国産定番万年筆 最弱インプレ

実用上十分、ほとんど最強と考える実売1~2万円の国産万年筆をレポート。カスタムパーツ製作も左下BOOKMARKで紹介中。

[ 017 - 海外サイトのインプレ - セーラー社プロフィット編 ]

2007年06月13日 | 海外サイト勝手に翻訳
●下記の海外の万年筆に関するサイト「STYLO PHILES」に、セーラー・プロフィット( ズームペン先 ) のインプレ記事が載っていました。
http://www.stylophilesonline.com/12zm.htm
無料Web翻訳ソフトで訳した引用文を、以下に示します。
欧米人は書き味に鈍感だという通説がありますが、ペン先や書き味にとてもこだわって評論していると思います。前回のパイロットカスタム823の記事と同様に、自動翻訳の誤りには責任を持ちません。
勝手に引用している点についても何卒ご容赦ください。


---------------以下マイク・スティーブンス氏の記事を翻訳して引用----------------
今回は面白い報告になるよ...。Sailor のズームはまったく興味深いペン先なんだ。しかも今回はそれだけではなくて、とても面白い軸ボディにそのズームが取り付けられていたから、まったくこの万年筆には興味を引くポイントが沢山あったんだ。うまくリポートできるように最善を尽すよ!

さて何から始めようか? そうだな、軸ボディから話そうか。今回の万年筆は Sailor のカタログにあるスターリングシルバー軸のモデルなんだ。これまでは、蒔絵軸の方に目を奪われて銀製軸にはあまり注目してこなかったけど、金属ペンが好きならば有利な点も多いと分ったよ。このセーラーの銀製軸は、これまでに僕が見てきたほかの銀製軸万年筆とは違っていたんだ。

この銀軸の表面は、とにかく滑らか。見れば分るけど、銀の表面に彫刻も模様も機械彫りされて無くって、綺麗に磨き上げられている。雑味が無くエレガントな、スターリングシルバーの良さを引き出す外見のペンとなっているよ。この万年筆のデザインは、輪郭線と素材の質感だけで表現されていて、その他の装飾や飾りや塗装などの小さな要素の助けに頼っていないんだ。まったくシンプルな万年筆だけど、実際に目にすると、電話でこの万年筆についての説明を聞いた時にそういうペンかな、と想像していたよりもずっと、僕はこの万年筆のシンプルさが好きになったよ。

この軸の唯一の欠点は、あまりになめらかな表面がとても簡単に指紋や汚れを浮かび上がらせるということ。それが、この Sailor についての唯一の気に入らない点だね。写真を見ると、銀が曇っていてちょっとした青錆みたいなものが生じていることに気がつくかもしれないな。

こうした軸素材の万年筆について、君には2つの選択肢がある。 1:毎日それをみがく。 2:長年にわたって曇るのを気にしないことにする。 
僕は第2のコースに賛成だけどね。ピカピカに磨かれた銀軸よりも、ところどころくすんでいるほうが味があってイイ感じに見えそうだから。でも、ま、それは人によるだろうけど。磨くかどうかは君の気持ち次第さ。

ともかく、軸とキャップの銀は、貴金属用磨き布でちょっと拭くとピカピカになるから、特段頑張ってこする必要は無かった。日に一度ちょっと布で拭けば十分だろうな。

僕が銀製軸のペンだと聞いて予め想像していたように、というか実は少しだけ想像よりも軽かったけど、気持ちのいい重さを感じさせる万年筆だ。この重さなら、書いていて不快になることもないよ。キャップは軸の後ろにしっかりつけられる。僕の場合は後ろにキャップをつけないと少し短いと思えたので、筆記時にはキャップを後ろにつけていた。これは、いわゆる中間サイズの ~ Sailor 1911 やモンブラン146 や ペリカンM800 と同じ ~ 日常使用に向いた万年筆だといえそうだ。

化粧箱は、シンプルな良いつくりで外側はよく磨かれ、内側は豪華に見える紫のベルベットで覆われている。とにかく包装は魅力的で、万年筆を飾っても良いし、長距離でなければ幾つかの万年筆を入れて運ぶのにもいいと思う。

さてここまでが軸の話。ではペン先はどうだろう?

