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シンガー・ソング・ライター田中正浩の素顔

続・生保レディとの対話

2016年05月02日 | 記事

前回に続き、某生命保険会社の若い外交員が登場。


「また来たん?ひまやな」 
「○○先生、家庭訪問みたいだし、帰ってこられるまで先生と話でもしよかなって。」
「こっちは忙しいっつーの。まあ、ちょっとぐらいならいいけど、何の話?」
「昨日、メーデー行ったはりましたよね。うちの父も行ってたって。」
「そうなん、それはええこっちゃ。」 
「給料上げてもらわんと!」
「ほんまやな。だいたい、消費税上げておいて給料も年金も下げるてどういうこと?お金持ちはタックスヘブンで税金逃れ。アベノミクスで1兆円稼いだ人おるけど、それって想像できる?」
「なんか、前もその話聞いたような…」
「1日1億円ずつ使っても死ぬまでに使い切れんお金やで。」
「すごいですね」
「感心してる場合じゃないで。そんな金あるんだったら困ってる人に回せって話。」
「そういえば熊本大変ですね。」
「あれな、わざわざオスプレイを2機だけアメリカに頼んで飛ばせたやろ」
「そうなんですか。」
「あれは『オスプレイは災害の時にも役に立ちますよ』という宣伝や。実際には段ボール箱200個運んで、ハイさよなら。引っ越しかっちゅうねん。しかも一刻を争うときに、自衛隊の部隊を先回りさせてお膳立てしてから出動してもらったっていう話や。それなら自分らで運んだ方が早いんちゃうん?」
(詳しくはここに書いてあります)

「へえー」
「そのオスプレイ1機で大体いくらか知ってる?」
「それも前に聞いたような…」
「覚えてへんのかいな。新車が1万台買えるって話したやろ。それをなんと17機も買う予定だってことも。そのうちの1機でもいいから買うのやめて震災の支援に回すぐらいのことできひんのかって言いたい。」
「そうですね!」
「うちの生徒会は校門に3日朝立ちして5万円集めよった。職員室でカンパ袋回したら1万円しか集まらへんかったけどな。」
「生徒会の勝ちですね。」
「このあいだ、僕らが駅前でカンパ集めたときも1時間弱で1万円以上集まったよ。多くの人が心を痛めて、少しでも役に立てばの気持ちを込めて募金に応じてくれるんや。貴重やね。だけど、そういうのって本来は国がやるべきことと違うんかな。」
「そうですよね~」
「有り余るお金を持ってる人からそれ相応の税金を取って、困っている人に分けるのが本来の税制というものやと思う。今の政権はお金の集め方、使い方が根本的に間違ってるんや。」
「困ったもんですね~。それにしても○○先生遅いですね。」
「僕も疲れてきた。そろそろこの話やめよか?」
「ううん、おもしろいし、もっと聞かせて。」
「そうか、わかった。今、いろんなことが日本中で吹き出てきてるのは知ってるか。」
「それもこの前聞いたみたいな…」
「戦争法反対だけじゃなく、沖縄とかTPPとか、最近では保育所とか学費の問題とか…」
「うん、なんとなく知ってる。」
「このままでは何ともならん。何とかしてほしい、と色んな人が声を上げ始めてるよね。」
「けっこう、若い人も頑張ってますね。」
「それで北海道5区の選挙があった。町村信孝さんていう、文部科学大臣もやったことある人が亡くなって、補欠選挙になった。それで、自民党は町村さんの娘婿を立てて圧勝を狙ったんだけど、結果は僅差で辛くも逃げ切った。」
「ふーん」
「対立候補に立ったのは2人の子どもを育てるシングルマザーの池田真紀さん。その人を野党が統一して応援することになったわけ。野党の皆さんも市民の願いをかなえるためにはあれこれ言ってる場合じゃないと、力を合わせることにしたんや。そしたら予想を遙かに上回る善戦健闘で、もうちょっとで勝てるというところまでいった。2カ月後に迫った参議院選挙に向けて野党の側は手応えを感じたし、一方の与党はかなりびびってるって話だよ。」
「それにしても○○先生まだですかね~。」
「遅いね…。ところで、子ども2人だったっけ?」
「うん、小2のお姉ちゃんと年中の弟。ねえ先生、誰かいい人紹介してよ!」


そういえばここにも頑張ってるシングルマザーがいました。こんなに聞き上手な人をお嫁さんにもらってくれる人、どこかにいませんか?

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