国産定番万年筆 最弱インプレ

実用上十分、ほとんど最強と考える実売1~2万円の国産万年筆をレポート。カスタムパーツ製作も左下BOOKMARKで紹介中。

[ 036 - 万年筆版オートバックス ]

2007年08月22日 | カスタム化
●実は
「メーカーの開発者が心血を注いだ万年筆を改造するのは一種の冒涜だ」
「カスタムパーツ製作はあまり感心できない。良いことではないと思う」
というお叱りのメールも届いておりました。


●その方々に対しては、このようにお返事しておりました。

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移動のための道具である自動車の趣味性が高まると、
オートバックスが現れました。
 「純正の樹脂製ハンドルを本革巻きに交換したい」
 「シフトノブをローズウッド製に交換したい」
 「シートをレカロ製に交換したい」
という、購入後のアフターマーケットのニーズが
人々の間にあったからです。
また、海外では購入後の高性能車を更に性能アップする
AMGやロリンザーなどのチューナーが存在していて人気です。

気に入ったモノを自分好みに変えたい、
多くの人が持っている量産品を他人とは違うモノにしたい、
という願いは、ごく自然なものだと思います。

なぜ、万年筆の世界版のオートバックスやAMGが
存在していてはいけないのでしょう。
むしろ市場の豊かさと厚みと楽しさを増すものだと私は思います。

現在のところ 「万年筆オートバックス」 がまだ無いのは、
自動車のようにメジャーな市場規模を持たない、
マイナーでニッチな万年筆業界で、
そのまた隙間のカスタムパーツの市場規模が小さすぎて、
研究開発費が回収できないからでしょう。

もしくは、万年筆販売店が改造用パーツを出すと
メーカーから取引を止められてしまうとなどのブレーキが効いているか。

カスタムパーツ製作が好きでない方のそういう感情に対して、
「あなたはそんな気分になるべきではない」 と言っても
意味の無いことです。ご自由に不愉快になっていただいていい。
好き嫌いは自然に湧き上がる感情ですから。

でも、
「カスタムパーツ製作は良くないことだ」
という "是非" のご意見に対しては、今のところ承服しかねます。
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と。

●真鍮軸のプレゼントは、締め切ります。