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クリスティ:わたしは余命が2年であると告げられました。

2022-10-05 05:18:00 | 日記
デジタル版のみ:信仰の肖像
感謝するうえで最高の日
クリスティ・コークとジェームズ・コーク,アメリカ合衆国,テキサス州サンアントニオ

わたしたちは希望を分かち合うことで希望を見いだしました。自分自身も含め,ほかの人々が永遠の世に備えるのを助けることがわたしたちの目標になりました。




クリスティ:わたしは余命が2年であると告げられました。ジェームズに,この状況を引き受けられないと思っても,それは仕方のないことだと伝えました。「結婚を取りやめることもできるわよ」とわたしは言いました。しかし,ジェームスは次のように言いました。「ぼくは君と一緒にいたいよ。一緒にがんと闘うために,できることは何でもしよう。天の御父が与えてくださる時間がどのようなものであれ,受け入れよう。忘れないで,ぼくたちは永遠の結婚をするんだよ。」ジェームスの言っていることはそのとおりです。永遠の結婚は,夫婦の片方が来世に行ったからといって終わりではありません。
ジェームズ:自分が結び固められたいのはクリスティだと分かっていました。わたしたちは二人とも結婚歴があります。わたしは長い間断食して祈り,彼女を見つけました。クリスティにふさわしい者となり,世話をする夫になる準備をしました。そこから逃げるつもりはありませんでした。




クリスティ:わたしたちは,現在と,それから永遠にわたって幸せになれるようにできることなら何でも行うと決意しました。
ジェームズ:わたしたちは二人とも身体を動かすことがずっと好きだったので,ランニング,ハイキング,水泳,旅行,オフロードサイクリング,およびバイクに乗ることなど,好きなことを可能な限り続けていくことに決めました。家族と一緒に時間を過ごすのも大好きです。胸と背中の腫瘍を取り除くための手術を受けた後も,クリスティはできるかぎり多くのことを続けました。同時に,必要だと感じたほかのことも行い始めました。



クリスティ:以前の結婚で,ジェームズには5人の子供がおり,わたしには4人の子供がいました。わたしは彼らに手紙を書くことにを決意しました。そこで,わたしはこの箱いっぱいの手紙を書きました。どうなったと思いますか。それから何年も経ち,今では腕が腫瘍で腫れあがってもう手紙を書くことができません。数日前,娘の誕生日にあてた手紙を書こうとしましたが,腕があまりにも痛くて息が切れました。ですから,わたしがそれらの手紙を書こうと思い立って書いたことは霊感によるものでした。今は書くことができないので,その促しに耳を傾けたことにわたしは感謝しています。
ジェームズ:クリスティは,他の人々の良いところを見ることができるキリストのような能力を持っています。彼女は救い主について深い証を持ち,伝道活動をしたいという大きな望みを持っています。
クリスティ:わたしは主と交渉しようとしていたことを覚えています。しばらくの間,このような態度でした。「早く治してちょうだい。わたしはイスラエルを集めたいんです。」わたしは神に命令をしようとしていましたが,それはできませんでした。それからわたしは次のように思いました。「分かったわ,わたしの名前,クリスティは『キリストに従う者』という意味なんだわ。まだこの世にいる間,わたしはできるだけ多くの人をキリストのもとに導きたい。」
ジェームズ:そして,それはもう一つの促しにつながりました。



クリスティ:わたしは毎日ソーシャルメディアのメッセージで希望と愛の小さなメッセージを分かち合うことを始めました。わたしはそれを「生きていられて最高の日」と呼びました。人々はメッセージを聞き始めました。義理の妹は無神論者でしたが,次のように言いました。「わたしにもメッセージを送ってくれますか。」やがて彼女は信じるようになり,今は教会員です。わたしの弟もメッセージを読み始めました。そのメッセージは弟が再び信仰を見いだすうえで助けとなりました。弟は現在教会に活発に集っています。
ジェームズ:わたしは仕事でたくさん旅行をし,テキサス州とジョージア州の小さな町に行きました。クリスティはよくわたしと一緒に行きました。わたしたちは連絡を取り続けたい人に会いました。そのようなとき,クリスティはこう言いうんです。「わたしのメッセージを一つ送ってもいいですか。その後,続けてメッセージを受取りたいか決めることができますよ。」
クリスティ:わたしのメッセージを受取りたい人の数は増え続けました。現在約200人です。教会員もいますし,そうでない人もいます。長い間,毎日考えたことを送っていましたが,今はそうすることがどんどん難しくなっています。わたしは,メッセージは小さな歴史のようなものだと思っています。わたしがこの世を去った後も,家族や友人には,真実だと知っていることについてのわたしの証が残ります。



ジェームズ:クリスティが書いたことは,わたしたちが永遠の観点を持ち続ける助けとなります。わたしを見守り,わたしたちを見守ってくれるとクリスティは言い続けています。わたしたちは永遠の家族になりたいです。それがほんとうの目標です。
クリスティ:がんの診断を受けてから7年になります。メッセージを書くのが難しくなるにつれ,わたしは時々,そのメッセージを「感謝するうえで最高の日」と呼んでいます。わたしはイエス・キリストとキリストの贖罪にとても感謝しています。わたしは賛美歌の「み恵み数えあげ」の歌詞について考えます。この世ですべてを失っても,わたしたちにはまだ家族は永遠に続くという約束があります。わたしたちはいつもその祝福を数えあげることができ,それがわたしたちを高めてくれます。