ズーム・ペン先は、Sailorの「呼び物の」ペン先のうちの1つだ。決してありふれたペン先ではないのだけど、例の難解な長原製ペン先たちと並んでいると、ごく普通のペン先に見えたりもする。ズームは覚えておくべき長所を持つすばらしいペン先なので、周りのせいで目立たないのは残念なことだ。
まず第一に、ズームは君の書き方に合わせて多くの柔軟性を発揮するように設計されている。しかもそれだけじゃないぞ。ズームは単に柔軟性のあるペン先というだけでは無いんだ! ズームはね、幅広いインクたっぷりの線から、非常に細い乾いた線まで、1本でいろんな線が書けるペン先なんだ。それは、イリジウムが研磨される熟練の方法によって作られていて、イリジウムを慎重に整形することにより、 Sailorは、万年筆の持ち方によって線幅を描き分ける使い方を提案しているんだ。

最近のペンでもヴィンテージペンでも、紙に対して持つ角度によって線幅を変えるというのは、別に新しい話ではないよね。でも、ズームにおいてそれがすごいのは、最大限角度を変えて色々な持ち方をしても、常に凄く滑らかであり続けるというその事実なんだ! 裏返して書いたって( すぐに思いつくことだ! ) それは凄くなめらか。 たとえどんな線幅で書くにしても、気持ちよく筆記できるのさ。

ペン先のイリジウムの紙に当たる側を眺めると、基本的に三角形をしている。だから、紙に対して万年筆を浅い角度で持つと、広い線が書ける。角度を立てれば立てるほど、線は細く書ける。イリジウム形状は滑らかなカーブに研磨されているので、書きながら途中でペンの角度を上下に変えることもできる。

ペンを裏返し、通常紙に当たる側を天井に向けて、普通は紙に当てないイリジウムの上面でも書くことができる。こうすると、非常に細い線を書くことができるんだ。インク出は少なくて、正しい側のイリジウムで万年筆を立てて書くよりも更に細く書ける。でもそのときでも途切れたりかすれたりせずに安定して線が書ける。だから僕は帳簿をつけることにさえ便利にこのペンを使っているんだよ!

僕は決して、"でかい軸にでかいニブ" を好むタイプの奴じゃないけれど、自分の普通の持ち方をするといつもの他のペンより太い線が書けるこの万年筆が、次第に好きになっている。このペン先は、普段の持ち方で固定すると 抑揚があるエキサイテイングな線で字が書けるわけでもなくて、どちらかというと単調な太線で書けるのだけれど、インク出が豊かだし、良く書ける万年筆だと思う。

君は、ズームを使えば使うほど、書きながらペンを持つ角度を変えている自分に気づくと思う。書きながら、あちへこっちへ傾けて、線幅の変化を楽しむためにね。

ズーム・ペン先は、誰にとっても気軽なペン先ってわけじゃない。また大型で柔軟性のあるペン先群の中では、例の見た目が普通じゃない「皇帝ペン先」ほどエキサイティングでもない。でも2種類のペン先を行ったりきたりしながら書きたいと思ったことがあるのなら、このペン先は便利だよ。それに、単純に筆記具として眺めて凄くいいペン先だし。 もし君がズームペン先を手に入れて、結局一つの角度でだけ書くことになったとしても、僕が昨年試して最も一貫して良いと思ったペン先の一つを君も手に入れた、という事実は確かだ。

ズーム・ペン先は、セーラー社の、最もシンプルな軸ボディのモデルから、究極の蒔絵軸ボディのモデルまで、大抵のラインアップで選択できるペン先の一つで、それもまた、僕がセーラー社を好きな点の一つ。まず軸ボディを選べて、それから、ズームに限らず、自分に合うペン先を選択できるから。だけど、僕みたいに、いろんなペン先の中からぜひズームを選んで試してみて欲しい。そして一度試し書きすれば、君もそれがすごいペン先だということにきっと同意すると思うよ!
---------------以上翻訳して引用----------------


●前回のパイロット・カスタムの記事の翻訳では主語が "私" でしたが、今回のセーラー・プロフィットでは "僕" となっています。
英語の主語は男女問わず全て "I" なので、私・俺・あたい・うち・オラ・僕・拙者、という日本語の主語の違いが持つニュアンスの差を、英語ではどう処理しているのでしょうね。
日本語でなら "わし" と主語を語るような場面で、英語だと最初に 「彼はひどいアイルランドなまりの方言で次のように話した」と断っておいて、あとは普通にいつも通り "I" で書くのでしょうか。 合理的といえば合理的ですが。"我輩は猫である" の英題が "I'm a cat." だなんて。