■この街は、数年前まで人口15万人でした。市町村合併によって市域が広がって19万人となりましたが、
街の実質的な賑わいは、15万人のそれです。
駅前に唯一 「百貨店」 と名乗っている店舗があります。
その5階、腕時計売り場に隣接して、万年筆コーナーがありました。
長さ1.4m位のショーケースが2つL字型に置かれていて1万円前後の万年筆が並んでいました。
そこの店員さんは腕時計と万年筆の両方を担当していて、万年筆に詳しい人ではありませんでした。
■最近、久しぶりにそのフロアに行ってみると、万年筆コーナーが無くなっていました。
腕時計売り場の店員さんに恐る恐る 「万年筆の販売はもうやめたのですか」 と尋ねると、
「アッチに移りました」と言います。
行ってみると、紳士物の革ベルトや財布を売っているコーナーに
例のショーケースが1個だけ置かれていました。
以前はL字型でしたので、I字型となって売場面積の50%を失った計算になります。
万年筆ブームのはずなのに、この店での万年筆は斜陽商材のようです。
■気を取り直してショーケースを覗き込むと、
・Pilot カスタム74が11本、742が4本。
・Sailor プロフィットが 13本
・Plutinum プレジデント等が10本ほど
・国産各社の5千円前後の筆記具がバラバラっと。
・Montblanc が2本
が置いてありました。全体に、黒い軸で金色トリムの、"いわゆる万年筆" ばかりです。
なんとなく、万年筆とは使う本人が自分で買うものではなくて、誰かに贈るのにのベルトやネクタイを買いに来た
家族らが 「そういえば万年筆という手もあるわね」 と思い直して買うものだ、
と位置づけられているように感じられました。
■コンビニの売り場スペースは限られているので、
メーカー各社はなんとか棚のスペースを確保して自社の製品を置いてもらおうと熾烈な戦いをするそうです。
この田舎の百貨店に営業に来る国産3社の営業マンの方々も、
この小さなショーケースに自社の商品を潜り込ませようとして、なかなか苦労されているのではないでしょうか。
今の所、面積で見る陣地争いでは、パイロットが優勢のようでした。
■想像ですが、この売り場の担当者・責任者の方は恐らく、ちまたで 「万年筆がブームだ」
という言葉が語られるのを耳にされたり目にされたり、万年筆関連のムック本を手にしたことは無いのではないかと思います。
でもこの街のこの店が特別に気合が入っていないというわけではなくて、
人口30万人未満の地方都市の百貨店の万年筆売り場なんて、大抵はこんな感じだと思いますが。
街の実質的な賑わいは、15万人のそれです。
駅前に唯一 「百貨店」 と名乗っている店舗があります。
その5階、腕時計売り場に隣接して、万年筆コーナーがありました。
長さ1.4m位のショーケースが2つL字型に置かれていて1万円前後の万年筆が並んでいました。
そこの店員さんは腕時計と万年筆の両方を担当していて、万年筆に詳しい人ではありませんでした。
■最近、久しぶりにそのフロアに行ってみると、万年筆コーナーが無くなっていました。
腕時計売り場の店員さんに恐る恐る 「万年筆の販売はもうやめたのですか」 と尋ねると、
「アッチに移りました」と言います。
行ってみると、紳士物の革ベルトや財布を売っているコーナーに
例のショーケースが1個だけ置かれていました。
以前はL字型でしたので、I字型となって売場面積の50%を失った計算になります。
万年筆ブームのはずなのに、この店での万年筆は斜陽商材のようです。
■気を取り直してショーケースを覗き込むと、
・Pilot カスタム74が11本、742が4本。
・Sailor プロフィットが 13本
・Plutinum プレジデント等が10本ほど
・国産各社の5千円前後の筆記具がバラバラっと。
・Montblanc が2本
が置いてありました。全体に、黒い軸で金色トリムの、"いわゆる万年筆" ばかりです。
なんとなく、万年筆とは使う本人が自分で買うものではなくて、誰かに贈るのにのベルトやネクタイを買いに来た
家族らが 「そういえば万年筆という手もあるわね」 と思い直して買うものだ、
と位置づけられているように感じられました。
■コンビニの売り場スペースは限られているので、
メーカー各社はなんとか棚のスペースを確保して自社の製品を置いてもらおうと熾烈な戦いをするそうです。
この田舎の百貨店に営業に来る国産3社の営業マンの方々も、
この小さなショーケースに自社の商品を潜り込ませようとして、なかなか苦労されているのではないでしょうか。
今の所、面積で見る陣地争いでは、パイロットが優勢のようでした。
■想像ですが、この売り場の担当者・責任者の方は恐らく、ちまたで 「万年筆がブームだ」
という言葉が語られるのを耳にされたり目にされたり、万年筆関連のムック本を手にしたことは無いのではないかと思います。
でもこの街のこの店が特別に気合が入っていないというわけではなくて、
人口30万人未満の地方都市の百貨店の万年筆売り場なんて、大抵はこんな感じだと思いますが。
うちの近所でも、“ちゃんとした”万年筆コーナーがあるお店はほとんどありません。
“売れないだろうなぁ”と思いつつも、一応申し訳程度に置いてあるという感じ。
ひいき目かもしれませんが、万年筆をちゃんと置いてあって、それなりの知識のある店員さんもいるお店は、万年筆に限らず売れ行きも良く、活気がある気がします。
ぶんぶん堂、という、そこそこ元気な
万年筆取り扱い店があります。
別に百貨店に万年筆の売り場がなくても
いいのです。
●全国の百貨店の総売り上げは年々落ちている
そうです。とくに地方では。
全国の通信販売の総額が今では百貨店売り上げ
総額の半分を越えていて、更に伸びているそうです。
百貨店でなければならない存在意義のない
売り場は、万年筆以外にもありそうな気がする
ので、そんな数字も当然だと思えます。
●ま、百貨店の万年筆売り場がこの品揃えのままでも
下記のサイトのように店員さんがすごい美人なら、
http://closed-note.com/story.html
毎週通うかもしれませんが♪