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努力し続けてください。

身体的にどのような試練を経験しようと,クリスティは希望と信仰,そして前向きな精神を分かち合いました。以下は,彼女の多くの投稿の一部からの抜粋を編集したものです。


共感

がんを患って以来,ほかの人に対して心から共感することを学びました。わたしの心は苦しんでいるすべての人々のために痛むようになりました。わたしは,神がおられ,わたしたちが神の子供であり,神はわたしたち一人一人を愛しておられることを証します。神はわたしたちが現世での苦しみと試練を乗り越えられるよう助けてくださいます。


良いことを見つける

今日確実に良いことを見つけて,自分の生活に神の御手があるのを思い出すようにしてください!


自分が何者であるかを忘れない

わたしたちは祈りによって天の御父に頼り,御子イエス・キリストの福音の真理を探し出すことができます。そうすれば自分が何者であるかを思い出し,人生の目的を見いだすでしょう。


祝福を数える

目を閉じていても,太陽は輝いています。神がいなければ光は薄暗くなり,希望を抱くのは困難です。しかし,研究し,祈り,すべての祝福を数えあげながら主を求めるなら,わたしたちの毎日は明るくなります。時間を取って,人生の良いことについて考えてください。祝福は常に悪いことを上回ることをわたしは約束します。


輝かしい将来

現世の地平線のかなたに目を向けて,この世を越えて待ち受けているものを見ることができさえすれば良いのに,と思います。天の御父がわたしたちのために備えてくださったもの以上に輝かしい将来を想像することができるでしょうか。イエス・キリストの犠牲のおかげで,恐れる必要はありません。わたしたちは永遠に生き,決して二度と死を味わうことはないからです。主の無限の贖罪のおかげで,わたしたちは罪から清められ,神の裁きの法廷の前で清く,そして聖く立つことができるのです。「目がまだ見ず,耳がまだ聞かず,人の心に思い浮びもしなかったことを,神は,ご自分を愛する者たちのために備えられ〔ているのです。〕(1コリント2:9)


偉大な医者

イエス・キリストは偉大な医者です。地上でこの偉大な医者を必要としない人がいるのでしょうか。わたしたちは皆,何らかの形で,病気になったり,傷ついたり,苦痛を感じたりしています。主はわたしたちを癒す方法を御存じです。わたしは,自分を愛し,自分のことを完全に御存じである救い主から慰めを受けられることをうれしく思います。わたしは,主を信頼することができると知っています。


わたしはまだ足を引きずります

わたしは走りに行きました。正直に言えば,実際には腫瘍が原因で足を引きずっていました。わたしは正しく呼吸ができるように,また肺をきれいに保つために運動をします。しかし,腫瘍のために痛みが激しいときは運動するのが難しいです。わたしは泣いた後,天の御父に助けを祈り求めました。クリスマスの歌の歌詞が心に浮かび,わたしは次のように歌い始めました:
主イエスよ,わたしのそばにいて,とどまりください
どうかわたしのそばに永遠にいて,わたしを愛してください。(訳注:英語の賛美歌より和訳)

わたしは傍目にも滑稽に見えたり聞こえたりしたに違いありません。しかし,今となってはそれは重要なことではありません。わたしはこの歌の歌詞に感謝しています。
その後,いとこが電話をかけてきて,2度目の脳の手術を受けた娘のことを話してくれました。わたしがまだ足を引きずりながらも歩けることは祝福であったことを彼女は思い出させてくれました。何も変わりませんでした。痛みはまだ残っていましたが,わたしは高く上げられました。わたしはこの日一日を乗り切ることができると分かりました。
押しつぶされそうに感じ,耐えきれないと思うとき,賛美歌「天を降りし神の御子」(英語:Away in a Manger)の3番を歌うと主があなたとともにいてくださいます。


感謝は喜びです

感謝はわたしたちの心を癒し,わたしたちを神に近づけてくれます。だれもが苦しみますが,感謝は苦しみの緩衝材となります。感謝を選ぶ自由がなければ,わたしは縮み込んで死んでしまうでしょう。感謝は喜びです。努力を続け,感謝の気持ちを持ち続けるなら,どんなことが待ち受けようと喜びを得ることができるでしょう。



わたしたち次第です

試練や,試しの場が簡単なことがあるでしょうか。試練はすべての神の子供たちにやってきます。人の過ちのために苦しむこともあれば,自分自身の過ちのために苦しむこともあります。時には,わたしたちが不完全な世界に住んでいるために起こる事柄もあります。しかし,わたしたちに起きる事柄にどう対処するか決めるのはわたしたち次第です。

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※お読みいただいてありがとうございます。
このお話は、末日聖徒イエスキリスト教会 機関誌「リアホナ」2022年10月号からご紹介しました。
良い一日をお祈りします。