイナーな話題を扱うことが多いかもしれません。

チリの上院も「調査捕鯨」に反対したらしいが

2010-01-09 19:56:17 | 捕鯨騒動
今月6日に発生した、日本の「調査捕鯨」団の第二昭南丸が Sea Shepherd が所有してた船 Ady Gil 号に衝突した騒動。
これに前後して、チリの上院議会で日本の「調査捕鯨」に反対する決議案+αが可決されてたらしい・・・。
・Rechazan la caza de ballenas en la Antártica(2010年1月5日 senado.cl;スペイン語)

実の所、チリは南極大陸の領有権を主張しているらしいのよね。
当然の事ながら、南極海の一部も領海として扱ってるらしい。
ただし、その範囲についてアルゼンチンと争っているわけだが・・・。

しかし、南極海における日本の「調査捕鯨」の無茶苦茶さが変な形で露呈された格好となったのをきっかけとしたかどうか知らんが、チリの上院議会は日本の「調査捕鯨」について反対の意思を示した。
そこでは、ご丁寧に(?)ラテンアメリカ諸国にも協力を呼びかけていたのだが・・・。

つーことで、2010年1月5日分 senado.cl『Rechazan la caza~』の途中までを適当日本語訳にしてみた。
例によって、訳文の正確性は一切保証しな(略

---- 以下訳文 ----
チリ上院議会は南極海での捕鯨に反対する
Jaime Naranjo 上院議員と Juan Pablo Letelier 上院議員によって提出された案を議会が承認した



チリ上院は、「科学的目的」を主張し約1000頭の鯨を捕獲するため日新丸・昭南丸・第二勇新丸・第三勇新丸からなる捕鯨船団の航行に対し、チリ共和国大統領 Michelle Bachellet の名の下に日本政府に対し強い抗議の意を伝える決議案を賛成多数で可決した。


この決議案で、提出者の両上院議員は、この事態を非難するべくブエノスアイレス科学技術者連合(?)(La Asociación Grupo Buenos Aires)のメンバーが所属するラテンアメリカ諸国が首脳レベルで協調することを呼びかけた。

決議案では、チリの法律を適用しチリの領海内と公海内にある南極海捕鯨サンクチュアリ海域で捕鯨が行われないためのできる限りの手段が盛り込まれている。

さらに、日本政府によるチリ領海内における捕鯨に対し、チリ政府が強い懸念の意を示すことを求める宣言をチリ上院は可決した。

上院でこの決議案を提出した二人は、「商業捕鯨に関する捕鯨モラトリアムが実効となった -- 1986年以来、日本の捕鯨船は科学的調査の名目で 8,000頭以上の鯨を殺害している」述べた。
日本と同様に、ノルウェーとアイスランドは商業捕鯨を行っていた。

チリ上院と Naranjo 議員は、チリは世界各国と共に無差別の捕鯨から鯨を守るのを目的とする国際条約を締結してきたと付け加えた。

これに伴い、捕鯨に関する規則を定めた国際条約(International Convention for the Regulation of Whaling:la Convención Internacional para la Caza de ballenas)の履行という目的に沿いチリにおける捕鯨は1984年に停止された。

それと並んで、「意図的な鯨類殺害を正当化し海洋哺乳類に害を与えるのではなく、経済活動・余暇・文化、研究で海洋哺乳類の非致死的利用を推し進める一貫している有効な法的枠組み作成を進める」ことを狙いとして2008年10月25日に発効した法律第20,293 を含むいくつかの法案も採択されてきた。

この法案は、全ての海域がチリの法の下に捕鯨から保護される海域となることを示している。
この法案により、全ての海域を通る船や飛行機は捕鯨ができなくなる。

法案提出者は、現在日本から「南極海捕鯨サンクチュアリ」において捕鯨をするため南極海に来ている捕鯨船の行動を防ぐためにチリ政府はあらゆる手段を駆使しなければならない、と述べた。
(以下略)
---- 訳文以上 ----

法律第20,293 とその議論については以下を参照(手抜き)
・Historia de la Ley No 20.293(2008年10月25日 bcn.cl;.pdfファイル+スペイン語)

・・・わけわからん(馬鹿)。

つーか、日本政府が今後も強硬に「調査捕鯨」を続けるなら、ペルーの上院に続く国が出てくる可能性が高いっつーの。
そろそろ日本政府には、「調査捕鯨」を止めて欲しいところだ。
いや、本当の話。


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
すごい (kkneko)
2010-01-10 01:27:59
スペイン語をここまで訳せるflagburnerさんの語学力ってスゴイ。。
チリではかつて、日本の大手捕鯨会社がIWCの規制を逃れるための基地式捕鯨をやってたりしました。未加盟だった時代ですが。
それにしても、なんでマスコミは南極海のすったもんだより大きなこういうニュースを取り上げようとしないんでしょうね? アングロサクソン国家との関係に矮小化することを狙ってるんでしょうけど・・
返信する
kkneko さんへ (flagburner)
2010-01-10 21:33:51
コメントありがとうございます。

>スペイン語をここまで訳せるflagburnerさんの語学力ってスゴイ。。
本当は全然スペイン語はサッパリです(馬鹿)

ネタばらしをすると、某検索サイトの自動翻訳でゴニョゴニョして適当日本語訳を作ってます。
(同じことはヘブライ語やアラビア語などの適当日本語訳でも行ってますが・・・)
とはいえ、最近は少しでもスペイン語を理解できるように色々勉強してます(笑)。
(Pero..., no conozco cómo hablar en Español!)
本音を言えば、ヘブライ語やアラビア語などについてもしっかり勉強したいんですけど・・・。
どうしたものか。

>それにしても、なんでマスコミは南極海のすったもんだより大きなこういうニュースを取り上げようとしないんでしょうね?
う~ん。
南極海での騒動はニュースとしてのインパクトが相当あるだけに、食いつかないわけにいかないネタなのかもしれませんね。
ある程度落ち着いてくれば、こういう話が日本でも伝えられてくれるのかもしれませんが・・・。
返信する
調査捕鯨ダメ! (ハルミ)
2010-02-20 00:12:38
とにかく調査捕鯨なんていけません!       本当はどんな生きものだって殺したらいけないし、食べたいからといって、鯨やイルカにまで手を出すのは絶対にいけないっ!               明らかに悪いことた!調査と言いながらたいした結果は出せないし、鯨やイルカはますます減っていくばかりだし、生物の命を軽く考えているからこんなひどいこと続けられるんだ。
返信する
ハルミ さんへ (flagburner)
2010-02-20 20:50:20
コメントありがとうございます。

>調査と言いながらたいした結果は出せないし~
「調査捕鯨」団にしてみれば、結果は十分出ていることになってるんですけどね。
脳内限定で。

せめて、「調査捕鯨」に反対する科学者達をどうやって納得させる理論を組み立てていただきたいものです。


それはそうと。
読む人のことを考えて、改行をもう少し適切な位置に入れてください・・・。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。